メタルさんの小説

最終的には「奴」に頼るしか無くなる (ロボプラOPにて)


 「ポップスター」と言う星は私が見てきた中でも宇宙で一番輝き、そして宇宙1平和である。

 草木は生い茂り、そよ風は季節の匂いを運び、川は底が見える程の水がさらさらと心地好い音を奏でながら流れて行く。

 ……この星には沢山の資源が眠っていると断言出来る。

 ポップスターを武者修行の旅で各地を回った事があったが、油田がありそうな場所や水晶が沢山眠っている洞窟等、掘り起こされた形跡が無に等しかった。

 それもそうだろう。ポップスターと言う星は宇宙1平和な国。

 食べ物は森で取れるし、水は川の水を飲めばいい。……「今を生きてりゃいい」なポップスターに通貨は殆ど出回っていない。

 石油や鉱石を掘り起こして他の惑星へ輸出して資金を得たり、その入手した資金で他の惑星からの物資を買って輸入する。と言う考えがこのポップスターの住人には無いのだ。

 故に私は度々思った事がある。このポップスターに眠る莫大な資源を狙いに来る侵略者がいたとしたら


 「……瞬く間にこのポップスターが保っていた自然や平和は壊され、荒れ果ててしまうだろう」


 気付いた時にはメタ・ナイツ達と繋がる無線機を取りだし、口元へと移動させていた私がいた。


「緊急事態だ、直ちにハルバードを出撃準備へと移せ。私も直ぐ様向かう」


『了解しました!(ダス!)』


 流石にこの緊急事態はメタ・ナイツ達にも先に伝わっていた様で。誰も理由等聞いては来なかった。

 空を見上げれば、目の前には侵略者の物であろう我が戦艦ハルバードよりもずっと大きい戦艦が。

 地面を見れば、そこには緑豊かな面影等見当たらない程に機械化しているポップスターの大地が。

 大王の戦力では到底手に終えない上、ハルバードでこの大きさの敵艦へ挑んでも負ける事は解っていた。

 ……しかしこの星には奴がいる。

 食いしん坊で、平和主義者で。しかし自分が悪だと思った奴は許さず、幾度となくこの星を侵略者から守ってきた。

 そんな奴の為に少しでも、侵略者撃退への攻略が楽になる様に。ハルバードを出撃させよう。

 崖を蹴り、翼を靡かせながらハルバードが待つオレンジオーシャンへと飛んだ。


「お前しか居ないのだ、カービィ。……期待を裏切らんでくれよな」












「……しかし、昨日誕生日をしたばかりだと言うのに、奴も大変だな」
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