1カービィさんの小説

【アニメ版 第二期 星のカービィ】第1話 ドゥ隊長の本気! 


ここはプププランドの丘の上にあるデデデ城。その中のデリバリーシステムがある玉座の部屋でデデデ大王がデリバリーシステムを起動しようとしていた。でも、以前まで頼っていたホーリーナイトメア社が壊滅して利用できないのは頭の悪いデデデでも分かっていた。

デデデ「う〜ん、起動しないと分かっていてもついやっちゃうんだゾイ。」

エスカル「以前までの習慣が染みついちゃっているでゲスなぁ。まあ無駄だと思うでゲスけど…」

そう言うとエスカルゴンはデデデ大王を部屋に残し出ようとした。そんな事もお構いなしにデデデ大王は玉座のボタンを押した。それと共にディスプレイが現れた。その後になんとディスプレイに映像が映った。

デデデ「おおっ!使えるようになったゾイ!」

エスカル「えっ!ええっ!?」

起動できないと思っていたエスカルゴンはすぐさま振り向いて今起きた出来事に驚愕した。そしてディスプレイに映っているのはいつも顔を出すカスタマーサービス…ではなく、マントをはおった、一つ目で全体的に黒い人間(?)だった。

???「フフフ…初めまして、陛下。私はソード・ダークマターでございます。」

デデデ「ソ、ソード…ダークマター?」

エスカル「そのスクリーンに映っているということは、お前はホーリーナイトメア社の生き残りでゲスか?」

ソドマタ「あんな会社と一緒にされるとは心外ですな。私が働いている会社はブラック・ダークマター社という会社です。」

デデデ「そんな事はどうでも良いゾイ!お前の会社は魔獣を扱っておるのかゾイ!?」

ソドマタ「フフフ…そんな心配をしなくても魔獣は提供しますよ。」

デデデ「それを聞いて安心ゾイ!これでまたカービィをやっつけることが可能ゾイ!」

エスカル「でもまた失敗するんじゃないでゲスか?それに魔獣って高いんじゃ…」

ソドマタ「そんな心配をしなくても大丈夫です。我がBDM社の魔獣はHN社のよりも強く、そして安いものばかりです。」

デデデ「ほほう、それは楽しみゾイ。」

そんな会話の中、部屋にワドルドゥ隊長が入ってきた。

ドゥ隊長「陛下!お話したい事が……ん?」

ソドマタ「!?」

ドゥ隊長がディスプレイに映っているソード・ダークマターに気付くと同時にソード・ダークマターはドゥ隊長を見て一瞬驚いた。

エスカル「ん?どうかしたんでゲスか?」

ドゥ隊長「あ、いえ、ワドルディ達が給料を上げてくれと要求しているのですが…」

デデデ「そんなもん、後にせい!今忙しいんだゾイ!」

ソドマタ「あ、あの…そちら様は…?」

デデデ「ん?ああ、ワドルドゥ隊長だが…どうかしたかゾイ?」

ソドマタ「い、いえ、なんでも…」

ドゥ隊長「あの〜…彼は誰でありますか?」

デデデ「紹介するゾイ!こいつはBDM社のカスタマーサービス、ソード・ダークマターゾイ!」

ソドマタ「どうも、今後ともよろしくお願いします。」

ドゥ隊長「は、はぁ…どうも…」

ワドルドゥ隊長が軽く礼をすると、ソード・ダークマターが言った。

ソドマタ「早速で悪いのですが、ワドルドゥ隊長を部屋から出してもらえないでしょうか?」

エスカル「わ、分かったでゲス。ワドルドゥ隊長!部屋から出るでゲス!」

ドゥ隊長「は、はっ!」

と言い、ワドルドゥ隊長は部屋を出た。

ソドマタ「では、商談に移りましょう。」

デデデ「何かおすすめの魔獣はあるのかゾイ?」

ソドマタ「そうですねぇ…私のおすすめはどんなものでもそいつに憑りつかれるとそのものが持つ秘められた能力を極限までに引き出され、魔獣になってしまう“黒い目玉の魔獣”でしょうかねぇ?」

デデデ「おおっ!よく分からんがなんかすごそうだゾイ!」

ソドマタ「今回は最初の買い物ですので無料でお届けします。」

デデデ「よし買った!早くそれを送るゾイ!」

ソドマタ「では……」

ソード・ダークマターがそう言うとデリバリーシステムが動き出し終わった時には籠に入っている黒くて丸いものが置いてあった。

デデデ「これが注文したものかゾイ?」

デデデ大王がそう言った後、黒くて丸いものの真ん中に一つだけの目が見開かれた。

エスカル「うわっ、気色悪いでゲスな…」

ソドマタ「憑依魔獣『ダーク・リムル』でございます。」

デデデ「よし、早速なにかに憑りつかせるゾイ!」

ソドマタ「あ、ちょっとお待ちください。」

デデデ大王が行動に移そうとした時、ソード・ダークマターが待ったをかけた。

デデデ「ん?何ゾイ?」

ソドマタ「実はですね、私共からお願いしたいことがあるのですが…そのダーク・リムルをある者に憑りつかせてくれませんか?」

デデデ「ある者?そいつは誰ゾイ?」

ソドマタ「その者は…」

所変わってここはワドルディ達の休憩場所。ここにはワドルドゥが一人だけいた。

ドゥ隊長「はぁ…今日も陛下が取り合ってくれなかった…」

そんな独り言を言っている矢先に目の前に突然、黒い物体が現れた。

ドゥ隊長「うぉ!?」

あまりにも突然だったので後ろにつんのめってしまった。そして、その物体はなんと、ワドルドゥ隊長に突っ込んでいった!

ドゥ隊長「うわああああああ!!がああっ!!」

ワドルドゥ隊長は叫び、そしてあっという間にワドルドゥ隊長はその黒い物体に包み込まれてしまった。そんな光景を物陰から見ている者が二人いた。

エスカル「こここ、これでいいんでゲスかねぇ?」

デデデ「ソードが言うからには絶対ゾイ!」

そう、ワドルドゥ隊長を包み込んだ黒い物質はダーク・リムルであって、憑りつくよう命令したのはデデデ大王だったのだ。実は、このような事をしたのはソード・ダークマターがデデデ大王にこう言ったからなのだ。

ソドマタ「さっきお会いしたワドルドゥ隊長には秘められた力がありそうです。あくまで勘ですが、その方に憑りつかせれば良いかと…」

そうして今のような出来事が起こったのだ。やがて、ワドルドゥ隊長の声が聞こえなくなり、ダークリムルが段々と小さくなり、そしてワドルドゥ隊長に吸い込まれるように消えた。

エスカル「わ、ワドルドゥ隊長…?だ、大丈夫でゲスか…?」

事が終わった後、エスカルゴンが心配そうに近寄った。

ドゥ隊長「何でしょうか…?」

その言葉に反応して、ワドルドゥ隊長はエスカルゴンに体を向け、返事をした。そしてその眼は黄色に光っていた。

エスカル「…!え、ええっと、自分の身に何か異常な感じはないでゲシょうか?」

ドゥ隊長「何も異常はありませんよ。ただ……」

エスカル「ただ?」

ドゥ隊長「私の奥底から何かがみなぎっているんですよ。そう、何かが…フフフフフ…」

見た目と言動、そして言葉の意味からちゃんと憑りついているのだとエスカルゴンは察した。

エスカル「へ、陛下!ど、どうやら成功のようでゲス!」

デデデ「確かに憑りついているようだが……強くなっているのかゾイ?」

その言葉に反応したのか、ワドルドゥ隊長は素早く剣を抜き、目にもとまらぬ速さでデデデ大王の喉元に剣を突き付けた。

ドゥ隊長「この通り、強くなってますが…?」

デデデ「わわ、分かったから!その剣を早くしまうゾイ!」

あまりの出来事にデデデ大王は慌てふためいた。ワドルドゥ隊長は言うとおりに剣をしまった。

デデデ「ふう、びっくりしたゾイ…」

エスカル「しかし、ここまで強くなっているからカービィめもコテンパンでゲシょう!」

ワドルドゥ隊長はカービィという言葉に反応したのか、

ドゥ隊長「そうだ、カービィ!この力をあいつにぶつけたい!陛下!早くカービィの元に行きましょう!」

と言った。まるでカービィを倒すという宿命に燃えているかのように。デデデ大王もその心意気に感動してこう言った。

デデデ「おおっ!良い意気込みだゾイ!今すぐ車を出すゾイ!おい、エスカルゴン!」

エスカル「ははは、はいでゲス!」

エスカルゴンは慌てて車庫に向かった。

デデデ「さあ、早く車に乗りに行くゾイ!そしてカービィを倒しに行くゾイ!」

ドゥ隊長「はっ!」

ワドルドゥ隊長がそう言って車庫に向かった。

デデデ「ん?」

そしてデデデ大王は彼の眼が一瞬、火花が散ったような感じに見えたが、

デデデ(気のせいだゾイ。)

と思い、急いで車庫に向かった。