暗黒物質さんの小説

【毛糸の国の大騒動】第9話「スリル満点川下り」


―グラスランド―


カービィ「はい ただいま」
グーイ「はい ただいま」
カービィ「真似しないでって」
ワドルディ「はい ただいま」
カービィ「だから…」
フラッフ「はい ただいま」
カービィ「フラッフまで!!」

モクモクモク

グーイ「?」

さっきまで快晴だったが突然、空は大きな雨雲に覆われ、雨が降ってきた。

ザーー ザーー

グーイ「雨だ」
ワドルディ「突然ッスね」

段々と雨足が強くなる。

ザーーーー ザーーーーーー!

フラッフ「ちょっと強くない?」

更に強くなる。

ジャーーーーー! ジャーーーーー!!!

カービィ「ちょっ… 強すぎ…」

カービィの声すらまともに聞き取れない。
そして更に雨は強くなる。

ドシャーー!!! ドジャーーーー!!!!

ワドルディ「痛いッス! 強すぎッス!!」
カービィ「痛い! 雨痛い!」
フラッフ「いててて! みんなどこ!?」
グーイ「なんにも見えない…っ痛!!」

雨が強すぎるため視界がかなり悪くなる。
まだ雨は降り続いている。

カービィ「ひぃぃぃぃぃ!!!!」
ワドルディ「神の裁きッス!! ノアの大洪水ッス!!」

ジャーーーー!!! ジャーーー!

シャーーー! シャーーー

カービィ「んれ?」

ザーー ザー

雨は徐々に弱くなってきている。

ポツ ポツ

そして完全に止んだ。

カービィ「…何だったの今の…」
ワドルディ「通り雨にも程があるッス!」

モクモク パアーーーーー!!

雨雲が消え、空が一気に晴れた。

グーイ「…。この国はこんなに天気の移り変わり激しいの?」
フラッフ「…僕もビックリ」
カービィ「あら 虹」

豪雨の後、急に晴れたため空に大きな虹が出来ている。

ワドルディ「きれいッス 神からのご褒美ッス」
カービィ「何か宗教信仰してる?」
グーイ「ホントだ きれいー…? ん?」

グーイは地面からアーチ状にできている虹のふもとに扉があるのを見つけた。

フラッフ・グーイ「カービィ、あれ扉じゃない?」

フラッフも同時に言った。どうやらフラッフも見つけていたらしい。

カービィ「何2人揃って。扉? ああ次のステージね」

4人は虹のふもとへ行き、扉に入った。



ーにじのたきー

ドドドドドドドドドドドド

カービィ「ドドドドドドドドドドドド」
ワドルディ「なに復唱してんスか! これ滝ッスよ!」
カービィ「見れば分かるドド」
ワドルディ「口癖になってるッス!」

目の前には大きな滝がある。
地面は全て浅い川になっていて、先に進むなら流れに逆らって歩くことになる。

グーイ「浅いけどこの川結構流れ速いよ?」
ワドルディ「足だけ常に冷たいッス」
フラッフ「流されないように気を付けて進まないとだね」

4人は歩き始めた。
が、川の流れが速くなかなか前に進まない。

カービィ「…ぜんぜん進まないドド」
ワドルディ「その口癖止めて欲しいッス! 僕の「ッス」とかぶってるッス!」
カービィ「いや 無意識に出ちゃうドド」
ワドルディ「それじゃ本当に口癖になってきてるッス!! 今すぐ意識して止めるようにするッス!」
カービィ「分かった止めるド… 分かった止める」

〜仕切り直し〜

カービィ「全然進まないド… 全然進まない」
グーイ「思ったより流れが速いんだね」
カービィ「! こういう時は…」

閃いたようにしてカービィが動き出す。

カービィ「これでOK!」
ワドルディ「… だからなんで僕先頭なんスか!!」

またワドルディを先頭に、カービィ、フラッフ、グーイの順で1列に並んだ。

カービィ「こうして進んだ方が波の抵抗少なくなるでしょ?」
ワドルディ「だからって僕が先頭の理…」
カービィ「はいレッツゴー!!」

4人は電車ごっこの様に体を密着させて進んだ。

フラッフ「かなり歩きやすくなったね」
グーイ「だいぶ楽だよ」
カービィ「作戦成功だね。この調子でGOGO!」
ワドルディ「楽なのは後ろだけッス!! 先頭は全然楽じゃないッス!!」

それもそうだ。
先頭のワドルディが水の勢いを全て受け止めているのだから。

カービィ「大丈夫大丈夫 はいGOGOG!」

カービィはワドルディを無理矢理押して進ませようとする。

ワドルディ「ッス! せめて休憩欲しいッス!」
カービィ「休んだら流されちゃうよ?」
ワドルディ「(これもスカの宿命ッス…)」

ワドルディは渋々歩き続けた。



わらわら わらわら

カービィ「…なにこの大量のワドルディ…?」

やっと川の流れが緩くなったきた頃だった。
ワドルディが10人、いや20人はいる。

グーイ「多すぎ…」
カービィ「!? あれなんかどんどん増えていってない??」

ワドルディ軍団「(わらわら わらわら わらわら)」

ワドルディ「増えてってるッス!!」

ワドルディが喋った途端、ワドルディ軍団が襲いかかって来た。

ワドルディ軍団「わーーーーーーーー!!!!!」
カービィ「おわあ!!!!」
ワドルディ「ッス!!!」
グーイ「なっ!!!」
フラッフ「わわわ!!!!」

ドドドドドドドドドドドドドド

ワドルディの大群に4人は飲み込まれた。

ウジャウジャ ギュウギュウ

ワドルディ「なんなんスかあんたたち!」
ワドルディ軍団の一部「……。なかまーー」
ワドルディ「…ッス?」
ワドルディ軍団の一部「なかまーー 連れてくーー」


カービィ「うう 暑苦しいドド…」

ワドルディ達の足音に反応したのか、カービィの口癖が再発した。

カービィ「何でこんなに増えてるドド!?」

ワドルディ軍団は50人程にまで増えていた。

フラッフ「カ、カービィ! あれ!」
カービィ「?」

フラッフが指す先を見てみると、そこには1枚のハンカチのような布が空中に浮いていた。
そしてその布がモコモコと膨らみ、布の裏からワドルディが沢山出てきた。

カービィ「あれが原因ドドね!」

カービィは近くのワドルディを数人巻き取って毛糸玉にし、ハンカチに投げつけた。

カービィ「これでも食らえドド!!」

バシィィン!

毛糸玉は命中し、ハンカチはヒラヒラと落ちて消えた。

カービィ「みんな! これで大丈夫だよ! 後は1人1人やっつけて…」
ワドルディ「たっ助けてッス〜!」
カービィ「ぬ?」

カービィが声のする方を見ると、
ワドルディがワドルディ軍団の一部に神輿のようにして担がれ、運ばれていた。

カービィ「世話の焼ける… グーイ! 助けてあげて!」
グーイ「今手が放せな…」

グーイも大変そうだ。

カービィ「じゃフラッフ!」
フラッフ「こっちも厳しい…」

フラッフも必死に毛糸玉にしている。

カービィ「…しょうがない、助けに行こう」
カービィ「ほらっ どいて!」
ワドルディ軍団の一部「あうっ!」

カービィは徐々にワドルディに近付いていく。

スッ

カービィ「ん?」
パラソルワドルディ「なかまー 連れてくー じゃまー させないー」

パラソルを持ったワドルディがカービィの前に立ちはだかった。

バシッ バシンッ

カービィ「痛っ! 痛い! 武器反則!!」

バシッ バシンッ

カービィ「痛いって! 怒るよ?」

バシッ

カービィ「ああもう!!」

パシッ

カービィは降り懸かってきたパラソルを掴み、奪い取った。

カービィ「今度はこっちの番!」

カービィはパラソルをバットの様にして大きく降りかぶった。

カービィ「お返しいいぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」

カキィーーーーン!!!!

キラーーン

パラソル(を持ってた)ワドルディは空の彼方へ消えた。

カービィ「逆転サヨナラ満塁場外ホームラーン♪」
ワドルディ「助けてッス!」
カービィ「あ 忘れてた」

カービィはパラソルで他のワドルディを蹴散らし、ワドルディを救出した。

ワドルディ「助かったッス」
カービィ「早く逃げよう!」
ワドルディ軍団「逃がすなー 追いかけろーー!」

グーイ「フラッフさん! 僕たちも逃げよう!」
フラッフ「うん!」

4人は精一杯走った。
川の流れの向きも変わり、走りやすくなったのだが、

カービィ「ダメだ! ワドルディ軍団速っ!」

差はどんどん縮まっていく。

カービィ「おっ!」

カービィは前方に畳み一畳程の大きさの木の板を見つけた。

カービィ「みんな! せーのでジャンプね!?」
グーイ「へ!?」
カービィ「あそこに落ちてる木の板に乗るから!」
ワドルディ「何言ってるんスか?」
フラッフ「乗り物にするの?」
カービィ「そういうこと!」

もう板は目の前にある。

カービィ「ほらっ 飛び乗って!!」
4人は板に乗った。

ワドルディ「全然進まないッス!」

しかし川の流れにつられて板は徐々に動いている。

ワドルディ軍団「突撃ーーーーー!!!!!」

ワドルディ軍団が完全に追いついた。
カービィ「わわわ! パラソルアタック! パラソルアタック!」
グーイ「毛糸玉攻撃!」
フラッフ「巻き取りっ!」

板の上で激しい戦いが繰り広げられている。
段々と川が下り坂に差し掛かり、スピードが出てきた。

ワドルディ「速くなって来てるッス」

そして下り坂になりきった瞬間…

ゴオオオオオオオオ!!!!

4人「うわあああああああああ!!!!!!」

猛スピードで川を下り始め、ワドルディ軍団を振り切った。

ゴオオオオオオ!!!!

フラッフ「カービィ、よく思いついたね」
カービィ「僕が一番ビックリ」
グーイ「どうやって降りるのこれ?」
カービィ「…さあ?」
グーイ「「さあ?」って!!」
フラッフ「もう岸そこだよ!?」
ワドルディ「乗り上げるッス!!」

ドッシャアアアァァァァァ…………!!


カービィ「いやー 詰めが甘かった うん」
ワドルディ「死ぬかと思ったッス!」
グーイ「かなり怖かった!!」
カービィ「いいじゃん 奇跡的に怪我ないんだし」
グーイ「奇跡的にね!!」
フラッフ「無茶するなあ…」

フラッフ「あ ゴールベルだよ」
カービィ「いっつも丁度いい所にあるね」

パシッ

カラーン カラーーン

300ビーズを指している。

カービィ「300ビーズゲット!!」




第10話に続く!!
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