矢五さんの小説

カービィとケケの日常 ピクニック編その3


「わあ!‥此処からだと街がよく見える!」
山の上から見える広々とした街の景色を見渡しながら
ケケはそう言って嬉しそうに声を上げます。

カービィ達が上ってきた山の頂上付近のその場所は
景色が良く、辺りには小さな花が咲き誇る野生の花畑や
流れが穏やかな小川もありピクニックや絵を描いて過ごすには
とても良さそうな所でした。

「凄い‥綺麗な所だね」
「この山、そんなに高い所じゃないけど、此処から見える
街の景色は凄く綺麗で、私のお気に入りの場所なんだ」
そんなケケの様子をカービィと一緒に後ろから見ながら満足げな表情で見て
アドレーヌがそう言いました。

「此処なら皆、午後からも退屈せず過ごせるでしょ」
「うん!有難うアドレーヌちゃん、僕とケケにこんな良い場所教えて貰って」
そんな綺麗で良い場所を教えて貰って、感謝の気持ちで一杯になった
カービィはそう言ってアドレーヌにお礼の言葉を伝えました。

「どういたしまして!私もカーくんとケケちゃんと一緒に
この場所に来れたらなって思ってたから、喜んで貰えて凄く嬉しいよ」
カービィのその言葉にアドレーヌはそう言って笑顔で返事を返しました。

「カービィ、アドちゃん!見て見て!ここ、綺麗なお花も沢山咲いてるよ!」

カービィとアドが話している間にケケは近くの花畑で
辺りに落ちていた花弁を集め、それを手に持って
二人の元に駆け寄ってきました。

「わあ‥本当だ、凄い綺麗な花だね」
「うん!私、こんな綺麗なお花初めて見たの!」
ケケはカービィにその花弁の束を手渡しそう言って嬉しそうに
その場で小躍りしていました。

「あっ…」
しかしその時、ぐうっとケケのお腹から
お腹の虫の音が鳴りました。

「カービィ、私、お腹空いちゃった…」
「‥そう言えば僕たち、まだお昼を食べてなかったね」
山を登ってから景色が良い場所で食事を取ろう考えていた
カービィ達は今まで山の自然の光景に夢中になって
自分達の空腹を忘れていましたが元から御飯を人一倍食べるカービィと
それに次いでよく食べるケケは、今になって普段の食欲が戻ってきて
二人揃って力が抜けた様にその場でペタンと座り込んでしまいました。

「大丈夫!?カーくん、ケケちゃん」
「‥大丈夫だよ、アドレーヌちゃん‥悪いんだけど僕もケケもお腹が
空いちゃってるみたいだからお昼の用意をお願い出来るかな」
「うん、分かったよ!カーくん、ちょっと待っててね!」

そんな二人の様子を見てアドレーヌはカービィにそう言って頷くと
自分の鞄から彼女専用の大きな画板を取り出し
それに向かって絵を描き始めました。

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