矢五さんの小説

カービィとケケの日常・ピクニック編その2


「おーい!カーくん!ケケちゃん!」
数分後、カービィとケケが待ち合わせの公園の前まで着くと
先に着いていたアドレーヌが公園の入り口で二人を待っていて
カービィとケケの姿を見たアドレーヌはそう言って手を振りながら
二人の元に駆け寄ってきました。

「おはよう、アドレーヌちゃん」
「おはよう!カーくん、今日は良い天気で絵を描くには絶好の日和になったね」
アドレーヌはそう言って笑顔で元気良くカービィと挨拶を交わしました。

「アドちゃん、こんにちは!」
「こんにちは!ケケちゃん、今日のお洋服とってもよく似合ってるね」
「へへ、良いでしょ!カービィに一緒にお店に行って見て貰ったんだ」
今日のケケの服装は夏らしく、風通しが良い涼しそうな
白のワンピースの服を着ていて、自分の服装を褒めて貰って
ケケはアドレーヌに嬉しそうに微笑みながらそう言いました。

「じゃあ、お絵かき出来る場所を探しに公園の中に出発しようか!」
そして、そのアドレーヌの掛け声でカービィ達は公園の中に入り
スケッチ出来る場所を

「あっ!ほら、見て!カービィ、あんな所に綺麗な花が咲いてるよ!」
道端に樹が多く植えられている、自然が多い公園の道を
二人の先頭に立って歩きながらケケは虫や珍しい花を道端で
見つけては嬉しそうに声を上げていました。

「ケケちゃん、凄く嬉しそうだね」
「うん…最近はちょっと元気が余ってる所もあるけど、前みたいに
転んだりして泣く事も減って、僕としてはちょっと一安心してる所だよ」
そんな、ケケの様子を微笑ましそう見ながらカービィとアドレーヌはそう言いました。

「これも全部、カーくんがケケちゃんと一緒に暮らして色んな事を教えてくれてるお陰だね」
「そんな、僕は大した事してないよ‥ケケが自分で成長した部分が大きいと思うよ‥」
アドレーヌに笑顔で褒められてカービィは少し顔を赤くして
照れた様子で謙遜する様に言いました。

「‥でも、誰も居ないあの冷たい星であの子が一人で暮らしていたら、今みたいな
感情を持つ事は一生不可能だったと思うよ」

カービィ達と出会うまで、冷たい雪が降る星で一人、孤独に暮らしていた
ケケは初めて会った時は感情も乏しく人形の様に大人しい性格でしたが
カービィ達と出合ってこの星で皆と暮らすようになってから、それは徐々に変化していき

今では昔のやんちゃだった頃のカービィを彷彿とさせる
元気で明るい性格になり、アドレーヌはカービィがケケを引き取って
一緒に暮らしてくれている事が彼女の成長の要因だと思って、そう言った様子でした。

「‥アドレーヌちゃんこそ、友達としてケケといつも一緒に居てくれてるから
僕には教えられない事をケケは教えて貰ってると思うよ」
そして、カービィは改めてアドレーヌの顔を真剣な眼差しで見ると言いました。

「‥だから、これからもアドレーヌちゃんにケケが仲良くして貰えたら僕も嬉しいな…」
「勿論!私はカーくんと一緒で初めて出会った時からの友達だし、カーくんもずっとケケちゃんと仲良くしていってあげてね!」
そう言ってアドレーヌは満面の笑顔でカービィに微笑みます。

「おーい!アドちゃん、カービィ、早く早く!」
そうしている間、ケケは先の道でカービィ達が何を話していたか知る由も無く
無邪気な笑顔で二人を待っていました。

「気が付いた時には私達、あの子に随分遅れを取っちゃってたみたいだし…カーくん、私達も走ろう!」
「あ!アドレーヌちゃん、待ってよー!」
そして、カービィは走り始めたアドレーヌの後を追いかける様にして
ケケの元に向かって行きました。
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