つばささんの小説

【銀河にねがいを☆彡】22.メックアイ(後編)


 
カービィはメタナイトに何度も斬りつけられ、傷だらけになっていた。

「メタナイト…きみは操られてるんだよっ!その仮面を取ってよぅ!」
すると、カービィはまたメタナイトに斬りつけられた。
「キャア!!」
カービィは吹っ飛ばされた。

「いたい…」
カービィはうめいた。
「まだ動けるのか。もしや、キサマは不死身なのか?」
メタナイトはそう言って、またカービィを斬りつけた。
「キャアーー!!」
カービィはひどい傷を負い、ぐったりと倒れ込んだ。

メタナイトは追い詰めるように倒れたカービィのところへ近づいてきた。
「…メタナイト…もうやめて…」
カービィは目を閉じたまま弱々しくつぶやいた。
すると、メタナイトはカービィに剣先を向けて言った。
「私の言うことを聞けば、命だけは助けてやる。」
「…どうすればいいの…?」
カービィは少し目を開けてつぶやいた。
「今すぐポップスターに帰るのだ!」
メタナイトは叫んだ。
「…ポピー達はどうなるの?」
カービィは言った。
「この星にボム能力は必要ない。始末する。」
メタナイトは言った。
「えっ、ポピーを殺すの!?そんなの…やだぁーー!!」
するとカービィはメタナイトにざっくりと斬られ、動かなくなってしまった。

「…終わったな。ガキどもには、ものを食い過ぎたために腹を壊して死んだとでも言っておくぞ。」
メタナイトはそう言って背を向けて去っていった。
それを聞いたカービィは、ぴくっと動いた。
「待って…」

カービィは持っている剣を口にほおばり、ごっくんと飲み込んだ。
すると、カービィの体が輝きだした。
カービィの心の中に熱い何かが満ちてきて、瀕死の体はエネルギーで満たされていった。

メタナイトがカービィの方を振り返ると、カービィは光の中で緑の帽子をかぶった、ソード能力の姿に変身していた。


「かかってこい!!メタナイト!!」
カービィは剣を構えて叫んだ。
「ソードをコピーしたか。おもしろい!!」
メタナイトはそう言ってカービィに斬りかかった。

「やあっ!」
カービィはメタナイトの剣を払いあげ、そのまま黒い仮面を斬りつけた。
「!!」
メタナイトの仮面は衝撃を受けたが、まだ壊れない。

「キサマがソードをコピーしても所詮ブレードナイト級…私の相手ではないっ!」
メタナイトはそう言って、またカービィに斬りかかってきた。
「ブ、ブレードナイトは素晴らしい剣士だよ!そんな言い方しないでっ!」
カービィは剣で攻撃を受け止めながら言った。
「かかったな。サンダーソード!!」
メタナイトの剣を緑色のイナズマが包み込んだ。
「キャア!」
カービィは感電し、飛び上がった。

「隙がありすぎだぞ、カービィ!」
メタナイトは剣先をカービィに向けて突っ込んできた。
「きみこそー!」
カービィは素早くかわし、メタナイトの背後をとらえた。
「なに!?」
メタナイトは思わずカービィの方を振り返ってしまった。
「ファイナルカッター!!」
カービィは剣を大きく振りおろした。すると衝撃波が発生し、メタナイトの仮面に命中した。
「ぐはっ!!」
メタナイトは吹っ飛ばされた。

「メタナイト、ぼくはきみを助けたいの!!」
カービィは叫んだ。
「…こしゃくな!!」
メタナイトは剣を何度か振り回し、竜巻をおこした。
「隙あり!!」
竜巻の影からカービィが飛び出してきた。
「くしざしソード!!」
カービィは剣を構え、そのままメタナイトの黒い仮面に突っ込んだ。
≪パァン!≫
カービィの攻撃を受けた仮面は粉々に砕け散った。
「ぐはぁ!!」
メタナイトは悲鳴をあげた。

すると、突然大地がゴーっという音をあげ始めたのとともに、地上から大量の黒い光の玉が沸き上がり、空に吸い込まれていった。

「メタナイト、大丈夫?」
カービィはメタナイトの元へ駆け寄った。
「…見事だったぞ、カービィ。また剣を交えたいものだ…礼はお前がポップスターに戻った時に言わせてもらおう!!」
メタナイトはそう言って飛び去っていった。

黒い光が沸き上がってくるのが止み、辺りは再び静かになった。
すると一瞬辺りが白い光に包まれ、カービィは目を覆った。
「きゃあ!」

カービィは目を開けると、辺りを見回した。
すると、小さな工場があった所に美しい願いの泉が現れていた。


願いの泉の前に、ギムとプラズマウィスプがいた。
ポピーブロスJr.はプラズマウィスプに抱かれてスヤスヤ眠っている。

「あっ!カービィだー!」
ギムは飛んでくるカービィに気づいて叫んだ。
「ギム!プラズマウィスプも無事でよかった!ポピーは大丈夫…?」
カービィはポピーブロスJr.を見て心配そうに言った。
「こいつ、疲れて寝ちゃったんだ。なんか夢見てるらしくて、さっきからずっと『ごめんなさい』って寝ごと言ってるんだぜ!」
ギムは言った。
プラズマウィスプはクスクス笑っている。

「そういえばプラズマウィスプ、なんか前より体ちっちゃくなってる気がするよ?」
カービィは言った。
「あ、はい…ちょっと疲れちゃって…。」
プラズマウィスプは言った。
「その様子じゃ、ちょっとじゃなさそうだな。」
ギムは言った。

「…私、もっと自分の体も、能力も大切にしようと思います。あなた達に会って、自分らしく輝こうって思えるようになったんです!」
プラズマウィスプは言った。
「えっ、プラズマウィスプはいつも緑色に輝いてるよ?」
カービィが不思議そうにそう言うと、2人はたまりかねて笑いだした。

「カービィ、悪いんだけど、俺も隣の惑星についてってやる元気残ってないや…。」
ギムは言った。
「いいよ、ぼくに任せて!」
カービィは言った。
「お前って、ほんっとエラいよなー!感動しちゃうぜ!」
ギムは言った。
「ぼくは、大好きな友達を探してるだけだよ。」
カービィは言った。
「そっかー、早く見つかればいいな。」
ギムは言った。
「うん…。」


ギムとプラズマウィスプは、願いの泉の中に入った。ポピーブロスJr.はまだ眠っている。
「カービィ、お前ならきっと村人全員を助けだせるって、信じてるぜっ!」
「私たちはいつでもあなたを応援してます!!頑張ってくださいね!」
ギムとプラズマウィスプは叫んだ。
3人は泉の中で体が輝きだし、ポップスターに帰っていった。
「ばいばーい!ぼく、頑張るね!!」
カービィは3人に手を振った。

カービィはワープスターに乗り、最果ての惑星、ハーフムーンへ飛び立っていった。
 
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