つばささんの小説

【銀河にねがいを☆彡】21.メックアイ(中編)


 
カービィ達はプラズマウィスプが飛んできたと思われる小さな工場の中へ入っていった。
中は閑散としている。

「誰もいないよ?」
カービィは辺りを見回して言った。
「おっかしーな?確かにここに入るの見たのに。」
ギムは首をかしげた。
「ねぇお兄ちゃん達!あそこから降りられるよ!」
ポピーブロスJr.は地下へ続く階段を見つけて叫んだ。
「あ、ほんとだ!行ってみよ!」

カービィ達が階段の方へ向かおうとしたその時、後ろから声が聞こえてきた。
「待て。」
3人が振り返ると、そこに黒い仮面のメタナイトがいた。

「あーっ!メタナイトだぁ♪」
ポピーブロスJr.は喜んだ。
「あ!お前、あん時見た黒いやつ!ウィスプさんがどこにいるか知ってんだろ?教えてくれよ!」
ギムは叫んだ。
(…プププランドのガキどもは、相変わらず礼儀というものを全く知らん。)
メタナイトは思った。
「フンッ!」
メタナイトは剣を振りおろした。すると衝撃波が発生し、ポピーブロスJr.とギムに命中した。
「キャ〜〜!!」
「わ〜〜!!」
2人は階段のある方へ吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられた。
「ギム、ポピー!」
カービィは慌てて2人のところへ走っていった。

すると突然上からシャッターが降りてきて、カービィはポピーブロスJr.達と隔てられてしまった。
「そんなぁ!!」
カービィは叫んだ。
「カービィ〜!」
シャッターの向こうで2人が叫んでいるのが聞こえる。

その時、シャッターの向こうで大爆発がおきた音が聞こえてきた。
「!?」

ポピーブロスJr.は爆弾を投げつけたが、頑丈なシャッターは攻撃をまったく受け付けなかった。
「お前…一番被害こうむったの俺なんですけど…」
ギムの弱々しい声が聞こえてきた。
「あちゃー!」
ポピーブロスJr.の声が聞こえた。

「カービィ、仲間を助けたいのだったら私と勝負してもらおう。こちらへ来るのだ!」
メタナイトはそう言ってどこかへ飛び去っていった。
「…カービィ、ウィスプさんは俺たちが探してくっから、安心しろよ!」
ギムの声が聞こえてきた。
「うん…」
カービィは言った。


カービィはメタナイトの後を追って飛んでいった。

しばらくすると、カービィはメタナイトを見失ってしまった。
「メタナイト、どこにいるの?」
カービィは鋼鉄でできた建造物の上に降り立ち、暗い辺りを見回した。

その時、上の方から声が聞こえてきた。
「待っていたぞ、カービィ。」
カービィが声の方を見上げると、メタナイトがこちらを見下ろしていた。
黒いマントが風になびき、仮面の中からはギラギラした目がカービィを睨みつけている。

「メタナイト、なんでポピー達を閉じこめちゃったの!?」
カービィは叫んだ。
「ガキどもはヘビーロブスターで十分だ。私の邪魔をする者は皆消えてもらう!剣をとれ、カービィ!」
メタナイトはそう言って、カービィの前に用意された剣を指した。
「えっ、これのこと?」
カービィは剣に気付くと、それを拾い上げた。

「今日こそ…キサマを倒す!!」
メタナイトは剣を構えると、突然カービィに襲いかかってきた。
「キャア!!」
カービィはメタナイトの攻撃を受けて吹っ飛ばされた。
「…キサマが伝説の勇者だと?笑わせてくれる。」
メタナイトは言った。
「メタナイト、今日のきみ、なんか変だよ?…キャア!!」
カービィは再び斬りつけられた。
「よく聞け、カービィ。堕落したプププランドはもはや末期…キサマを倒し、陛下を倒し、私がプププランドの真の王になるのだ!!」
メタナイトは叫んだ。
「え、どういうこと?」

その時、カービィはメタナイトの仮面が黒い光に包まれていることに気がついた。
「メタナイト、その仮面をとって!!」
カービィは叫んだ。
「ふざけるなっ!」
メタナイトはカービィを斬りつけた。
「キャア!!」
深い傷を負ったカービィはぐったりと倒れ込んだ。
(う…じゃあ、ぼくがあの仮面を壊すしか…)


ポピーブロスJr.とギムは階段を走り降りていった。

「お兄ちゃん、どうしよう!閉じ込められちゃったよ!」
ポピーブロスJr.は叫んだ。
「他にも出口があるかもしれないぜっ!とりあえずウィスプさんを探さなきゃ…。」
ギムは言った。
「うん、そうだね!」
ポピーブロスJr.はなぜか楽しそうだ。

しばらくすると、突然ギムが立ち止まった。
「あれ、どうしたの?」
ポピーブロスJr.は言った。
「なんか、暑くね?」
ギムは階段を降りていくうちに、どんどん暑くなっていくのに気がついた。
「うん、そういえば〜…変なにおいもするぅ。」
ポピーブロスJr.は鼻をつまんだ。
「何かここヤバそうだぜ?」
ギムは言った。
「お姉ちゃん大丈夫かなぁ…」
ポピーブロスJr.は心配そうにつぶやいた。
「たぶん、あの黒い野郎がウィスプさんをこの先に閉じ込めたんじゃね!?早く行こうぜっ!」

2人はまた地下へ向かって走り出した。


2人は地下にたどり着いた。
そこは異常なほど暑く、化学物質の怪しい臭いがたちこめている。
「なんだここ!?」
ギムは叫んだ。
まるで機械の中に入ったようにガチャガチャとしている。

「おーい!お姉ちゃーん!!」
ポピーブロスJr.は叫んだ。
2人はどんどん進んでいき、プラズマウィスプを探した。
「ウィスプさーん!いるんだろー?」
ギムは叫んだ。

その時、どこからかガシャガシャという音が近づいてきた。
「なんだ…!?」
2人は警戒して辺りを見回した。
すると、奥の方から巨大なヘビーロブスターが現れ、こちらへ突進してきた。
《ガシャガシャガシャガシャ!!》
ヘビーロブスターは辺りの機械をぶっ壊しながら、まっすぐ2人に突っ込んできた。
「ひ〜〜〜〜!!」
ポピーブロスJr.とギムは悲鳴をあげながら無我夢中で逃げ出した。

ヘビーロブスターはすぐに壁に激突した。
≪ドオン!!≫
その衝撃で、ヘビーロブスターの部品がいくつかはがれ落ちた。
「お兄ちゃん…ぼくもう帰りたい…」
ポピーブロスJr.はギムにしがみついて泣き始めた。
「俺も…そろそろやばいかも。」
ギムは言った。

ヘビーロブスターは2人に向き直った。
「逃げて!!」
ヘビーロブスターの中から叫び声が聞こえてきた次の瞬間、ヘビーロブスターは2人に向かって火炎放射をしてきた。
「あちーー!!!」
ポピーブロスJr.の手前にいたギムは、炎をもろに食らって飛び上がった。
「キャーー!!」
ポピーブロスJr.も炎を浴びて悲鳴をあげた。

2人はやけどを負って倒れ込んだ。
「ポピー…大丈夫か…?」
「うん、大丈夫…」
二人は弱々しく言葉を交わした。

「二人とも逃げてっ!止まらないの!!」
ヘビーロブスターの中からプラズマウィスプが泣き叫ぶ声が聞こえてきた。
「えっ、ウィスプさん!?」
ギムは驚いて言った。
「メタナイト様にこんな姿にされたんです…体が言うこと聞かなくて…あなた達を勝手に襲っちゃうんです…」
プラズマウィスプは言った。

その時、ポピーブロスJr.が向こうの方で真っ赤な炎が燃えさかっていることに気がついた。
「火事だぁー!!」
ポピーブロスJr.は叫んだ。
「…私がやったんです…。私の勝手でこんなことに…ここからまっすぐ進み、突き当たりを右に曲がればエレベーターがあります。そこから脱出してください!!」
プラズマウィスプは言った。
「え!そんなこと出来るわけないじゃん!!ウィスプさんはどうすんだよ!?」
ギムは叫んだ。
「私は…もういいんです…。」
プラズマウィスプはつぶやいた。
「いやだぁ!!」
ポピーブロスJr.は叫んだ。
「ぼく、お姉ちゃんに謝りにきたんだよ!?なのに…こんなのやだよーー!!」
ポピーブロスJr.は大声で泣き始めた。
「ポピー君…私、もうあなたのこと怒ってない…姿形よりずっと大切な思いやりの気持ち…あなたは教えてくれたから…」
プラズマウィスプは言った。

するとヘビーロブスターは急発進し、泣きわめくポピーブロスJr.を踏み潰しにかかった。
「逃げてー!!」
プラズマウィスプは叫んだ。

すると、ギムがヨーヨーでポピーブロスJr.を持ち上げ、ヘビーロブスターの上に放り投げた。
「ここなら安心だろ?」
ギムは言った。
「私のことは構わず、早く逃げてください…」
プラズマウィスプは言った。
「…ウィスプさん、俺たちが何とかしてみっから、そんなこと言わないでっ!」
ギムは言った。
「ごめんなさい…ギムさん…。」
プラズマウィスプは言った。
 
page view: 894
この小説を評価する:                   (0)