つばささんの小説

【銀河にねがいを☆彡】15.シークレットスター


 
《シークレットスター》

ケビオスとスカイハイの間に、名もなき小さな秘境の星がある。
見たこともない巨木や、奇妙な植物が生えたジャングルが広がっていて、空は夕暮れのようにオレンジ色に染まっている。

「カービィ…」
ワドルドゥは小高い山の上で空を見つめている。
彼の心の時計はカービィから引き離されたあの時から止まってしまっているようだ。

ワドルドゥはもう何日もこうして一人さまよっているが、また何かを求めて歩き始めた。


この秘境の星にはもう一人ポップスターの住人がいた。

「へへ、これが銀河のお宝か…やっと手に入れたぜ。へへ!」
タックは七色に輝く不思議な石を手に取り、とても満足そうな顔をしている。
「さっそく力を試してみるか…パラソル。」
タックがそう言うと、石の中にパラソルを持ったワドルディの姿が映し出され、赤く輝き始めた。
タックは赤い光に包み込まれると、ワドルディの姿に変身した。
「あひゃひゃ!!おもしれぇ物を手に入れたぜ、へへ!」
ワドルディの姿をしたタックは興奮してはしゃいだ。

その時、後ろの木陰から声が聞こえてきた。
「ワドルディ!?」
タックはびっくりして飛び上がった。
タックが振り返ると、そこにワドルドゥがいた。
「へ…なんだよ、びっくりさせやがって…。」
タックはそう言って元の姿に戻った。
「えっ!?君…だれ?」
ワドルドゥは言った。
「…おいらはタック。」
タックは言った。
「君も飛ばされて来たの?」
ワドルドゥは言った。
「おいらは飛ばされてなんかねぇよ。銀河のお宝を探しに来ただけで…へへ。」
「銀河のお宝?もしかして、それのこと?」
ワドルドゥは言った。
「そうさ。これは『何ともスーパーデラックスな石』と言われる、全ての能力を持つ石で…へへ。」
タックはワドルドゥに七色に輝く石を見せた。
「え!それが、あの『デラックスストーン!?』」
ワドルドゥは叫んだ。
「お前、このお宝を知っているのか、へへ?」
タックは言った。
「本で読んだから…。」
ワドルドゥは言った。
「ねぇ、ぼく…この星から出たいんだ。助けてくれる?」
ワドルドゥは言った。
「あいにく、おいらは馴れ合いが嫌いなんで。残念だったな、へへ。」
タックは言った。
「そっか…。」
ワドルドゥはがっかりした。
「でもこの辺は流れ星が多いから、ワープスターでも落ちてたりするんじゃない?たぶん…へへ。」
タックは言った。
「そうかなぁ…。」
ワドルドゥは言った。
「じゃ、あばよ。幸運を祈ってるぜ、へへ。」
タックはそう言って上昇していった。
 
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