つばささんの小説

【銀河にねがいを☆彡】10.スカイハイ(後編)


 
しばらくして、ウィリーはカプセルJとカービィを乗せたまま突然減速し始めた。
「あれっ、どうしたの!?」
カービィは叫んだ。
「アイドリングストップだぜ。」
ウィリーは停止し、自分のエンジンを切った。
「そろそろ燃料がやべぇんで。おやすみ。」
ウィリーは眠り始めた。
「えっ!こんな所で寝ちゃったら危ないよぉ!」
カービィは慌ててウィリーのエンジンをかけた。
「おいおい、俺はもう動けねぇよ…お前らでなんとかしてくれ…。」
ウィリーは眠り込んでしまった。
「見つけたぞ…」
クラッコはつぶやいた。
「うわぁ〜!あいつが来るよぉ!!」
カプセルJは叫んだ。
「どうしよ〜!」
カービィはパニックになり、眠ったウィリーを吸い込んでしまった。
「あっ!」
カプセルJは叫んだ。

カービィはウィリーをごっくんと飲み込んだ。すると、カービィの体が輝きだした。
カービィは一輪バイクに変身した。
「逃がすものか!!」
クラッコは憤慨した。
「ぎゃぁ〜!!」
カプセルJはカービィに飛び乗り、猛スピードで走り出した。

カプセルJは振り落とされそうになりながら必死でカービィにつかまっている。


しばらくして、カービィは暗い部屋の中に飛び込むと、部屋の隅に隠れて停止した。

「ぼく、もう動けない…。」
カービィはタイヤから普通の姿に戻った。赤いキャップをかぶったカービィは、ぐったりと倒れ込んだ。
「えっ、大丈夫?」
カプセルJは言った。
「おなかすいた…」
カービィは弱々しくつぶやいた。

すると、カプセルJは大きなジェット機の中からマシュマロを取り出した。
「キミ…これ好きでしょ?」
カプセルJはカービィにマシュマロを差し出した。
「え…ぼくにくれるの?ありがとー!」
カービィはマシュマロを受け取り、口の中にほうばった。
「うわぁ!もちもちして、雲みたいだよぉ♪」
カービィは感激した。
「あはは、キミって面白いね。」
カプセルJがマシュマロを出すと、カービィは次々と口に入れた。

クラッコの雷の音が2人に近づいてきた。
「カービィ、そろそろ逃げなきゃ…」
「よしっ!」
カービィは再び一輪バイクに変身し、カプセルJを乗せて走りだした。


カービィ達は画廊に入り込んだ。たくさんの絵画が飾られている。
「そっちに行くな!」
クラッコは叫んだ。

カービィ達が走っていくと、一番奥に真っ黒に光る大きな絵が飾られてあるのを見つけた。
絵はまるで異空間の入り口のように渦巻いている。
「出口だぁ〜!」
カプセルJは叫んだ。

カービィは絵の中に飛び込んだ。すると目の前に大広間が広がり、そこにブレードナイトとバードンがいた。
「あれ?」
カービィ達は絵を突き破って隣の部屋に飛び出したようだ。

「あああああ…!」
後ろでクラッコが叫ぶのが聞こえた。
すると、突然辺りの空間が歪み始めた。
「なに!?どうなってんの?」
バードンは叫んだ。

美しい城は天井からボロボロと黒ずんでいき、たくさんの黒い玉となって空へ吸い込まれていった。
「呪いを解いたのだな!」
ブレードナイトは言った。

城が消えると、4人は白い雲の上にいた。激しい風がざわざわと吹き荒れている。
すると、一瞬辺りが眩しい光に包まれ、4人は目を覆った。
「うわぁ!!」

4人が目を開けると風は止んでおり、辺りは再びのどかな雲の世界に戻っていた。


「よくやったな!!」
ブレードナイトは言った。
「お城は幻だったのね。」
バードンはつぶやいた。
「何が起こったんだぁ〜?」
カービィが吐き出した星がウィリーの姿に戻った。

「お前たち…私は、一体何をしていたのだ…?」
クラッコは言った。
「クラッコさん!なんだか操られてるみたいでした。ここに来る前、何があったんですか?」
バードンは言った。
「あぁ…私もお前たちと同じように黒い光に捕らわれ、ここに連れてこられたのだ。息子たちのことばかり考えていたら…」
クラッコは言った。
「ワドルディは無事です。呪いを解いた隣の惑星で、チリーと共にワドルドゥを探しています。」
ブレードナイトが言った。
「そうか…それを聞いて少し安心した。」
クラッコは言った。

「お前たちは隣の惑星へ行くのだな?あいにく何も教えてやれないが…ホットビートはマグマの星と言われている。気をつけて行ってきなさい。」
クラッコは言った。
「マグマの星?じゃあ、空が飛べるあたしが行こうかな。いいでしょ?」
バードンがそう言うと、みんなは同意した。


カプセルJと、ウィリーとブレードナイトは願いの泉の中に入った。
「カービィ、キミのコピー能力、かっこよかったよ!」
「早くポップスターに戻って来いよ〜。」
「お前たちの成功を祈っておるぞ!」
3人は体が輝きだし、ポップスターへ帰っていった。
「ばいばーい!」
カービィとバードンは3人に手を振った。

「私の息子を頼んだぞ…。」
クラッコも続いて願いの泉に入った。
「任せてっ!あたしの友達だもん。無事に連れて帰るわよ!」
バードンは言った。

カービィとバードンはワープスターに乗り、熱いマグマの惑星、ホットビートへ飛び立っていった。
 
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