つばささんの小説

【銀河にねがいを☆彡】8.スカイハイ


 
《スカイハイ》

カービィとブレードナイトはスカイハイに到着した。抜けるような青い空の下に真っ白な雲が一面に広がっている。

「わぁ〜!ふかふかー♪」
カービィは雲の上に寝転がってはしゃいだ。
「カービィ、気を付けろよ。この星は底なしだぞ。」
ブレードナイトは言った。
「大丈夫だよ、ぼく空飛べるもん!」
カービィは言った。
「もちもちしてマシュマロみたーい♪」
カービィは雲をちぎって食べ始めた。
「…うまいか?」
ブレードナイトは半ば呆れて聞いた。
「よく分かんない…。」
そう言ってカービィは雲を飲み込んだ。

すると、前方からジェット機をかついで大きな目をした住人が近づいてきた。
「カプセルJ!」
ブレードナイトは叫んだ。
「カービィ…」
カプセルJは雲を食べまくっているカービィを見てつぶやいた。
「キミたち、何しに来たの?」
カプセルJは言った。
「私達はこの星に飛ばされた住民を助けに来たのだ。カプセルJ、他に誰か見なかったか?」
ブレードナイトは言った。
「知らないね。っていうか、ボクはジェット機がついてるからポップスターに帰れるし…キミたちの助けなんかいらないよ。それにカービィ嫌いだ。人の能力を取るなんて。」
カプセルJは言った。
「えっ、そんなぁ!」
カービィはショックを受けた。
「なっ…カプセルJ、カービィは私達と同じように『コピー』という能力を生まれつき持っているのだ。個性なのだ。」
ブレードナイトは言った。
「なんだか知らないけど、嫌いなものは嫌い。ボクは何も努力しないで人の能力取っちゃうやつなんか大嫌いだ。あっち行ってよ!」
カプセルJは叫んだ。
「そんなぁ…」
カービィは雲の中に顔をうずめて泣き出した。
「カービィ、気にするな。こいつに問題があるだけだ。」
ブレードナイトはカービィを慰めた。

カプセルJは「ふんだ」と言って飛んでいってしまった。
「この星は呪われているというのに…自分だけ逃げようとは愚かなやつめ。」
ブレードナイトはつぶやいた。


カプセルJはどんどん空を昇っていった。

「ふん。なんだよあいつら。」
カプセルJはつぶやいた。
すると、どこからか甘いにおいが漂ってきた。
「あれ?なんだろ、このにおい…」
カプセルJはにおいのする方に向かって飛んでいった。

カプセルJがしばらくにおいの原因を探していると、目の前にキラキラ光っている、他の雲とは明らかに違う雲が広がっているのを見つけた。
「えっ、何これ?」
カプセルJは不思議に思いながらその雲に近づいてみた。
カプセルJは雲の上にふんわり落ちた。
「うわっ…いいにおい♪」
カプセルJは雲の上に寝転がって感激した。
「これ、雲なのかな?」
カプセルJは雲をちぎって口に入れてみた。すると、甘い味が口の中に広がった。
「うわぁ!これマシュマロだぁ〜!」
カプセルJはびっくりした。
カプセルJはお腹がすいていたので、もの凄い勢いでマシュマロの雲を食べ始めた。

「あ〜、幸せだぁ♪」
カプセルJはお腹いっぱいマシュマロを食べてそうつぶやいた。
「あ…もしかしたら、カービィがここに来るかも知れない…そしたら全部あいつが吸い込んじゃうんだろうな〜!卑しいやつ!その前にボクが全部取っちゃえっ!」
カプセルJは背中のジェット機を使って雲を集め始めた。

「これでマシュマロは全部ボクのものだぁ!へへーんだ!」
カプセルJが雲を集めまくっていると、突然雲の中から大きな目玉が現れて、カプセルJを睨みつけた。
「ぎゃあああ!!」
カプセルJはビックリして叫び声をあげた。
次の瞬間、カプセルJが乗っている雲を激しい稲妻が包み込んだ。
カプセルJは気絶し、それからの記憶がなくなった。


カービィ達が雲の上をどんどん進んでいると、後ろから声が聞こえてきた。
「いよぉー!」
カービィ達が振り向くと、声の主はあっという間にカービィ達の横を通り過ぎた。

「カービィー!こんなとこまで俺に会いに来てくれるとは〜、感激だぜっ!」
ウィリーはカービィに飛びついた。
「ウィリー!!」
カービィ達は嬉しそうにじゃれ合った。
カービィはワドルドゥだけでなく、ウィリーともポップスターでよく遊んでいた。

「よし、行くぜっ!」
ウィリーはカービィが乗ったことを確認すると、猛スピードでどこかに走りだした。
「あ、待って待って!ブレードナイトがっ!」
「あん?」
ウィリーは急停止した。

「ウィリーだな…」
ブレードナイトは戻ってきたウィリーに挨拶をした。
「おー!ソードナイト、ヒサブリッ!」
ウィリーは叫んだ。
「私はブレードナイトだ。」
ブレードナイトは言った。
「ま、とにかくお前も乗んなっ!俺がどこまでも連れてってやらぁ♪」
ウィリーは言った。
「それ以上乗れない気がするが…ウィリー、この星でポップスターの住民を見かけなかったか?」
ブレードナイトは言った。
「あ、そういやバードンを見たんだけどよ、高いとこ飛んでたんで見失っちった。」
ウィリーが言った。
「そうか。とりあえずもっと上の方を探した方がよさそうだな。」
ブレードナイトが言った。
「どうやって行くの?君たち空飛べないのに…。」
カービィは言った。
「ハッハッハッ!決まってんじゃん、空飛べるやつに掴まっていく以外ないだろ〜?」
ウィリーは笑いだした。
「えっ!ぼくが君たちを連れて行くの…?」
「そうだな…すまないが他に方法はなさそうだ。」
ブレードナイトは言った。

ブレードナイトとウィリーはカービィの足につかまった。
「んしょ、んしょ…君たち、重い…」
カービィは上空を目指してどんどん飛んで行った。
「カプセルJがいてくれれば…」
ブレードナイトはつぶやいた。


スカイハイの遙か天空は雲が少なく、強い風が吹いている。
その風の中を、ちょっとハデな鳥が翼を広げて滑空している。
「誰かいないかな〜…」
バードンはつぶやいた。

バードンが気流に乗ってポップスターの仲間を探していると、前方に大きな雲の峰が見えてきた。
その中腹に、お城のような建物が建っている。
「信じらんない…」
バードンはつぶやいた。

バードンは羽ばたき、そのお城へ近づいてみた。
大きく立派な建物で、窓からは中の様子が見える。
バードンは中を覗いてみた。
西洋風の宮殿の内部のように広々としており、とても美しい。
ステンドグラスやピアノも見える。ここは舞踏の広間なのだろうか…とバードンは思った。

その時、上の方でドーン!という雷が落ちたような爆音が聞こえてきた。
「何、誰かいるの?」
バードンは音のした方へ飛んでいった。

バードンはお城の上の方を調べ始めた。
こちらも中は美しい大広間になっていて、金色の玉座が3つほど見える。
「この辺だと思うんだけど…」

すると、今度はピカッという光が一瞬内部を覆った。
バードンは他の窓を見ようと、反対側にまわってみた。
そこでバードンが城の中を覗いた時、バードンは目を疑った。

「え?あれ、ワドルドゥのパパじゃん!」

中では、なんとクラッコが突進したり、雷を落としたりと暴れまくっていた。カプセルJが泣き叫びながら逃げ惑っている。
「やだ…どうなってんの!?」
バードンは戸惑いながらその状況を眺めた。
「ぎゃあああ!!誰か助けてぇ〜!」
中でカプセルJが叫ぶのが聞こえた。

「と、とにかくあの子を助けなきゃ!」
バードンはコンドル頭突きで窓ガラスを打ち破って中に飛び込んだ。
「ちょっと、止めなさいよっ!」
バードンは城の中に入ると、すぐに異変に気がついた。外から見たのとは違い、窓が一枚もない。
バードンが割って入ったはずの窓も無くなっていた。
城の天井から大きなシャンデリアが内部を明るく照らしている。

「おぉ、これはこれは…わざわざお前から来てもらえるとは苦労がはぶける…。」
クラッコはつぶやいた。
「あなた、ワドルドゥのパパでしょ?」
バードンは言った。
「ワドルドゥ?はて、何のことやら…私はお前たちを弱らせ、お前たちの内なる力を願いの泉に注ぎ込む…全ては偉大なる魔法使い、マルク様のため…」
クラッコはつぶやいた。
「え…なに言っちゃってんの…?」
バードンは困惑した。

その時、クラッコがピカッと激しい光を発したかと思うと、バードン達めがけて雷を落としてきた。
「きゃあ!!」
2人は素早くかわした。城の中をドーン!という爆音が響いた。

「ぎゃあ〜!!もうやだぁ〜!」
カプセルJは悲鳴をあげながら部屋を飛び出していった。
「あっ!ちょっと、アンタ!あたしを置いてどこ行くつもり!?」
バードンは慌ててカプセルJの後を追いかけた。
 
page view: 794
この小説を評価する:                   (5)