ホーミィさんの小説

【思想世界の使者】第一章 2話 


I don't know you. …I don't want to know you.



物心ついた時にはもう、僕はポップスターに住んでいた。キラキラ輝く金の星に。
お友達だってすでに、100人位はいたよ。デデデとか、フームとか、アドちゃん姉妹に、リックやナゴたち。多すぎて全部言ってたら一日たっちゃう。
あれ?誰か、とっても大切な人を忘れている気がするなぁ・・・あ、そうか。リボンにマルクに、マホロアもだよね。
おかしいなあ。どうして僕は大親友の事を忘れていたんだろう。変だなあ。まあ、いっか!
・・・あれれ。まだ何か忘れてる気がするよ。その人は、僕の事をずうっと見守っていてくれたはずなのに。
この吐き気がわいてくる気分、誰かに食べ物を取られちゃった時の気分に似てるなあ。

?「・・・ィ・・・カー・・・」

どこか遠い所から声が聞こえる。僕はどうなっちゃったんだろう・・・。
もう難しい事は考えたくないなあ。べんきょうぶそくだって*****に怒られちゃいそうだけど。
・・・あれ?*****ってだれだっけ。やだなあ、僕ったらおじいさんじゃないんだしさ。

?「・・・ビ・・・・カービ・・・カー・・・」

あれもしかして、僕の事呼んでるのかなあ。この声は・・・ああ!チャトラだ。

?「おい、カービィ!!」



思想世界の使者
       第一章 2話 「裂かれた白紙ページ」


Cya「あ、やっと気がついたニャあ。ここは僕の命の恩人さんの家ニャ。」

カービィが目を開けた瞬間見た景色は、仮面の騎士が50人以上で自分を囲っているという異常な光景であった。
カービィは理解が出来ない光景に混乱し、慌てて目をまたつぶった。

Cya「恩人・・・ノルフィの趣味ニャよ。この大量の人形、片付けてもまた引っ張り出してくるから最近は片付けてないニャ。」

チャトラはちょっと厭きれたように耳をパタパタさせながら苦笑した。
カービィが寝ていたのはこじんまりとしたベッド。大量の人形は枕元や足元、さらには布団の中にまで居座っている状態でかなり狭い。

K「道理で夢見が悪いと思ったよ・・・。というより、こんな所でノルフィって子はちゃんと寝れてるの?凄く寝心地悪いけど。」
Cya「う〜ん。ノルフィにとっちゃ最高の寝心地らしいニャけど、はたから見ればただの変態に見えるニャあ。」
K「でも、確かに自分を守ってくれてるって感じがして安心できるね。なるほど、そういうことかあ。」
Cya「そ、そんなもんかニャあ?(純粋って本当に怖いニャ・・・)」

カービィは勝手に一人で納得して、ベットからチャトラのいる方にぽよっと降りた。
その部屋の床はホコリが多くあまり綺麗とは言えないものだった。
ベットの下にお菓子の袋やホコリなどが詰まれており、主人が片付けるのを後回しにしていることが伺えた。

K「うわあ・・・汚いなあ。これもノルフィ君のなの?」
Cya「にゅ〜、いくらなんでも散らかし過ぎにゃ!ナイティルが帰ってきたら掃除手伝ってもらわなきゃだめにゃね。」

チャトラは不機嫌そうに別の誰かの名前を出したが、カービィは聞くのは後でいいかと思い別のことを聞いた。

K「ねえ、どうして僕はリンゴを追いかけていたはずなのにこんな所に来ちゃったんだろう・・・。チャトラ、何か知ってる事無い?」

なかなかいい質問をカービィはしました。チャトラはちょっと、うーんと考え込んでから思い出した様に言いました。

Cya「・・・!もしかして、異空間ロードに違法に穴が大量に空けられた事と何かかかわりが?」
K「異空間ロード!?マホロアが言ってた、色んなとこにひとっとびで行けるって言う・・・」

異空間ロード・・・カービィwiiでマホロアの言う事によると、色々な世界につながっているっぽい道。

Cya「にゃ、にゃんだって!?異空間ロードの存在をなぜ・・・ま、まさかそいつはハルカンドラの住人か!?」
K「え?あ、うん・・・たぶんだけど。マホロアちょっと嘘つきだから・・・。」
カービィがちょっと悲しそうに言うと、チャトラはひどく驚きました。

Cya「ま、不味いにゃ!このままじゃ全世界が崩壊するニャ!!」

チャトラは物凄い慌て様で、世界の破滅だとか何とか色々言ってます。

K「ちょっと待ってよ!どういうことなの!?何で世界が危険になるの!?」


「ご説明いたしましょう、客人殿。いや・・・星の戦士カービィ様。」


Cya「そ、その声はナイティル!!お帰りなのにゃ。」
N12「まったく、お見苦しい事この上ないですよチャトラさん。
          ・・・おっと、失礼いたしました。まずは異空間ロードの伝説からですね。」




N12「異空間ロードとは、いくつかに裂かれた世界の分かれ目に存在する今では通ることも見ることさえできない道の事です。
昔はこの道ですべての世界が繋がっており、交流も盛んにありました・・・

ところがいつまでも平和は続かず、なんと別世界同士で戦争が起きてしまいました。
戦争は沢山の人々を殺し、沢山の人々を一人ぼっちにしました。
そしてある日、突然のことでした。神のうちの一人が異空間ロードをその手で八つ裂きにしてしまったのです。
異空間ロードが裂かれた瞬間、世界は完全に分かれて散りじりになってしまいました。
人々は途方にくれ、犠牲者は嘆き悲しみ元の世界へ帰りたいと祈りました。

―――すると壊れた世界の中心に、あの神が現れ世界をまた繋げてくれたのです。神は語りました。
「世界中の生き物にチャンスを与えよう。」
もう二度と繋がった世界の絆を崩壊させてはいけない、もしまた同じような事が起これば・・・
人々は誓いました。もう二度と世界をつなぐこの道を崩壊させはしないと。
そして、異空間ロードは人々の願いによって見えなくなりました。また同じ事を繰り返さぬようにと。
しかし最近何者かが異空間ロードに違法に穴を開けているようなのです・・・」


N12「カービィ様がここに来てしまったのは、カービィ様が木にぶつかった衝撃で異空間ロードに入ってしまい
                                 たまたま、ここに流れ着いた可能性が高いです。」
K「ローアでそこを通るのは駄目なの?」
Cya「本当は通っちゃ駄目にゃけど・・・ローアで通ってるなら穴は塞がれるから、数回なら許されるニャ。じゃあ、いったい誰が穴を・・・。」

チャトラがうーんと考えていると、ナイティルがカービィにあの・・・と話しかけてきました。

N12「カービィ様。B・Tさんに聞けばなにかわかるかもしれませんよ。あの人は異空間ロードのゆがみを治せる人なんで。」

その言葉にカービィは目をキラキラと輝かせました。

K「本当に!?じゃあ、行ってみようかな。」
N12「それでは・・・チャトラさん、案内してあげてください。私は部屋の掃除をいたしますので。」

ナイティルは汚いノルフィの部屋を呆れたように見ながらチャトラに案内を頼みました。

Cya「まっかせるニャ!!あんまりあいつは好きじゃニャいけど・・・。行くニャよカービィ!!!」

K・Cya「おおおお〜!!☆」



でも、たった一つのリンゴから世界を救うための冒険に出かけなくてはならなくなるなんて・・・
カービィは知るよしもなかったのでした。















〜思想世界的人名&用語解説〜




ナイティル(N12)・・・ノルフィの家に住んでいる兵き・・・では無くアンドロイド。一等身だが、とても器用。
シルクハットのようなデザインのカンカン帽を被っている。得意技はミサイルの乱れ撃ちと鎌を振り回すこと。


異空間ロード・・・カービィwii参照。この物語ではオリジナル設定がある。
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