ホーミィさんの小説

【思想世界の使者】第一章 1話 事の始まり



ふと、昔老人から聞いたおとぎ話をカービィは思い出した。
たしか、銀河で一番強い戦士と、呪いをかけられた黒い瞳の神様の話だったと思う。
二人は両思いになるが、神の力を手に入れようとたくらむものによって嘘を吹き込まれた住民達が
戦士に永遠に眠ってしまう魔法をかけたために、
神様が怒って大きな時計で繋がっていた世界「xxxxxx」をバラバラにしてしまった。
そして、散らばった世界がミルキーロードや、ポップスターなどとなり、
繋がっていた世界の中でも淵に位置していた幻の国ハルカンドラには、その頃の文明が沢山残っている・・・。

そんな話。カービィはこんなくだらない事思い出してもここがどこだか解るはずがないのに、
と、いつもは食べ物の事しか考えない頭で考えるのだった・・・。




思想世界の使者
          第一章 一話「事の始まり」




―ここは、何処なんだろう?
ただただ単調に岩の道が続いているこの星は、何なんだろう。
しかし、ただの岩ではない。紫色の岩である。蛍光塗料をかけたようなテカテカした紫。
カービィは倒れていた自身の身体を起こして、ゆっくりとあたりを見回した。
やはり、ここの辺りの地面はテカテカした紫色の岩で出来ているらしい。
なんだか目に悪いからヤダなあ。テカテカだし・・・などと考える。

彼、カービィはポップスターの英雄的存在である「星の戦士」だ。
リンゴを追いかけて坂を駆け下りたら滑って転んで・・・ああ、そうか。
僕はリンゴのせいで転んだ上に木に頭をぶつけてこんな所に来ちゃったんだ。
ああもう、いい迷惑だよ。あのリンゴめ。今度見つけたら一のみにしてやるんだからね・・・。
と、最初から吸い込めばよかったことを完全に忘れて、
全ての責任をリンゴに押し付けている途中のカービィに話かけてくるものがいた。

?「お前、何者ニャあ?名を名乗るニャ。」

急に話しかけられたカービィが慌てて声の方に振り向けば、この世界にぴったりの生物がいた。
毛に覆われた全身、赤い王様が着るようなふわふわのついたマント、とがった耳。
簡単に言ってしまえば二足歩行の猫ちゃん、である。

?「ニャニャ、お前もしかしなくても星のカービィとかいう奴かニャ?」
猫は自分から誰か、と聞いたくせにカービィの名を口にした。

K「そうだけど・・・どうして僕の名前を知ってるの?」
聞きたいことを率直に聞いたカービィに猫は軽い調子で答えた。
?「言うまでもニャい、この空間に住んでるからニャ。空間の微妙な変化で名前ぐらいはわかるニャあ。
                                  ・・・外部者にはちと分かり難いかニャ?」

普通の人なら少しムッとする言葉のような気がするが能天気なカービィは気にしない。
二足歩行の猫に馬鹿にされているのにもかかわらず。

K「へえ・・・まあ、いいや。君の名前はなんていうの?」
Cya「まあいいやとはニャンだ・・・僕は記憶喪失だからニャあ、まだ名前さえ思い出せないんだニャ。
                                    でも、この世界の人には「チャトラ」って呼ばれてるニャあ。」

かなり単純な名前だが、カービィは気にしない。デデデとか言うもっと単純な名前の人がいますから。

Cya「正直言って、この名前単純過ぎて気に入ってないニャ。茶トラがらだからってこれは無いニャあ・・・。」
K「大丈夫、大丈夫!家にはデデデって名前の人がいるから。あと、ロロロとラララとか。」

デデデ陛下、あとロロロとラララ。あのカービィに馬鹿にされてますよ

Cya「ちょっとそれは・・・まあ、桜井氏はすばらしい方だからいいんだけどね。」
・・・メタ的発言しちゃったチャトラ君。
K「まあ、それもそうだね。僕の親だしね〜。」
カービィ、普通は乗っちゃいけないのですが・・・。一応二次元のキャラですから。


・・・気がついたらカービィはこんなニャアニャアうるさい生き物と仲良くなっているのである。
やっぱり、「慣れる」とはとても恐ろしいことである。まあ、カービィの性格からしたら普通なのでしょうが。
チャトラと仲良くなったついでに、このテカテカした地面にも慣れたのでした。
慣れれば慣れたでもっと詳しく知りたくなる好奇心の塊カービィ。

K「ここ、地面はこんな色だけど、重力はちゃあんとあるんだね。」
カービィが何気なく言うと、チャトラが呆れたように返してきた。
Cya「この世界に重力なんて無いニャ、まああるっちゃあるニャよ。でも重力じゃなくて吸力ニャ。」
チャトラが急にわけの分からない事を言い出したのでカービィは頭にハテナがひとぉつ浮かびました。
Cya「この地がある2.5次思想的空間では重力と似たような感じに地面が物を引く力があるニャあ。でも・・・て、カービィ!?」

カービィは難しいこと(中学校とかで習うもの)は分かりません。
混乱したカービィは自分の出したハテナに埋もれて呼吸もままならなくなってしまいました。

Cya「カアアアアアアアアアアアビィィィィィ!!!!」

カービィは意識が遠ざかるのを感じて、トマトが食べたいな・・・とつぶやきました。












つづく・・・




〜思想世界的人名&用語解説〜



チャトラ・・・架空の生物の仮名。見た目は王様みたいなマントを着た茶トラ柄の二足歩行をする猫。
                          本名不明。仮名とキャラの由来はホーミィの飼い猫「チャトラ」から。


2.5次思想的空間・・・架空の次元名。三次元と二次元の間の世界。なぜ、「思想」という言葉がつくのかは不明。

吸力・・・思想世界で重力の代わりになる、物を引く力。一番の特徴は、地面を作る鉱物の色によって吸力が大きく変わる事である。
白が一番吸力が弱く、黒が一番吸力が強い。茶色は地球くらいの吸力で、黄色はポップスターくらい。



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