オトモカービィさんの小説

【しろきつばさだいなぶれいど】 〜第2話〜迷子の星の戦士


ギャラクティック3兄弟の情報は一切ないしメタナイトは行方不明だしどうするの?」
メタナイト探索から3時間、聞き込みをしても何時もはいそうな場所に行っても情報は手に入らず見つけることも出来なかった。
流石の英雄様でもやる気をなくしていた。今までの冒険では情報があった。しかし、今回はまったく無い。
ポップスター中探してもいなかったとなると何処かの星で修行中なんて考えもあったが考えないようにした。
「何でよりによって逆襲後なんだよ。逆襲前なら簡単だったのに」
腹が立ったのか、アディオスは思い切り石を蹴った。
その蹴った石は大きく右にそれ、ケケの顔にに当たってしまった。
相当痛かったのかケケは鼻を赤くして涙を滲ませながらアディオスを追いかけた。
「何すんのよー!」
「わー! すまん、謝るから許してくれ!」
2人が喧嘩している間もカービィは辺りを見回した。
木で出来た家。小さな花が並んでいる花壇。そして大きな木。
メタナイト達が見つからずカービィがあきらめそうになったその時、畑のある方から助けを求める声がした。
「誰か、誰か助けてくれ!」
建物が邪魔で詳しい状況は見えないが、白い翼が少し見えたのを確認するとカービィは喧嘩中の2人を置いて助けに向かった。
駆けつけた時にはダイナブレイドは飛び去ってしまっていた。
ダイナブレイドが飛び去っていった位置を確認するとカービィは2人のところへ戻った。
しかし、2人とも見つからない。
「あれ? 何処行ったのかな」
辺りを見回しても2人の姿は見当たらなかった。町の人に聞いても誰も知らないと言う。おかしい…。何でいないのだろう。一瞬嫌な予感がしたが外れた。森のほうで二人がわめいている声が聞こえたからだ。
呆れたのか、大きなため息を一度つくとカービィは大急ぎで森に向かった。

「待てこらー!」
森の中を全力疾走する2人。ケケとアディオスだ。追いかけっこもここまで続くと流石に呆れる。ケケの方なんかは疲れたのか、箒に乗って追いかけている。
そんな中、大きな鳴き声がしたかと思うと辺り一面、影で暗くなった。見上げてみると1羽の巨大な鳥。ダイナブレイドだ。
「…ダイナブレイド?」
2人とも足を止めてダイナブレイドをただただ眺めていた。話で聞いても見るのは初めてなのだ。当然だろう。山へ向かっていくのが見えた。
「カービィに伝えなきゃ!」
見事に声が重なった。二人は顔を見合わせて笑った後に町のほうに走っていった。

「さっきは声がしたのに…。何でいないんだろう」
カービィは森の中を一人渋々歩いていた。2人の姿は無い。実はその頃2人は町にいたのだ。完全な入れ違いである。
理由は森への道と町への道では一方通行で別の場所にあったため、気付かずに通り過ぎてしまったのだ。
ふと気がつくとそこには見たことも無い景色が広がっていた。…つまり迷ったのである。来た道を戻ろうにも運悪く分かれ道になっており、何処から来たのかも分からない。
「おーい! ケケー! アディオスー! いたら返事してよー!」
いる訳が無い。2人は今町の中でカービィを探しに走り回っているのだから。
「…僕、本当に迷子になっちゃったのかな? このままじゃ何も食べられないよー! そんなのヤダー!」
被害妄想しながら子供のように駄々をこねるカービィに誰も突っ込みを入れてくれない。
とりあえず分かれ道を進んでみることにした。どんどん突き進んだ。そして広い場所に出たかと思ったらさっき分かれた道の前に立っている。
「あれ…? おかしいな」
逆のほうの道も進んでみる。が、また分かれた道の前に立っていた。こうなれば奥に進んでみるしかない。カービィは奥へと進んだ。

2人は町の中でカービィを探していた。全く見つからない。
「何でこんなに探しているのにカービィはいないの?」
ケケは実に不機嫌だった。アディオスは赤く腫れた頬を摩っていた。忘れた頃に仕返しされたのだろう。真っ赤な手形がついている。
一つの「目撃情報で森へと向かった」という証言があった。不意にアディオスが深刻な顔になる。
「どうしたの…?」
「あの森は… あの森には守り神がいるんだ。奥へ進もうとする侵入者に罰を与える」
ケケも感づいたようだ。しかしもう遅い。それを知らない二人は急いで森へと向かっていったのだった。
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