オトモカービィさんの小説

【お題小説】 〜秋〜結局こうなる


 ここはいつも平和なプププランド。そんなプププランドにも秋がおとずれた。
 プププランドの秋は1部の飲食店が閉店している。
 秋といえば、読書の秋、スポーツの秋、そして……食欲の秋!
 ここまで言ってしまえばかんづいた人も多いだろう……。そう!プププランドの住人は、カービィによる食物への被害を恐れているのだ。
 中には、畑への被害を恐れて害虫であるはずの毛虫も飼育しているところもある。カービィの苦手のものは毛虫。
カービィに比べれば毛虫のほうがまだかわいいというのがプププランドの住人の考え。
 そんな中、カービィはデデデの城へと向かった。
「張り紙がしてある……」
 カービィお断り
「……ここも駄目か」
 カービィが落ち込んでいると、アドレーヌが通りかかった。そして、カービィが落ち込んでいることに気づいたアドレーヌは、カービィに声をかけた。
「カー君?どうしたの?」
「あっ、アドレーヌ……。聞いてよ、皆僕を避けているんだ」
 アドレーヌはカービィのその言葉だけ訳でわかった。このままだとカービィがかわいそうなので、解決策を提案してみることにした。
「カー君はいつも『秋は食欲の秋ー!』とか言って食べてばっかりだから、食べること以外のことをやってみたらどうかな?」
 カービィは目を輝かせながら質問した。
「たとえば?」
 アドレーヌはこの質問には困ったが、冷静に返答した。
「スポーツ……とか?」
 カービィは、アドレーヌが『スポーツ』という言葉をだすと、少し考え込んだ。
 そのあと、何かがひらめいたのか、手と手を合わせて、すぐさま走りだした。走りながらアドレーヌにむかって叫んだ。
「皆を呼んでくるー!だから、ちょっと待っててー!」
 アドレーヌは、「わかった」とカービィに大声で返事をすると、キャンバスに何時も通り、カービィが食べ物を求めて皆を追いかけている絵を描きながら待っていた。
 本当にこうなったらいやだなぁと考えたりもした。
 数分たつとカービィが皆を呼んできた。相当な数いる。
「た、たくさんつれてきたね……」
 この人の多さにアドレーヌは少々驚いたが、サッカーでもやるのだろうと思った。
「うん!皆友達だもん!これだけいればサッカーできるでしょ?」
 アドレーヌの予想は見事に的中した。サッカーをやるらしい。さっそく、グラウンドへと移動した。
 数を数えると、2人をあわせて22人ギリギリ試合できる人数だった。この人数で『グットパ』をやろうものなら日が暮れてしまうので、くじ引きで決めることにした。
 2チームのキャプテンはカービィとメタナイト。ライバル同士だ。
 アドレーヌ、ケケ、リボンの女子たちは審判をした。
 両チーム、キ−パーにはゼロとゼロツーがいる。これだけでも凄いのに、歴代のボスキャラまでいるのだから驚きだ。
 昨日の敵は今日の友ということわざはまさにこのことを言うのだろう。
 アドレーヌは画家というだけに、すみずみまで試合や選手の様子を見てファウルかどうかなどの正当なジャッジを下している。これには皆不満がないようだ。
 ケケとリボンは、グラウンドの上から試合を見てアドレーヌが見逃したところなどを伝える役目。
 試合が始まってからもう、何分たっただろうか。ファウルはよくでるものの、怪我人はまだ1人もいない。さすが戦場で鍛えられた戦士たちである。
 その戦場のようなグラウンドを上から見ていたケケから連絡が入った。
「アドレーヌさん?聞こえてますか?」
 アドレーヌはリボンの話し方が急いでいることに気付いて、グラウンドを注意深く観察した。
 アドレーヌがそれを見つけるのとリボンが説明したのは同時だった。
「怪我人が一人」
 ついに怪我人が出てしまったのだ。それはワドルディだった。歴代ボスキャラというメンツでビビリもせずにサッカーをやっていたのだ。
 アドレーヌが試合を1次中断した。ワドルディは無理をしながら走って転び、ちょうどボールが右足にとんできて命中。右足を捻挫したようだ。
 捻挫となるととてもサッカーを続けられない。治療をしながらどうしようかと思っていると、そこへデデデ大王が通りかかった。
 アドレーヌは、デデデ大王だとこのメンツにビビッてサッカーに入ってくれないだろうと思っていたが、予想は大きく外れた。
 カービィはデデデ大王に事情を説明した上でサッカーに入ってほしいというと、何故自分も呼ばなかったのかと少々怒っていたが結局サッカーを一緒にすることに決めた。
 デデデ大王が入り、サッカーは順調に進み前半後半両者ともに点を入れられずに終わり、延長戦に突入した。延長戦に入る前に休憩をとることにした。
「ふぅ、疲れた……」
「まだ延長戦があるのか。カービィ、延長戦で決めないと体力の残っているメタナイト側がPKでは有利だぞ」
「うん……延長戦もがんばろ!」
 両チームとも、メンバーと作戦を立て直していた。しかし、ゼロの言う通り延長戦で勝てないと体力の残っているメタナイト側のほうが有利だというのは確か。
 それに、相手には知識と実力を兼ね備えた最強の戦士がいるのである。カービィとは違い、いつも冷静なため、その時にあった的確な指示と行動ができる。
 カービィたちは残ってる力を全てだして点を取りにいくのが作戦。
 対するメタナイト側は堅実に守りを固めていくのが作戦。
 作戦を考えて、皆に伝えているうちにもう始まりの時間になった。
「よーし!皆、がんばろー!」
 カービィたちが先にグラウンドへ入った。
 遅れてメタナイトたちが配置につく。
 ようやく試合開始。作戦通り、カービィたちは勢いよくゴールに向かって走り出した。
 さすがにメタナイトたちもこれは想定外だったのか、うまく対応しきれなくて点を決められてしまった。
 点を取ったので、カービィたちは守りに入り、延長戦終了のホイッスルがなるまで持ちこたえて、カービィ側の勝利となった。
 メタナイトは、試合が終了すると「相手が想定外の行動をとったとき、対応できるよう修行しよう」と言ってすぐにどこかへ行ってしまった。
 全員汗だくだった。
 皆、家に帰ってシャワーを浴びようと家に向かおうとするとカービィが恐ろしい言葉を言った。
「たくさん運動したからお腹すいたなー」
 皆の汗は運動してかいた汗から冷や汗に変わった。そして、カービィが追いかけてきた。
「誰か食べ物ちょーだい!」
 皆全力で逃げた。
「わー!結局こうなっちゃうのー!」
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