星のユービィVさんの小説

【お題小説】シンデレラを探せ!(第3回エピソードパズル参加小説)


前回、オリハルコンをメタナイトに横取りされる形でなんとかお宝を換金(?)し終えたカービィ。
そんな彼のところに、他のお宝を売ったトレジャーショップから電話がかかってきた。 売り払った商品のうち、後の鑑定でひとつだけ返品される事になったのである。

……というわけで、今回はまたひとつだけ残った宝物"ガラスのくつ"から物語が始まるのである。

カービィ「……で、僕は120000Gをお店に戻してこのガラスのくつを変えされる事になったわけ?」
と、愚痴をこぼしながらカービィはガラスのくつを片手に握りしめ、ワープスターで自宅へと向かっていく。
メタナイト「まぁそうカリカリするなって、私はそれが手元にあってもいいと思うがね。きっと特別なガラスのくつかもしれないだろ?」
彼の横に付いて一緒に飛びながらメタナイトもそれについていく。
カービィ「特別なぁー……? どーいう事さ」
ワープスターのブレーキをかけ、空中静止しながらカービィが問い返した。

メタナイト「ほら、ガラスのくつと言えばだな、絵本にもあるだろう?」
カービィ「あぁわかった! シンデレラだね! ん……もしかしてこのガラスのくつってシンデレラの靴なの? だとしたらシンデレラを見つければお城のパーティでごちそう食べ放題じゃん!」
メタナイト「そういうことだな」
と、メタナイトは簡潔に言う。
それを聞いたカービィは、ワープスターを方向転換し町の方へと向かって飛んで行った。
カービィ「シンデレラを見つけるぞーっ!」


メタナイト「計 画 通 り」


早速町へとやってきたカービィは、まず女性を探した。
カービィ「靴のサイズが合う女性を探せばいいんだね、簡単簡単! さてと……」
と、ここでカービィは重大な事に気がついた。

そう、プププランドには絵本に出てくるシンデレラのように、人間の姿をした女性が非常に少ないのだ。
身内でもアドレーヌとケケの2名しかいない。
カービィ「……まぁ、一応あの2人も確認しようかな……絶対無いけどなー」
などと、また冒頭のようにブツブツ言いながらカービィはアドレーヌを探しにいった。

そのアドレーヌは公園にいた。 いつも通り画材道具を広げて風景を描いている。
アドレーヌ「ん〜、今日もいい天気ねぇ。 こんな日は絶好のお絵かき日和ね」
カービィ「おーいアドちゃ〜ん!」
アドレーヌ「(チッ……また邪魔者が来たよ、今日はトラブルに巻き込まれないようにしようと思ってたのに……)あらカーくん今日はどうしたの?」
カービィはガラスのくつを片手に事の始まりやメタナイトとの会話の事を話した。
お宝が返品された事、シンデレラの事……そして、靴のサイズが合う女性を探していること。

カービィ「というわけなんだ、だからアドちゃんにも確かめてもらいたくて」
アドレーヌ「(カーくんったらメタナイトさんにからかわれてるって気がついてないのね……ちょっと面白いじゃない)いいよ、一応確かめてあげる」
そう言うとアドレーヌは靴を片方脱ぎ、カービィが持ってきたガラスのくつを履こうとした。 ……が


カービィ「……ぴったりじゃないじゃん」
アドレーヌ「あらホント、って事はこれは私のじゃないみたいね。おあいにくさま」
そう言い残しアドレーヌはさっさと別の場所に移動してしまった。
後には放心状態のカービィと、綺麗なガラスのくつだけが残されていた。
カービィ「アドちゃんじゃなかった……じゃケケのかなコレ……いつもまっ黒な服だし掃除ばっかりで埃とか灰だらけだしまさにシンデレラに相応し……」

ケケ「誰が埃とか灰だらけですって!?」
カービィ「あー、あーっ! いきなり出てくるのは心臓に悪いからやめてよ!」
さすがに一瞬驚いたものの、落ち着きを取り戻したカービィはケケにも事の起こりを話した。
それを聞いたケケは、すっかり呆れてしまった。
ケケ「アンタばかぁ? そんなのおとぎ話の中だけの話に決まってるじゃないの。 第一ガラスの靴なんて安全性に欠けてるじゃないの」
カービィ「夢が無いなぁ〜……一応履いてみてよ、ねぇってば」
ケケ「はいはい、履けばいいんでしょ履けば」
そう言ってケケもブーツを脱ぎ、ガラスのくつに足を入れた。


カービィ・ケケ「あ……」
なんと、ガラスのくつはケケにピッタリだった。
見ず知らずの靴がピッタリのサイズだと知ったケケもさすがに驚きを隠せなかった。
ケケ「まさか……アタイにピッタリだなんて……!?」
カービィ「やったやったー! これでお城のごちそうが食べ放題だーっ!」
と、喜びはしゃぎまわるカービィ。
ケケも、アホくさいと思いながらついつい素敵なドレスを着た自分を想像してしまっていた。


メタナイト「と思っていたのかぁ!」

カービィ・ケケ「!?」
メタナイト「馬鹿め、シンデレラなんて本当にいるわけ無かろう。 第一ケケの靴のサイズがたまたまぴったりだっただけだろうし、どっちかって言うとケケは魔女の方だろ」
そう言い残したメタナイトはバカ笑い……失礼、高笑いしながら去っていった。ケケも、じゃあねと言い残すとブーツを履き直し去った。

そして後には、再び放心状態のカービィと、綺麗なガラスのくつだけが残されていた。

カービィ「こ…こ……この靴どうしろっていうんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」



終わり
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