星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第48話 プラモデルせんそう


キービィの趣味はプラモデルを作ることだ。
ジャンルは幅広く戦闘機やロボット、建築物など様々だ。

ある日のこと、今日も自室でプラモデル組み立てていた。
最近人気のロボットのプラモデル「ガムダン」シリーズのものだ。
ランナーから細かいパーツを、ニッパーを使って丁寧に切り取った。
バリもヤスリでそっと削り、きれいな仕上がりにしようとしていたのだ。

半分ぐらいできたころだろうか。
突然、キービィの部屋にラジコン飛行機が飛び込んできた。
部屋の中を旋回したかと思うと、車体下部から爆竹が出てきた。爆竹は大きな音を立てて破裂した。
キービィ「うわわっ!!」
幸い怪我はなく、プラモの破損や部品の損失はなかった。
ラジコン飛行機はまた窓の外へと飛び出した。
見るとコントローラを持ったアカービィがシャービィ、モービィと一緒に笑いながら逃げていくところを目撃した。
キービィ「あ、あいつらめ……っ!」

キービィはプラモを片づけ、すぐにシービィのところへと急いだ。
途中、ケケが住んでいるアパートの前を通りかかった時、玄関先を掃除しているケケにであった。
ケケ「おでかけですか、ケケケのケ〜」
キービィ「ごめんボケにつきあってる暇はないんだ」
ケケ「何よ、つきあい悪いわね…。一体何があったの?」
キービィはざっと何があったのかを説明した。
部屋でプラモを作っていたらアカービィ達にイタズラされたこと。そして復讐のためにシービィにアドバイスをもらうために彼の家に向かっていたことを話した。
ケケ「なるほどね……協力するわ!」

そして、シービィの家。
二人は今回のことを説明したが…
シービィ「お前たちなぁ……確かにあいつらがやったことは悪質なイタズラだが、だからと言ってわざわざ俺のとこまで来ることか?」
と言われ追い返されてしまった。まぁ何かあるたびにいちいち頼られるのもどうかと思ったのだろう。
ケケ「あーぁ、困ったわねぇ」
キービィ「シービィならいい改造知ってると思ったのに。シービィよりも頼れそうな技術者は……」


パービィ「ほんでオレのとこに来たってわけか、ウヒャヒャ」
結局こうなるわけである。彼の技術力ならなんとかなるだろう。
パービィ「実を言うとあいつらが使ってるラジコンもオレが作ったんだぜ」
キービィ&ケケ「…ハァ!?」
面喰ったのも無理はない。これから懲らしめるべき相手の武器が、自分たちが相談に行った者が作ったという事実があったからである。
だがこの際そんなことはどうでもいいとばかりにキービィは言う。
キービィ「あいつらに負けないプラモデルを貸してよ!」
パービィは、少し考えると発明品倉庫へと歩いていった。
その数分後、大きな箱を2つ抱えて戻ってきた。

パービィ「これは『スーパープラモ』だ! このプラモデルは組み立てるとラジコンと同じように扱える。自分で武器をカスタムすることだってできるんだ」
キービィ「パービィありがとう! 早速使ってみるよ」
そう言ってキービィとケケはパービィの家を後にした。


二人はキービィの家でもらったプラモを組み立て始めた。
見かけは市販品とほぼ変わりなく、作り方も同じだったためあっという間に完成させることができた。
ケケ「キービィが作ったのは戦闘機タイプなのね」
キービィ「うん。これはF−15戦闘機と言ってだね…」
ケケ「語らなくていいわよ」
その後、ケケが持ってきたステルス機型のプラモも組み立てた。
後は武器の搭載である。

キービィ「えっと、爆竹やロケット花火なら夏休みの残りがあるし……他には特に必要なものはないね」
ケケ「あ、ちょっといいかな?」
何か思いついたか、ケケは自宅へ何かを取りに行った。
数分後、早速武器を組みこみ、テスト飛行を済ませた。これで戦う準備は万全である。
二人は公園に移動し、貸しボート屋でボートを借り池でスタンバイした。
どこから聞きつけたか、アカービィ達も同じように公園にやってきた。
いよいよ決闘の始まりである。

先手を打ったのはモービィ。キービィと同じF−15戦闘機のプラモデルだ。
モービィ「行くぜ行くぜ行くぜぃ!」
キービィ「負けるもんかぁ!」
二人のプラモが空中で激戦を繰り広げる。お互い攻撃はほとんど相殺、決着がつかない状態である。
アカービィ「じゃ、俺とシャービィはもう1体を狙うぜ!」
続けてアカービィとシャービィが動き出した。彼らもF−15戦闘機だ。
どうやら相手3人は同じタイプのものを選んだらしい。

ケケ「こっちのステルス機の方が性能は上よ!」
そう言うと、慣れた手つきでケケはプラモを操縦しアカービィらの攻撃を華麗にかわす。
外れた弾は公園のあちこちに落ち爆発した。
まるで本物の戦争のように両軍は激しくぶつかり合った。

しばらく撃ちあったあと、戦場は大きく急変した。
モービィ、アカービィ、ケケのプラモは撃ち落とされ両軍残りは1台ずつである。
シャービィ「やるな……だが武器の数は圧倒的、俺の勝ちだ!」
敵軍のプラモがキービィのプラモに迫る。だがキービィは落ち着いたものだ。
キービィ「ケケのアイデア、ここでいただきだ!」
そう言うとキービィはすれ違いざまにコントローラのボタンを押した。

シャービィ「ハーハッハッハ! そんなこけおどしが……って何ィ!?」
見るとシャービィのプラモにはトリモチがくっつき、機体のバランスが大きく崩れていた。
キービィ「ケケのアイデアのアンバランストリモチだ!」
トリモチでバランスを失った機体はクルクルと回りながら池に墜落した。
シャービィ達のプラモは全滅、キービィ軍の勝ちである。

ケケ「やったぁ! キービィすごい!」
キービィ「いやぁ、ケケのアイデアのおかげだよ!」
これで今回の事件も一件落着、万事めでたし……かと思われたが



デデデ「この大馬鹿もん共が! 公園で武器をつけたラジコンで戦争するとか何を考えとるんだ!!」
危険極まりない行為をしたこと、周りに迷惑をかけたということをこっぴどく叱られたキービィ達であった。
キービィ「やっぱり戦争は…」
アカービィ「やってもロクなことがないなぁ……」




END
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