星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第44話 アカービィのだいはんせい


ある日、アカービィはバタービルディングのてっぺんに座り込んでいた。
夕日を眺めながら、あることを考えていたのだ。
アカービィ(俺はよくアドレーヌだとかカービィとかに乱暴にふるまったり、いつも他人に迷惑をかけてばかりだった……。はたして俺はこのままでいいのだろうか?)
そんなことを思いつつ、そろそろ晩ごはんの時間なので塔を降りていった。

その翌朝、アカービィはみんなを広場に集めた。
リボン「…一体こんな朝早くから何の用ですか…?ふゎぁ…」
カービィ「どーせまたくだらない用なんじゃないの……ムニャ」
相変わらずこの調子である。そもそもアカービィがみんなに話があるという時は大抵ロクでもないことばかりという前例が何度もあるからだ。
アカービィ「全く、今回は重要な知らせなのにお前らは…ってアドレーヌこういうときだけ器用に立ったまま寝るな!!」
アドレーヌ「…………!え、何か用…?」
アカービィ「もうお前は帰れ!」

アドレーヌ、帰宅(強制送還)

アカービィ「で、俺からお前らに話がある」
メタナイト「早く言えよ」
アカービィ「俺はもうリサイタルはしない、お前らに乱暴も働かない」
カービィ「あーハイハイ、乱暴もリサイタルもしない…って」


一同(アカービィ除く)「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
みんなは一斉に驚いた。まさかアカービィがそんなことを言い出すとは思ってもみなかったのだ。
アカービィ「目、覚めたか?」
デデデ「お前がそんなこと言ったら全国の読者も一斉に目ぇ覚ますわ!」
ケケ「本気なの?嘘じゃないよね?早めのエイプリルフールとかは無しよ!?」
アカービィ「ホントだってば」
その一言が出た途端、みんなお互いにビンタしあったり頬をつねりあったりしはじめた。
アカービィ「だから夢じゃないっつーの」

アカービィがおとなしくなるという話はあっという間に町に広がった。
商店街の各店では世間話の代わりにその話が持ちきりになり、レービィも他の地方を飛びまわりながら話を広めていた。
その一方、カービィはアドレーヌのお見舞いのために病院にいた。
なぜアドレーヌが病院にいるのか、その理由は簡単である。
アカービィが言ったことを知らせたらあまりの驚きと動揺のせいで階段から転げ落ち、足をくじいたそうだ。
アドレーヌ「…にしてもアカービィがそんなこと言うなんて驚きよね。おかげでひどい目に遭ったけど」
カービィ「うん、でも一体何がアカービィを変えたんだろう……」

その日の午後は野球の練習があった。
しかしアドレーヌが足を怪我して休みということを聞いたアカービィは怒った。
アカービィ「あいつ全く…どんくさい奴め!こうなりゃ……」
と、バットを振り上げようとした時、アカービィは思いとどまった。
アカービィ「いやいや、俺はもう暴力は振るわない。そう決めたんだ」
ミービィ「へぇ、覚悟は大きいみたいだね」
そんな様子で関心している彼らをよそに、シービィはやや不安そうな顔をした。
彼の経験から言えば、とても嫌な予感がするそうだ。

夕方、デデデ大王はいつものメンバーを城に招待した。
【アカービィが生まれ変わった日】とか称してみんなにご馳走をふるまうためだ。
アドレーヌも、足の怪我はそんなにひどいものではないため、出席はできた。
リボン「すごいご馳走ですね!」
キービィ「よっ、さっすが大王!太っ腹!」
デデデ「まぁな、太っ腹なのは見た目だけじゃないんだぞ」
アドレーヌ「うわぁ、オヤジギャグ!ミービィ、ライバル出現よ」
みんなの笑い声が飛んだ。とっても楽しい時間に見えた。
だがアカービィの様子がおかしい。
なんだかソワソワと落ち着きがなく、さっきから体を揺さぶったり周りをキョロキョロと見渡したりしている。

ケケ「キャーッ!アカービィどうしたの!?」
突然、ケケが叫んだ。
見ると、アカービィが泡を吹いて倒れているのが目に入った。
みんな大慌てでアカービィを病院へと連れて行った。
医師がアカービィの様子を見ている間、みんなは静かに待っていた。
やがて、気を失ったままのアカービィを連れて医者が出てきた。
シービィ「先生、アカービィは……」
医者「ウム、こりゃ完全に『欲求不満ショック発作』じゃな」
アドレーヌ「よ、欲求不満ショック発作?」
医者「何か自分の欲求を我慢しすぎると発作的にショックを起こすんじゃ。大半は気を失うが稀に心臓麻痺のケースも見られる」
シービィ「予感的中だったか……」

その後、アカービィは目を覚ました。
だが彼は自分が欲求不満で気絶したことを知り、すっかりしょげてしまっていた。
そんなアカービィにリボンが声をかける。
リボン「アカービィさん、無理はしないでくださいよ」
ミービィ「そうそう、おとなしいアカービィなんてオイラ大嫌いだ!」
アドレーヌ「アカービィはアカービィらしく、いつものように大きくふるまって!」
みんなもアカービィをはげました。
だんだんとアカービィの目が元の輝きを取り戻していく。

アカービィ「いよっし、わかったぜ!俺は俺のスタイルを貫くぞーっ!」
ついにアカービィは元気を取り戻し、また元のアカービィに戻った。
カービィ「いよっ、それでこそアカービィ!」
アカービィ「サンキュ!じゃ、さっそく歌うぜぇ!」
一同(アカービィ以外)「病院で騒ぐなっ!!」
みんながアカービィを止めた。さすがに病院で歌われては周りに大きな被害が行くからだ。
でも、アカービィが元に戻ってくれたことを嬉しく思っているのであった。


END


アカービィ「そうそう、明日は俺のリサイタルやるぜ!」
カービィ「マジで!?(逃げる準備しなきゃ!)」

第45話に続く
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