星のユービィVさんの小説

【読みきり】星に願いを


今日は7月7日、七夕祭りの日だ。
空はカラッと晴れ、太陽が燦々と輝いている。

アドレーヌは森へやってきた。ウィスピーウッズにあるお願いをしにきたのだ。
ウィスピーウッズ「やぁアドレーヌ、久しぶりだな」
アドレーヌ「こんにちはウィスピーウッズ。今日はちょっとお願いがあるの?」
ウィスピーウッズ「わかっているよ、笹が欲しいんだろう?森の声が聴こえたよ、今日は七夕だって」
アドレーヌ「えぇ、その通りよ。できれば大きめのを頼むわ」
彼女が言うとウィスピーウッズは希望通り大きな笹を用意した。
アドレーヌはそれを受け取ると、お礼を言って森を出ていった。
ウィスピーウッズ「七夕…か」

アドレーヌは笹を玄関先に立てかけると家の中へ入っていった。
その他いろいろな道具を用意するためだ。
ところが、彼女が家の中にいる間に不審な影が笹のところへやってきていた……。

アドレーヌ「あったあった!色紙で短冊を作ろうかしら。……?」
家の外に出たアドレーヌは、何かおかしいことに気がついた。
その理由は簡単だ。

……笹がなくなっていたのだ。
玄関先に立てかけておいたはずの大きな笹、アドレーヌが引きずって運ぶのがやっとの重い笹。そう簡単には隠したり持ち運んだりできないはずなのに、それがなくなっている。
アドレーヌ「…うそっ!?笹がない、確かにここにおいといたはずなのに!」
慌てて辺りを探し始めたが、どこにも笹は見当たらなかった。
アドレーヌ「ない!ない!なーいっ!笹がなーーーーいっ!!!」


カービィ「なるほどね、森で取ってきた笹が何者かに盗まれたかもしれないと」
アドレーヌ「うん……」
カービィ「で、なんで笹を持ってきたの?」
アドレーヌ「なんでって、今日は七夕よ!」
カービィ「?何それおいしいの?」
どうやらカービィは七夕を知らないらしい。
そこでアドレーヌはデデデ大王のもとへカービィを連れて行った。大王に七夕についてカービィに説明させるためだ。
ところが……

デデデ「七夕?初めて聞くなぁ」
アドレーヌ「デデの旦那まで、どうしちゃったの?七夕を知らないだなんて!」

「知らないのも無理はない」

ふと、声がした。
見ると(なぜかメタナイトのようなマントや装飾品をつけた)シービィが立っていた。

シービィ「七夕はプププランドにはない風習だ。元々は遠く離れた惑星にある小さな国で行われているイベントなんだ」
カービィ「シービィ…よく知ってるね、その前になんでメタナイトみたいな格好……いやそれ以前に久々に見た」
デデデ「シービィの最後の出番は39話のオチ担当でほとんど正式な出番じゃないからなぁ」
シービィ「黙れ」

つけていたマントを脱ぎ、懐から出した一冊の本を開くと説明を続けた。
シービィ「七夕はな、彦星と織姫が1年に1回だけ会う日が許された日なんだ。そしてその時にお願い事をすると叶う、と言われている」
デデデ「なんで1年に1回しか会えないんだ?」
カービィ「どっちか片方が浮気してケンカになったとか?それで結婚記念日の7月7日にだけ会うとか…」
シービィ「そんなわけないだろ馬鹿野郎」
呆れながらシービィが言った。
カービィとデデデ大王が理由について色々な考えを話し合っている間にシービィはアドレーヌから事件の内容を聞いた。
アドレーヌ「…で家から出てきたら笹がなくなっていたのよ」
シービィ「なるほど、それを踏まえて考えると犯人は絞られてくるな」

シービィ「アドレーヌ1人で引きずるのがやっとの笹を短時間で、早く持ち運べたということは複数犯だ。そしてこういうことをやりそうでいつも複数でいる奴と言えば……」


シャービィ「俺達のことかよっ!!」
モービィ「ばれちゃしょうがないか、笹を返せチャービィ」
チャービィ「はーい…」
渋々と笹をアドレーヌに返すシャドーズ。
一体なぜ持って行ったのかというと、この笹でお祭り騒ぎを楽しむカービィやアドレーヌ達がうらやましくて、その嫉妬心から嫌がらせを働いたのだという。
そもそも彼らがイタズラを働くようになったのは、影の色、地味な色でしかない自分たちを見てほしい、振り返ってほしいという寂しさがあったからだ。
アドレーヌ「そうだったの……」
シービィ「全く呆れたやつらだ!アドレーヌがお前たちを仲間はずれにすると思ったのか?」

シャドーズ「…え?」
アドレーヌ「あなたたちもちゃんと誘うつもりだったのよ。友達だもん!」
シャービィ達は、嬉しかった。
ちゃんと自分たちを友達だと思ってくれる人がいることが何よりもうれしかった。

その夜、空ではきれいな星が輝いていた。
アドレーヌは友達みんなを誘い、七夕についての説明もした。
短冊にお願い事を書き、それを笹に結び付けた。
一同「どうか、このお願いが叶いますように!」


―お腹いっぱい食べたい!−カービィ
―ゲームを作る人になりたい―キービィ
―野球で優勝!−アカービィ
―オイラのジョークがもっとウケますように―ミービィ
―今年の夏こそ恋人が欲しい!−アオービィ
―宇宙東大学一発合格―シービィ
―国民の健康と安全―デデデ大王
―いつまでも大王様のもとで働けますように―ワドルディ
―カービィさんとラブラブに―リボン
―泳げるようになりたい―ケケ
―アドレーヌさんと一生変わらない愛を!−メタナイト
―イタズラの天才になってやる―シャービィ
―いつかシャドーズのリーダーに!−モービィ
―恋人が欲しい―チャービィ

―いつまでもこの素敵な友達と楽しい時間をすごせますように―アド・レーヌ


END
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