星のユービィVさんの小説

【ほしのかぁびぃ ろくじゅうよん】1−1 ポップスター:草原


とある日、謎の黒い雲が妖精の星リップルスターを襲いました。
黒い雲の目的はリップルスターのお城にある秘宝【クリスタル】でした。
妖精の女王様は1人の妖精の女の子、リボンにクリスタルを託し脱出を命じました。
ところがリップルスターを脱出したリボンは追手に追いつかれ打ち落されてしまいました。その時にクリスタルも砕け散り、あちこちの星に散らばりました。

その日の夜、ポップスターの草原ではカービィが夜空を見上げていました。
そこへリボンが落ちてきて、カービィにごっつんとぶつかりました。ごっつんごっつん。
カービィはリボンから事情を聞き、散らばったクリスタルを集める彼女に協力してあげることにしました。
さぁ、新しいカービィの冒険が始まります!


蝶が飛び、綿毛が舞うきれいな草原の中の道をカービィとリボンは一緒に進んでいました。
「クリスタル〜クリスタル〜、ランラランラランララン〜クリスタル〜」
と、よくわからない歌を歌いながらカービィは進みます。
リボンも一緒にハミングしながらついていきました。
途中でクリスタルのかけらも見つけ、いいスタートです。
しばらく進むと、小さな小屋が見えてきました。
「よーし、小屋で休憩しよう」
カービィは小屋に入ろうとしましたが、リボンが止めました。
「やめた方がいいと思いますよ、明らかに見て怪しいですし…。回り道しません?」
「う〜ん……、おいしいものがあるかもしれないし、小屋に行くよ」
「全く、しょうがない人ですね」
リボンは呆れながらもカービィについて行きました。


「フハハハハ、罠にかかったなカービィめ!」
小屋の中ではデカエヌゼットが待ち伏せしていました。
普通のエヌゼットの約3倍ぐらいの大きさがあります。
「…だから回り道しようと言ったでしょう。私は妖精の感で何かいることに気がついていたのですよ」
リボンがカービィに言いました。
カービィは正論を言われてグゥの根も出ません。
「パァ…」
「こんなときに何を言ってるんですか?」
「いやグゥの音が出ないんならチョキかパァの音をと思って」
「じゃんけんじゃありませんよ、ボケないでください」
デカエヌゼットそっちのけでカービィとリボンはくだらないやり取りを始めました。
カービィはグゥの音以外の音がどうとか言い訳をし、リボンはそれに対して的確な突っ込みを入れていました。
「頼む、俺の事を忘れないでくれ……」

「「あ、いたの?」」
カービィとリボンが同時に言いました。まるで今デカエヌゼットがいることに気がついたみたいな感じです。
「もう嫌だ……」
そう言い残すとデカエヌゼットは自爆しました。
カービィとリボンは小屋を出るとまた進み始めました。

やがて川が見えてきました。川の中心には不自然な黒い岩があります。
「イカにもタコにも怪しい岩だね」
「変な言い方しないでください。でも確かに怪しい岩ですね、まるで何かでしか壊せないみたいな…」
すると、カービィは何処からともなく真黒な爆弾を取り出しました。
「コピー能力:ボムだよ!これでドッカンドッカンぶっ飛ばしちゃう」
カービィが爆弾に点火すると、あっという間に火は本体にたどり着きました。
爆弾と黒い岩は大きな音を立てて粉々に砕け散り、そこからクリスタルが出てきました。
「やったぁ、2つ目だわ!」
リボンが喜びます。カービィもニンマリと笑いました。
そして川を渡り先へと進みます。

一方その頃、クリスタルのかけらを拾った人物がいました。
プププランドで最も生息数(?)が多い、ワドルディです。
「…きれいな宝石だなぁ、いい物見つけたッス!」
そういうとワドルディは宝石を光にかざしました。
と、その時。
突然後ろに黒い雲が出現しました。その雲はリップルスターを襲ったものとそっくり、いや、同じものです。
ワドルディはその黒い雲に気がつきました。しかし時すでに遅し。
黒い雲はワドルディに向かって飛びかかってきます。
「うわわわっ!!」
ワドルディは慌てふためきましたが、どうにもできませんでした。

そこへカービィとリボンがやってきました。
「あ、ワドルディじゃん。どうかした?」
カービィはワドルディに声をかけました。しかしワドルディの返事がありません。
「ただの しかばねの ようだ…」
「だから無駄にボケをかまさないでください。何か様子が変ですよ?」
2人がまた無駄なやり取りをしていると、ワドルディがゆっくりと起き上がりました。
しかし、目はなぜか一つ目になっています。
「ハッハッハ!こやつの体は使える」
声も何か変です。
「リボン、そしてカービィよ。貴様らの持っているクリスタルを渡して…」

「必殺目潰し!!」
「グアァァァァ!目がぁ、目がぁぁぁぁぁ!!」
カービィ得意の不意打ちを喰らい、ワドルドゥそっくりになったワドルディは倒れました。
そのワドルディからクリスタルと黒い雲が飛びだします。そして黒い雲ははじけて消え去りました。
「カービィさんって……、すっごく卑怯…」
「殺られる前に殺る、これが戦いの極意だよ」
やがて気絶していたワドルディが起き上がりました。どうやら黒い雲に操られていただけのようです。
「いてて、一体何があったんスか?」
ワドルディが言いました。カービィとリボンは事情を説明しました。

それを聞いたワドルディは
「よしっ、オイラも一緒に行くっスよ!」
と言いました。
新たにワドルディが仲間に加わり、彼らの旅はもっと楽しくなりそうです。


続く

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