星のユービィVさんの小説

【読みきり】オービィがやってきた(その1)


相変わらずのんびりしたプププランドである。
そんなある日のこと、カービィ達はいつも通りみんなで遊ぼうと思い秘密基地に集まった。
しかし、シービィが来られないらしい。 別に勉強をしているわけでもなく、仕事をしているわけでもないのだが…。
アカービィ「珍しいな、あのシービィが来ないなんて…」
レービィ「こりゃ何かあるわね、アタイが調べてくる」
と、その時。 秘密基地にシービィが入ってきた。 が…、入ってきたのは彼だけではなかった。
アドレーヌ「あら、シービィ。 その子は…」

なんとシービィは背中に赤ん坊を背負ってやってきたのだ。
その赤ん坊はカービィそっくりだがオレンジ色の体をしていて、それに彼よりも小さかった。
どうやらまだ生まれて2カ月程度の男の子だろう。
カービィ「どうしたの? その子。 まさかシービィの…」
シービィ「…親戚の子だよ!」
ケケ「親戚なんていたの?」
シービィ「まぁな。 んでなんか2〜3年ほど仕事に出るそうなんでオービィを預かってほしいとか言われたんだ」

アカービィ「で、断れなかったんだな?」
シービィ「……」

そんなこんなでカービィ達の元へとやってきたオービィ。
しかし彼らはみんな赤ん坊の世話などしたこともなく、そもそもカービィ達のような種族(?)はどのように成長するのかが全く理解できなかった。
シービィは図書館へ調べ物に行ったので、彼抜きで世話を始めた。
ミービィ「オービィか、オレンジ色だからオービィなんだよね?」
ケケ「たぶんね」
アカービィ「しっかし赤ん坊の世話なんてかったりぃぜ、どこか預かってくれるところってないのかよ?」
メタナイト「この辺にはないな」
そっと抱き上げながらアドレーヌは小さく呟いた。
アドレーヌ(思えば私も昔はこんなに小さかったのよね)

ところが、突然オービィは泣き出してしまった。
アカービィ「アドレーヌの顔が恐いんじゃないのか(笑)」
アドレーヌ「失礼ねぇ!」
アカービィがアドレーヌをからかった。 しかし仮にそうじゃないにしろ理由がわからない。
レービィがあやしてみたり、ケケが子守唄を歌っても泣きやむ様子はない。
その時、ずっと黙っていたキービィが手を上げた。
キービィ「ねぇ、ひょっとしておなかすいてるんじゃないのかな?」
リボン「そういえばそうですよね。 赤ちゃんって何を食べるんですか?」
そこへシービィが帰ってきた。 手元のメモにはびっしりと字が書き込まれている。
ぱっと見でシービィはオービィがおなかをすかしていることを知り、早速メモを見た。
シービィ「えーと、本によればこの歳ではまだ離乳食は無理だそうだからちゃんとな、そのー…、あれだ」
アカービィ「あれな」
ケケ「あれね」
カービィ「何なの?」
シービィ「言ったらこの小説の対象年齢が問題になるから言えない。 しかしなぁ、問題があるんだ」
そう言いながらシービィはちらっとアドレーヌを見て、また視線を下げた。
しかしまたちら見しては視線を下げ、見ては下げの繰り返しだ。

アドレーヌ「さっきから一体何なの?」
シービィ「あの、そのだな…」
そういうとシービィはアドレーヌの耳元で何かをささやいた。
その途端、アドレーヌは顔を真っ赤にしてシービィの頬にビンタをかました。
アドレーヌ「馬鹿なこと言わないでくれる!?」
シービィ「しかし女性という立場上お前が代わりを果たすしかないのだが…」
アカービィ「アドレーヌもケケも貧乳だから無理だろ」
シービィ「…それもそうか」
アドレーヌ&ケケ「納得しない!!!」

しょうがないのでとりあえず粉ミルクを購入し、それを飲ませることにした。
やがてオービィは落ち着き、スヤスヤと寝息をたてはじめた。
シービィはそれを確認するとまた図書館へ調べ物に向かった。
ケケはオービィの体をそっと抱き上げると、ベッドへと連れて行った。
リボン「寝そうですね」
メタナイト「子守唄か何かがいるかな?」
アカービィ「よしっ、俺に任せろ!」
レービィ「やめてっ!」

だが、もう手遅れだった。

アカービィ「ねぇぇぇぇむぅぅるうぇぇぇぇぇぇ!!!! ねぇぇぇむぅるうぇぇぇぇ!!
よおぉ〜〜いこぉぉぉのオォォォビィィィィィィイィィィィィ!!!」
秘密基地のガラスは割れ、棚が崩れカービィ達も苦しみ出しオービィはまた泣き出してしまった。
カービィ「アカービィのバカヤローっ!!」

前途多難の珍騒動、オービィを預かったカービィ達はこの先どうなるのか?


続く

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