星のユービィVさんの小説

【〜超長編版!星のカービィと愉快な仲間たち〜】マジカルランド大作戦! 第3章part2


マシンは大破し、おまけにどこだかわからない谷に到着してしまったカービィ達。
みんな最低限の荷物しかなく、水も食糧もほんのわずかしかなかった。
辺りに食べられそうな木の実も、飲めそうな水もない。 岩ばかりしか存在していなかった。
「ここ、本当にどこだろう?」
キービィが辺りを見回しながら呟いた。
メタナイトは少し飛び上がり、上空から周りを見渡していった。
「どこを見ても岩ばかり、何もない… いや、遠くにホツンと城が見える」
それを聞いたウィッチが箒でメタナイトの隣へ飛び上がった。
そして望遠鏡で城を見るなり、下のみんなに言った。
「みんな、マジカルランドについたわよ! あの城は私が通う学校なの!」
ウィッチは言い終えると箒でとんぼ返りをした。 無事に帰りつくことができたのが嬉しいのだろう。
壊れたマシンを念入りに調べていたカービィが言った。
「ねぇ、その学校まで行こうよ! そこなら食糧もあるし、マシンも直せるかも!」
他にあてもないので、カービィの言うことに従いウィッチの案内のもと彼らは城へと進み始めていった。


一方その頃、超空間で消えた例の仮面魔女もマジカルランドに戻ってきていた。
彼女はウィッチの学校とは別な黒い城へとやってきた。 ここが文字通り黒魔法族達の根城だ。
仮面魔女は城の中に入ると狭い通路を進み、やがて階段の前へとやってきた。
この階段は黒魔法族達のボスのいる部屋へと続いている。 彼女は先ほどの戦況を報告するためにやってきたのだ。

『…それで、ブローマ。 あやつらに逃げられたと言うのか?』
「はい、申し訳ありません、カイザー様」
ブローマと呼ばれた仮面魔女は、目の前に立ちすくむ大柄の黒魔法使いの前に跪いていた。
その大柄の黒魔法使い、カイザーは手に持っている水晶玉を覗き込み、ブローマを指さしながら言った。
『これを見ろ。 奴らはこのマジカルランドへ潜入している。 兵軍を壊滅させられた上、この失態の罪は重いぞ!』
水晶玉から紫の閃光が走り、ブローマを直撃した。
「キャァァァァ!!」
ブローマはその場に倒れ、気を失った。 しかしカイザーは彼女を殺しはしなかった。
カイザーは不敵に笑うと、小さく呟いた。
『ブローマにはまだ使命がある、それを遂行するまでは見逃してやろう…』


「あ”〜あ”ぁぁぁぁ〜〜〜! はで〜しなぁ〜い”ぃぃぃ!!」
「アカービィ頼むから歌うのはやめてくれぇ!」
城まで向かう旅路で彼らはのんびりピクニック気分を味わっていた。
しかし調子に乗ったアカービィが歌いだすのでみんなは迷惑し始めた。
周りの岩は砕け、崖は崩れ地面が陥没した場所もある。
それに彼らが通り過ぎた後に多数のドラゴンがボトボトと地上に落下してきた。
「見て、ドラゴンがゴミのようだ」
キービィがどっかで聞いたような言葉を口走り、ドラゴンの鱗を一枚はがした。
それを見たウィッチが関心した口調で言った。
「ドラゴンの鱗はすごく取りにくいのに、あなたって勇気あるのね〜」
「ううん、なんてことないよ。 アカービィの歌が下手k…」
「アカービィの歌が最高でドラゴンも気絶するほどしびれてるんだ! だから触っても平気なんだよ!」
カービィが慌ててフォローした。 アカービィの歌を下手くそなんで言ったら間違いなくボコボコにされる。
しかし、カービィのフォローは失敗だった。
「そんなに褒めるなよ! もう1曲歌ってやるぜ!」
そういうとアカービィはまたノリノリで歌いだした。 おまけにさっきよりも大きな声で。
「ぎぼおぉぉんはむぁるぅぅぅぅ! むぁ〜るぅ〜 かいとぅをえぇぇぇぇ〜むぁ〜るぅ〜!!」
「カービィのバカー!」
ケケが必死に叫ぶもその声はアカービィの歌に遮られ、何処かへと消滅していった…。

ちょうど谷を抜ける頃に夕日が沈んできたので、近くの村で宿をとることにした。
幸いバスルーム付きの大きな部屋を借りることができた。
「嬉しい! お風呂に入れる―!」
アドレーヌは早速荷物の中から着替えやら石鹸やらを出して風呂へと向かった。
その間にケケは今日の日記をまとめることにした。
しかし、アドレーヌは相変わらず風呂が長い。 というのも今日は長く歩いて疲れたろうし、アカービィの歌で無駄に脂汗をかいたからでもあるだろう。
もうのんびりと入っているアドレーヌは無視することにした。
「あのー、ウィッチさん」
ワドルディがウィッチに声をかけた。
「なぁに?」
ウィッチは帽子をとりながら答えた。
みんなも話題を聞こうと集まってきた。 ワドルディはメモを取り出しながら言った。
「黒魔法族って何者なんですか?」
page view: 1498
この小説を評価する:                   (0)