星のユービィVさんの小説

【〜超長編版!星のカービィと愉快な仲間たち〜】マジカルランド大作戦! 第3章「黒魔法族」part1


なぜか誰も入ってこられないはずの超空間に現れた黒い影。
ウィッチはそれを黒魔法族と呼んだ。 その黒魔法族とは一体…?

ワープタイム・スペーススターのすぐ後ろにまで黒い影は迫ってきていた。
「で、ウィッチ! 黒魔法族ってのは何なんだ!?」
操縦席からパービィが声をかけた。 相手がなぜこの超空間にやってきたのかを調べながら。
ウィッチは自分の杖を出しながら説明した。
「黒魔法族は私たちの星を攻めてきた悪い奴らよ! 今いるこいつらは異空間魔法を使った私を追いかけてきた追っ手なの!」
「ってぇことはこいつらはウィッチを狙ってるんだろ? つまり一緒にいる俺たちも…」
アカービィが口をはさむ。
ウィッチといる限り、こちらに危害が及ぶ恐れもある。
今どうするべきか彼らにはわかっていた。
リボンが叫ぶ。
「逃げてぇ!」
「言われなくともっ!!」
パービィがレバーを引いた。 今まで使用していたフライトワープスターのスラスターに加え、
スペースメカの小型スラスターが作動した。

普通のエアライドマシンでは出せない速度、時速300劼把橋間をかっとばした。
少しでも奴らと離れるべきであるからだ。
しかし、黒魔法族たちはぴったりとついてくる。 このままでは追いつかれる可能性もあった。
「…こうなったらやるしかないね!」
カービィはそういって立ち上がるとポケットからある物を出した。
それは、コピーのもとDX「ソード」だ。
ソードのもとDXを使用したカービィの体が輝き、黄金色に輝く剣を手に取った。 コピー能力「ソード」だ!

剣を構えたカービィは、神経をすべて剣に集中させた。
やがて体のエネルギーはソードに移り始め、剣が輝き始めた。
「必殺、ソードビーム!」
振りおろした剣から放たれたビームは、後ろを飛ぶ黒魔法族を撃ち落とした。
だがそれはほんの一握り程度、まだ追っては大量にいる。
まずどれを攻撃すればいいかわからない。
その時、デデデがあることに気がついた。
「なぁ、あいつが追っ手のリーダーじゃないのか?」
指差す先を見ると、確かに他の黒魔法族とは明らかに違う容姿のやつがいた。
黒いローブは変わらないが、青い髪をなびかせ仮面をつけた者が、たったひとりだけいた。
「よし、あいつを狙えば…」
カービィが踏み出そうとした瞬間、大きくマシンが揺れた。
「な、なんだ!?」
前方を見ると、ところどころが虹色に光る謎の物体が次々と向かってきた。

「超空間内の小惑星だ!」
パービィが叫んだ。
小惑星はそこらの宇宙に浮いているものと似ている。
つまりいつの間にか宇宙空間に値する場所へ出てきていたのだ。
次々と向かってくる小惑星を、右へ左へ、上へ下へ。
旋回や上昇下降を繰り返しながらかわしていく。
だが、この飛び方ではスピードには乗らなくなるため、やつらにあっさりと追いつかれてしまった。
黒魔法族たちはマシンを包囲し、一斉に杖を向けた。
その杖から放たれた閃光は全てパービィにヒットした。
「操縦者から片付けるのだ!」
仮面の魔法使い、否、魔女が命令を下した。
再びパービィに閃光が撃たれる。

2度も攻撃を受けたパービィはやがて操縦席から倒れ込んだ。
「パービィ、しっかり!」
ミービィが声をかける。 だが気が付きそうな気配がない。
突然、操縦席から大きなサイレンが鳴り響いた。
操縦者がいないため小惑星に衝突しそうになっていた。
しかしカービィ達は周りのやつらを対処するのに精一杯だ。
小惑星が目の前に迫る。 みなが最後を覚悟した時、マシンが上昇した。
その操縦席に座っていたのは、アドレーヌだ。
「あ、私だってやるときはやるんだから!!」
元々カービィ達の高さに合わせた操縦席は彼女にとっては小さかったが、この際そんなことは気にならなかった。

普段の彼女とは思えないほどの華麗な操縦で、小惑星をかわしていった。
カービィ達も弱い下級の黒魔法使いを全滅させ、残りはいよいよ仮面の魔女だけとなった。
仮面の魔女もカービィに向けて、特大の閃光を放とうとした。
が、突然動きを止めた。
カービィもなぜ相手が動きを止めたのかわからなかった。
仮面の魔女は攻撃をやめると杖を別な方向へ向けた。 そして異空間脱出魔法で超空間を抜け出していった。
「ふぅ、なんとか敵は退散したよ」
ほっと溜息をついたつかの間、後ろを振り返って一気に顔が青ざめた。
どんな操縦法でも簡単にはよけきれないほど多量の小惑星群が近づいてきたのだ。
もちろんマシン経験のないアドレーヌに避けきれるはずがなく、マシンは一角を激しく打ちつけた。
ワープタイム・スペーススターは大きくはじかれ、そのまま超空間の壁を突き破った。

壁を超えた先は何処かの谷に続いていた。
飛び出した勢いでマシンは滑り落ち、谷底へと向かっていった。
「どうやって止めるのよー!?」
アドレーヌも必死にレバーを引いたが、全く止まる気配はなかった。
そしてついにマシンは大岩に衝突し、大破した。
カービィ達は放り出され、辺りには煙のにおいとマシンのパーツが散らばった。
その衝撃でパービィも目を覚まし、辺りの様子を確認した。
「タイムメカとスペースメカは!?」
「僕のワープスターは!?」
パービィとカービィは同時に駆けだし、マシンをチェックした。
そして2人とも同時に舌打ちをした。
「ケッ、イカれてやがる。 これじゃ当分使えねぇぜ」
「あーぁ、僕の新しいワープスターが…」

そして、ふとあることを思いだしたパービィはウィッチのほうを向いて聞いた。
「さっきの追っ手ども、いったいどこから来たんだ!?」
「えっと、私がプププランド出たときには既にいたわ。 私を追いかけて森の上で撃ち落とされたの」
「つまり奴らもプププランドに来てたわけか…」
そしてまだ寝転がっているみんなの方を向いていった。
「誰だ? 超空間ゲートの入り口を閉め忘れたのは!?」
その時ヒッと小さな声がした。
見ると、アオービィが小さく震えながらそっと手を上げていた…
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