星のユービィVさんの小説

【〜超長編版!星のカービィと愉快な仲間たち〜】マジカルランド大作戦! 第1章part3


カービィはそのまま空を飛び続け、自分の家へと帰りついた。
彼の家はドーム型をしており、上から見るとまん丸である。 しかし中は2階建てでそれなりの設備が整っていた。

とりあえず少女を2階のベッドで寝かせると、カービィは冷蔵庫の中をあさり始めた。
「何か彼女に食べさせてあげないとなぁ〜」
しかし、冷蔵庫の中にはろくなものがなかった。 食いしん坊であるカービィは冷蔵庫の中の物までほとんど食べつくしてしまっていたのだ。
「うわぁ、消費期限切れの納豆だ…。 これ食べたら流石に危ういよなぁ…」
などと呑気なことを考えながら何か探したが、結局まともなものは昨日冷凍しておいたご飯と牛乳の残りしかなかった。
しょうがないのでこれで何が作れるか考えることにした。 しかし自分で料理してはどうせ途中で食材を食べてしまうのがオチであることは目に見えている。
「リボンちゃんに相談するかな」
と、呟きながら受話器をとった。 リボンというのは前に助けて以降友達になった妖精の女の子である。
このように何か問題に当たっても、自分1人では解決できずに友達に相談してしまうのもカービィの癖であった。

『ご飯と牛乳…? だったらミルク粥を作るのがいいと思うわ』
「ミルク粥?」
『そう。 その名の通り牛乳を使ったお粥よ。 作り方を言うからしっかりメモしてね』
言われた通りにカービィはメモをした。
今までお粥を作ったことはなかったのだが、なんとなく理解できた。
「わかった、ありがとー」
そう言って受話器をおいたカービィは、早速だいどころへ向かった。
そして鍋と材料をそろえ、調理を始めることにした。
「カービィ10分クッキングーっ!」
…この調子である。 料理が成功するかどうか、少し怪しいような気がした。

その頃、2階の少女は目を覚ましていた。
そして周りを見て驚いた。 当たり前である。
目が覚めたらどこか見知らぬところにいるのだから。
「ここは何処…?」
そう呟いた直後、突然下から大声が聞こえてきた。
「アッチチチチ! けっこう料理って難しいなぁ。 まいったぞこりゃ」
やがて少し焦げくさいにおいと妙な音も聞こえてきた。
ブツブツというような音だ。
「わっ、わっ! 焦げてる焦げてる! 火を止めなきゃ!」
さっきの声がまた聞こえた。 どうやら料理に悪戦苦闘しているようである。
少女はそっと階段をおりて1階にやってきた。

1階は焦げくさいにおいの他、なぜか泡をふいた鍋に焦げだらけのお粥が乗った皿、そして少女そっくりのピンクだまがなどがいた。
「やぁ、目を覚ましたんだね。 僕はカービィだよ」
ピンクだまはそう名乗った。 少女は戸惑いながらも、ここは自分も名乗るのが礼儀だと思った。
「私は…、ウィッチ」
「ウィッチか、いい名前だね。 おなかすいてるでしょ? ミルク粥作ったから食べていいよ」
そう言いながらカービィは皿を差し出した。 それにはさっき見た焦げだらけのお粥が注いであった。
ウィッチはカービィのやさしさに甘え、ミルク粥を食べることにした。

お粥は熱かったが、一口食べるごとにだんだんと涙があふれてきた。
カービィはそれを見て笑顔になった。
ウィッチはカービィのやさしさに感動してくれている、のかと思いきや…
「…このお粥、すっごく不味い…」
「わ、悪かったね。 料理下手で…」
ただ単にマズ過ぎて涙が出ていただけのようであった。
前途多難の出会い、彼らはこの先どうするのだろうか…?


第1章 END
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