星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第33話 モービィとおばけ


ある日、シービィは仕事がないので家でゲームをやって遊んでいた。
ゲームといっても、テイ〇ズシリーズやファイナ〇ファンタジーなどではない。
もちろん任天堂の星のカービィシリーズで遊んでいるのだ。

シービィ「…しかしスパイラルエンターは真実なのかは未だにわからんな…」
彼は今、カービィのエアライドで検証中だ。
なんでも噂によるとごくまれにスパイラルエンターという謎のマシンが登場するとかなんとか。
シービィはそれが真実かどうかを確かめるためにエアライドをプレイしていた。

その時、玄関の呼び鈴が鳴った。 誰かが来たようだ。
シービィ「ちぇ、いいところだったのに。 押し売りだったら追い払ってやる」
いつの時代だと自分で突っ込みを入れながらシービィは玄関の戸を開けた。
そこに立っていたのは、モービィだった。
悪戯組シャドーズのメンバーである彼も、1人ではなんのことはない。
顔を見る限り、何か相談があるようだったのでシービィは彼を家の中に入れた。
シービィはモービィとちゃぶ台の前に向かい合って座り、1対1の状態になった。

シービィ「さて、今日は何の用で来た?」
お茶をすすりながら、シービィは要件を聞いた。
それに対して、モービィもお茶を飲みながら答えた。
モービィ「昨日の夜、おばけを見たんだ…」
シービィ「帰れ」

あっさりと家を追い出され、途方に暮れたモービィであった。
実は彼は昨夜、おばけを見てしまいそれのことで相談にきたのであったが、
そもそもシービィに相談しようと思ったのが間違いだったのである。
ちょうどカービィ達を見かけたので今度はそっちに相談することをした。

カービィ達はモービィの話を、そしてシービィの対応を聞いた。
アカービィ「シービィにいうのが間違ってる」
ケケ「シービィはそういうのは信じないからねぇ…」
キービィ「あのカチコチの堅物野郎にはおばけとか幽霊は通じないからね」
モービィ「カチコチの堅物野郎って…」
とにかく、そのおばけの正体を探ることにしたカービィ達は、
モービィがおばけを見たプププ沼にやってきた。
しかし、辺りは静かで何も出そうにはない。
ケケ「…出ないわね」
カービィ「まだ昼間だからだよ。 また夜に来よう」
アドレーヌ「よ、夜にっ!?」

そんなこんなでテントやら夜食やら荷物をまとめたカービィ達はこっそりと夜中にプププ沼に集まった。
辺りはひっそりとし、霧が立ち込めていた。
まさにおばけでも幽霊でも出そうな雰囲気である。

モービィ「ヤツはきっと今夜も現れるだろう…」
アドレーヌ「ね、ねぇ…。 私帰ってもいいかしら?」
アカービィ「ダメだ」
帰ることを禁止され、アドレーヌは最悪な気持ちになった。
実は、アドレーヌは夜中のプププ沼が恐かったのだ。
だったらなぜ来たのかに関して、彼女の家ではこのような出来事があったのだ。

アドレーヌ「あのね、私夜中にプププ沼に行くことになったんだけど…」
2P&3P&4Pレーヌ「それで?」
アドレーヌ「誰か私の身代わりに…」
2Pレーヌ「断る!」
3Pレーヌ「自分が行くって言ったんならちゃんと行きなさいよ!」
4Pレーヌ「あそこすごく怖いもん…。 行きたくないよぉ」
そんなこんなで4人はじゃんけんをし、負けた人が行くことになった。
それでアドレーヌがプププ沼にいるということは、もちろん本物が絵に負けたのである。
アドレーヌ(情けないったらありゃしない、自分のことだけど…)

その時、突然沼の中心で何かが動いた。
水は波紋をうち、ユラユラと揺れていた…。
アカービィ「おっ、おばけのお出ましか?」
キービィ「でもそれらしきものは見当たらないね」
しかし、今度は水面に何かが跳ね上がった。
それは黒くて長い生き物のようであった。

モービィとアカービィはすっかり興奮し、アドレーヌは腰が抜けて動けなくなっていた。
カービィは黒い何かが潜って行ったあたりに石を投げ込んだ。
ポチャン と音を立てて石は沈んでいく…。

と、その時。
また水面に何かが跳ね上がった。
しかしアカービィはひるまなかった。
なんと沼に飛び込み、おばけを手でつかんだのだ。
アカービィ「おい手伝え! こいつを捕まえるんだ!!」
彼の掛け声を合図に、男性陣は次々と沼に突進していった。
カービィが、ミービィがキービィが、モービィも同じように生き物を捕まえた。
リボン「ちょっと待って、それってもしかして…」

リボンは彼らが捕まえたものをよく見ると、それがなんなのかを理解した。
そして彼らのほうを見て言った。
リボン「おばけの正体は大うなぎだったみたいね」
アカービィ「大うなぎか! これでうな重作ったら何杯食える?」
リボン「さぁね、でも相当な量になるわ」
早速アカービィはうなぎを袋に入れると、荷物をまとめた。
そして未だに座り込んでいるアドレーヌに声をかけた。

アカービィ「いつまで座ってるんだ、早く帰ろう…って」
その時、彼は何かに気がついたらしくアドレーヌの足元を見た。
そこには今までなかったはずの水たまりらしきものがいつの間にかできていたのだ。
しかし、アカービィはそれが何なのかわかっていた。
アカービィ「…さっき沼の水がはねたんだな。 アドレーヌ、後でちゃんと服洗えよ。 沼の水は臭うからな」
そう言ってアカービィは帰っていった。
でもアドレーヌは未だに立ち上がろうとはしなかった。
それを見かけたケケはそっと近づき、手を貸した。
ケケ「ほら、早く行こう」
アドレーヌ「う、うん…」
そう答えて立ち上がったアドレーヌの顔は、なぜか真っ赤に染まっていた。


翌日、例の大うなぎは調理され、アカービィがそれを全て食べきったというニュースがチャンネルDDDで放送された。
大うなぎは昔から沼に住みつき、他の魚たちにとって邪魔ものであったらしい。
なのでそれを捕まえたカービィ達は町の人から英雄扱いされていた。
それを聞いたシービィは、あの時モービィを帰らせなければよかったなぁと心の底で後悔したのであった…。


END
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