星のユービィVさんの小説

【カービィなんでも劇場】カービィむかしばなし にんぎょひめ


ある楽屋裏。
アカービィ「なぁ、今度は人魚姫の劇をやりたいぜ!」
シービィ「別にかまわないが…」
アカービィ「じゃ人魚姫はアドで、後は任せる!」
シービィ(絶対に不純な動機だ…!)


キャスト
人魚姫:アドレーヌ
姉の人魚A:アオービィ
姉の人魚B:リボン
城の王子様:メタナイト
隣の国のお姫さま:ケケ
海中の魔法使い:パービィ
ナレーター:アカービィ
その他の人物:後のおまけたち


昔々、あるところに人魚姫と呼ばれるかわいい女の人…、というかどうかはわからないが…。
とにかく、それはそれはとても美しくかわいらしい人魚姫がおりました。
人魚姫には2人のお姉さまが…、ん? …二人?

アカービィ(おい、姉さんは全部で5人じゃなかったのか?)
シービィ(女性が少ないからしょうがないだろ!)
アカービィ(じゃシービィ女装しろよ)
シービィ(こ・と・わ・る!!)

とにかく、人魚姫にはお姉さまがおりましたとさ。

ある日人魚姫が海面へ上がってきた時、突然大きな嵐がやってきました。
近くを通りかかった船は岩にぶつかって沈没し、王子様が海に投げ出されました。
人魚姫「大変! 早く助けないと!」
姫は王子様を陸まで連れて行きました。

しかし、そこへ他の女性がやってきたので姫は一旦隠れました。
人魚の存在は陸生人には秘密にしなければならないのです。

アカービィ(ん? こんな設定ってあったっけ?)
シービィ(オリジナリティーがあったほうが面白いだろ)
アカービィ(オリジナリティーか…)

やがて王子様は目を覚ましました。
その時、彼の目の前には例の女性が立っていました。
王子様「あなたが、私を助けて下さったのですか?」
女性「ええと、その…、あの…」

アカービィ(ケケの奴、アレほど練習しておけと言ったのに…)

その女性は、隣の国のお姫様であり、この人に助けられたと勘違いした王子様は少し浮かれてしまいました。
それを知った人魚姫はショックで気が遠くなりました。

アカービィ(もうちょっとでお楽しみだわ、ウヒヒヒヒ)

人魚姫は、やがて自分も人間になりたいと思いはじめました。
そこで海中に住むマッドな魔法使いのところへ行くことにしました。
ちょっと危ない人だけど、何かいい方法を知っているはずです。

話を聞いた魔法使いは、こう言いました。
魔法使い「いいだろう、その代わりお前の声をもらうぞ…、うひゃひゃひゃひゃ!!」
人魚姫「…いいわ」

人魚姫は声と引き換えに、人間になる薬をもらいました。
それを飲んだとたん、だんだんとしっぽの形が変わり始め、やがて人間になり、なり…

アカービィ(なんだ、水着かよ…。 ガッカリだぜぇ)
シービィ(当たり前だ馬鹿。 何を期待してたんだ?)

とにかく人間になったアド…、失礼。 人魚姫は、海岸で王子様に会いました。
あれから王子様はこの海岸を散歩するようになったのです。

声が出ない人魚姫を気の毒に思った王子様は姫を城に連れて帰り、きれいな服などをプレゼントしました。
人魚姫はとても幸せになりましたが、ここが人生の面白いところ、幸せは長く続きませんでした。

なんと、例の隣の国の姫が王子と結婚することになってしまったのです。
人魚姫は、もしも王子と結婚できなかったら水の泡となって消えてしまうのです。
この事態を聞いた姫の姉たちはこう言いました。
姉A「姫や、王子を殺しなさい」
姫B「そうすればあなたは消えなくてすみます」
そして、短剣を差し出しました。
人魚姫(これで王子を殺すなんて、私にはできない…!)


ところが、この話は海中に伝わり、やがて魔法使いの元へも届きました。
この話を知った魔法使いは、頭に来ました。
魔法使い「人魚姫にやった薬は苦労して作ったんだ! その苦労を踏みにじるようなことをするなんて…。 許せん! 王子は俺がぶっ殺す!!!」
そしてありとあらゆる武器を持って魔法使いは海を飛び出しました。

シービィ(おい、台本を書き変えたな!!)
アカービィ(だってオリジナリティーがあるといいって言ったのはシービィだろ?)
シービィ(そりゃそうだけど…)
アカービィ(それにアドのヌード見逃したし)
シービィ(その腹いせか!!)

人魚姫が海岸にさびしく立っていると、突然城の中が騒がしくなってきました。
中を見てみると、なんと魔法使いが斧を持って王子を追いかけまわしているところでした。
魔法使い「王子覚悟ーー!!」
王子様「やめろ! 助けてくれー!」

結局王子は誰とも結婚せず、人魚姫が消えることはありませんでしたとさ。


めでたしめでたし!


シービィ「ぜんぜんめでたくない!!」
アカービィ「そういやさ『今までの苦労が水の泡』って言葉は人魚姫の話からできたんじゃないのか?」
シービィ「話をそらすな!!」
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