星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第26話 とくせいのマシン


ある天気のいい日のこと。
カービィ達はいつも通り楽しい朝食を取って…いなかった。
たった一人、とても元気のないのがいた。 カービィだ。

先日、自分の使っていたエアライドマシンが力尽きたことがとてもショックだったらしく、すごく元気がない。
今日の朝食はメンチカツのおかずだったがそれに間違えて醤油を、しかもものすごい量を賭けてしまっていたがカービィは気が付いていなかった。
カービィ「はぁ…」
それを見ていたキービィ達もイマイチ元気がなかった。
アカービィ「さすがにショックだったんだな」
シービィ「あの時は何ともないようにふるまっていただけだったのか…」
アオービィ「ほら、食べないと元気出ないわ…っておい!」
いつの間にかカービィはご飯やみそ汁にまで大量の醤油を流しこんでいた。
もちろん本人は自覚もないし気がついてすらいない。
カービィ「…いただきます」
とりあえずご飯を口に運ぶが…

カービィ「…まずい」
醤油だらけのご飯がおいしいはずもなく、とてつもなく変な状態になってしまっていた。
こうなってはみんな呆れるしかない。
やがて朝食を済ませた彼らは外に出ることにした。
天気はいいのだがカービィの心はものすごく曇っていた。 さすがにアカービィも今日はからかうどころではない。
アカービィ「なぁ…、何かして遊ばねぇか?」
彼らはカービィを元気づけようと遊びを誘った。 しかしカービィはそれを拒否した。
カービィ「今は何もやりたくないんだ…」

カービィが元気をなくしてから4日目…。
周りのみんなも元気をなくしてしまっていた。
メタナイトも前のことで気分が悪くなっているようだし、アドレーヌも心配だった。
デデデ大王までもがなにもやる気が出なくなってしまった。
シービィは何とかしようと思ったが、新しいマシンの注文には莫大な料金がかかるためすぐにどうにかできるものではない。

そんなある日、パービィから連絡が入った。
カービィに渡したいものがあるらしい。

相変わらず元気のないカービィを引き連れ、シービィはパービィの家に向かった。
パービィ「来たな」
彼はそれだけ言うと、シービィ達を家の裏へ案内した。
思えば、シービィもカービィも、パービィの家の裏へ行くのは初めてだった。
家の裏にはガレージらしきものがあった。 近くにはドライブスタンド(エアライドのガソリンスタンド的なもの)にある燃料タンクがあることからここはエアライドマシンのガレージであることに気がついた。

パービィがガレージを開くと、そこには彼のマシンであるウィリーバイク…、ともう一つ。
布がかぶせられたマシンがあった。

パービィ「実を言うとな、俺は昔エアライドマシンの開発に関わっていたんだよ」
シービィ「何? それは本当か?」
パービィ「あぁ。 それでその時にワープスターの原型を開発したんだが、そのマシンは結局採用されなかったんだ。
結果的にエアライドマシンの通番からは外されているが、原型マシンはまだ存在している。 ここにな」
そういうと彼は、マシンにかぶせられている布を取った。
シービィ「こ、これは…」

そこにあったのは、ワープスターにそっくりな、オレンジ色に輝く車体…。
スラスターが大型になり、4機搭載されている飛行タイプのマシンだ。
パービィ「エアライドマシンプロトタイプ【フライトワープスター】だ!」
カービィ「フライト…ワープスター?」
パービィ「飛行性能を高めたワープスターの原型マシンだ。 カービィ、これをお前にやる!」

カービィは驚いた。
目の前にあるマシンは、今までの彼の愛機ワープスターに似ているだけでなく、他にはない特別なマシンであったからだ。
カービィ「これを、僕に…?」
パービィ「あぁ、お前のマシンの事はシービィに聞いている。 だからこれをお前に渡すと決めたんだ。 これは俺よりお前が持つ方が相応しいからな」
そういうとパービィはガレージを閉めて家の中へと戻って行った。
後に残されたシービィとカービィ、そしてフライトワープスター。

新しいマシンを手にしたカービィの顔に、明るい笑顔が戻ってきたのだった。
そこでシービィは自分のターボスターをとりだした。
シービィ「どうだカービィ、練習がてらレースでもしないか?」
カービィ「…うんっ!」

二人は揃ってマシンに乗りこみ、夕日に向かって走り出した。
その姿は、遠くからでも美しく見えるのであった…。


END
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