星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第25話 メタナイト たい エメラルド卿


今日ものんびりとしたプププランド。
ところが、そんな平和な土地にある男がやってきた…。

___メタナイトの家

メタナイト「あーぁ、なんか退屈だな」
ソードナイト「そうですね、特にやることもありませんし」
ブレイドナイト「退屈すぎますね」
特にやることがなさそうなメタナイト軍はみんなだらけていた。
堕落に満ちたプププランドがどうこう言ってた人も結局はこうだらけてしまうのだ。

と、その時だ。
サーキブル「? 誰か来たようですよ?」
メタナイト「そうか、じゃちょっと出てくるか」
そういって玄関に向かったメタナイトだが、ドアを開けた瞬間に動きが止まった。
家に来た謎の男がメタナイトの喉元に剣を構えたからだ。
??????「相変わらずだな、メタナイト」
メタナイト「お、お前は…」

メタナイトはその男の事を知っていた。
自分と似たような存在、それでありながら自分を超越した存在。
光の速さで走る超俊足の、深緑の騎士【エメラルド卿】だ。
かつて二人は同じ騎士団に所属していた。
その時は同じぐらいのレベルであったのだが、突然エメラルド卿は腕を上げ、一気に頂点へと上り詰めた。
そして現在ではギャラクシー・ナイツという騎士団の団長になったと聞く。
そのような男がなぜメタナイトのところに…。

エメラルド卿「お前とはまだ決着をつけていない、そうだろう」
メタナイト「あぁ、やるしかないな…」
なんと、エメラルド卿とメタナイトは決闘をすることになった。
この噂はあっという間に町に広まった。
カービィやアドレーヌ、デデデ大王たちもメタナイトの様子を見にやってきた。

アドレーヌ「無茶よ! 相手は超俊足なんでしょ!?」
メタナイト「あぁ、でも止めないでくれ。 これは男の意地だ」
デデデ「へっ、カッコいいこと言いやがって…」
こうなってはもう誰にも止めることができない。
みんなは様子を見守るしかなかった…。

草原の中心で二人の騎士が間をとって剣を構える。
メタナイトの手には、伝説の宝剣【ギャラクシア】が
エメラルド卿の手には双剣【ノヴァリス】【ギャラックス】が輝いていた。
やがて、剣が交える音が響き渡った。 決闘の始まりである。
最初はメタナイトが優勢で進んだ。 ギャラクシアが輝き、風を裂いた。
メタナイトの必殺技の前兆だ。

メタナイト「必殺、ソードビーム!!」
ギャラクシアから放たれたエネルギー波はエメラルド卿目がけて一直線に飛び、やがて爆発した。
煙が晴れるとそこにエメラルド卿の姿はなかった。

アカービィ「やったか!?」

ところが、突然後ろから声がした。
エメラルド卿「どこに攻撃している? 私はここだ」
なんと、あの一瞬でメタナイトの背後に移動していたのだ。
光の速さで走るというのはどうやら事実のようだ。
背後をとったエメラルド卿は双剣を構え、思い切り振りかざした。

エメラルド卿「必殺、シザークロスカッター!!」
クロスさせた剣をXの字に振りかざし、ものすごい衝撃を与えた。
たったそれ一発だけなのにメタナイトは大きく吹き飛ばされ、遠く離れた火山の頂上に墜落した。
エメラルド卿もそれを追い火山へと走り去って行った。
カービィ「ぼ、僕たちも行こう!!」

彼らがついた時、メタナイトもエメラルド卿も相当のダメージを受けていた。
一歩も譲らない激しい勝負である。
二人とも動きやすくするためだろうか、マントを捨てていた。

と、その時だ。
二人が戦っている足場が突然崩れ、彼らは火口の中に放り出された。
エメラルド卿「何っ!?」
突然の出来事に彼らはどうすることもできなかった。
マントを脱ぎ捨てているため、羽根を使って飛行することもできない。

ところが、メタナイトはギャラクシアを壁に突き刺すとエメラルド卿の腕をがっちりとつかんだ。
エメラルド卿「どういうつもりだ、メタナイト!?」
メタナイト「まだ決着をつけてないのに死なせてたまるかってんだよ!」
しかし、ギャラクシアを刺した壁もだんだんと崩れてきた。
このままでは二人ともいずれ溶岩に落下してしまう。

その時、カービィが叫んだ。
カービィ「ぼ、僕が行くよ!」
彼はワープスターに乗るとすぐに火口へと飛んで行った。
ところがワープスターの様子がとてもおかしい。
エンジンが不安定なのか、マシンバランスがめちゃくちゃだった。

それでもカービィは懸命に飛び、メタナイト達のところへ到着した。
そっとエメラルド卿をワープスターに乗せると、次にメタナイトを乗せた。
しかし、三人乗ったワープスターはさらにおかしな音を立て始め、何かがミシミシとなりだした。
カービィ「行くぞ!」
慎重にワープスターは上昇し始め、ついに火口を抜け出した。
やがて無事に火山のふもとに着陸し、群衆は三人の無事を祝った。

ところが、ワープスターは煙を上げたかと思うと、突然爆発した。
ついに完全に力尽きてしまったようだ。
メタナイト「ワープスターが…」
エメラルド卿「…すまない」

しかしカービィは一向に悲しむ様子を見せない。
カービィ「いいよ、だって二人を無事に助けることができたんだから」
そういうと彼は壊れたマシンを引きずって家へと帰っていった。
そのカービィについて、他のみんなもそれぞれの家へと戻って行くところだった。

後にはメタナイトとエメラルド卿だけが残された。

メタナイト「さぁ、勝負の続きと行こうじゃないか」
ところが、エメラルド卿の口から意外な言葉が出てきた。

エメラルド卿「いや、私の負けだ…」
メタナイト「なぜ? 俺の方が明らかに劣勢だったんだぞ?」
彼が問うと、エメラルド卿はこう答えた。

エメラルド卿「お前には優しさがある、そして素晴らしい仲間がいる。 それが理由だ…」
そういってエメラルド卿は去って行った…。


END
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