星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第24話 プププシティにいこう


カービィ達が住むプププタウンは小さな商店街やちょっとしたアパート、公園や広場などで構成されている。
決して不自由な暮らしではないが大きな店がないのでちょっと不便な時もある。

そんなある日、プププランドから離れたところに大きな市街地「プププシティ」ができたという情報がテレビで放送された。
どうやらプププタウンからは鉄道で行くことができるようである。
もちろんこの話題にカービィ達が反応しないはずがない。
早速カービィ達はアドレーヌの家に向かった。

カービィ「アドちゃーん! プププシティへ行こうよ!」
すると、2階の窓からアドレーヌが顔を出した。
アドレーヌ「プププシティ…? 確か最近できた市街地だっけ」
キービィ「そうそう、みんなで行こうと思ってさ」

アドレーヌ「でもどうして私も一緒に行かないといけないの?」
アカービィ「そりゃぁお前が俺たちの保護者だからだよ」
またまた強引な理由をつけてアカービィは彼女を連れだそうとしている。
まぁいつものことなのでアドレーヌも慣れっこだ。
とりあえず財布やらハンカチやら荷物をまとめるとカービィ達について家を出た。

商店街の駅に着くと、ちょうど汽車が来た直後だった。
アドレーヌ「いまどき蒸気機関車だなんて、煙が本当に嫌だ。 あんな灰だらけの煙を浴びたら真黒になるじゃないの」
キービィ「こういう時代の流れで古き良きが消えていくのか、さみしいね…」
アオービィ「だけどね、今でも保存鉄道って言って蒸気機関車を保存したり走らせているところがあるんだってさ」
3名の機関車トークはおいといて、みんなは切符を買ってホームに降りた。
ちなみに子どもは往復100デデンである。

やがて汽車は駅を出た。
ガッタンゴットンと揺られながらカービィ達は汽車の旅を楽しんでいた。
鉄道が好きなアオービィはもうおおはしゃぎ。 機関室を見に行ってみたり展望車に乗ったりと小さな子ども見たいに楽しんでいた。
それをアドレーヌが注意した。
アドレーヌ「他のお客さんに迷惑がかかるから動き回らないの」と。 その姿はまるで親子のようであった。
前方にトンネルが見えた。
アドレーヌはそれを確認するとみんなに言った。

アドレーヌ「みんな、窓を閉めて」
リボン「どうしてですか? アドさん」
アドレーヌ「窓から煙が入ってくるからよ」
言われた通りみんなは窓を閉めた。
やがて汽車はトンネルに入った。 周りは真っ暗だ。

そして長いトンネルを抜けるとそこは…

キービィ「雪国だった」
アドレーヌ「何言ってんのよ」

大きな街だった。
ついに汽車はプププシティに到着した。
周りを見るとテレビ塔やデパート、遊園地に動物園など娯楽が集まったかのような土地だった。
ふとアドレーヌは、自分が周りに変な目で見られていないかが気になった。
今まで気にしてなかったが、自分が田舎者であることが急に気になりだしたのだ。

ところがそんなことはお構いなしのカービィ達は突然走りだした。
アドレーヌ「あ、コラ! 待ちなさい!」
彼女もすぐに追いかけたが、道に飛び出した瞬間左右からものすごい数の車が通り過ぎた。
カービィ達が交差点の中央を横切っていったため、アドレーヌもその道へ入ってしまったのだ。
轢かれないように必死に避けながらカービィ達を追いかける。 どうやらデパートに入っていったようだ。

アドレーヌ「さて、どこに行ったのかしら…?」
デパートの中もとても広く、いろいろなものが置かれていた。
まるで巨大迷路に迷い込んだかのようだった。

と、その時。 近くでアカービィの声がした。
声がした方に行くとすぐにアカービィを見つけることができた。
アカービィ「スゲー! なぁ見ろよアドレーヌ、階段が動いてるぜ!」
アドレーヌ「え、エスカレーターぐらい珍しくもなんともないじゃないの…」
アカービィ「街ってスゲェな!」
やれやれとあきれながらアドレーヌはアカービィを連れて他のみんなを探した。
どうせプププタウンでは見かけないもののところにいるだろうと思いながら。
案の定、キービィは家電製品売り場にいた。
キービィ「すごいねぇ、僕の家よりもたくさんの電化製品があるよ!」
アドレーヌ「大きなところはたくさんの種類を用意するのよ」

続いて見つけたのはリボンとカービィだ。
衣類売り場でいろいろ試着して遊んでいるようだ。
リボン「カービィさん、こんな服どうですか?」
カービィ「いいね、ここはいろいろあって楽しいよ!」
試着自体は悪くないのだが、脱いだものを片づけないでそのまま散らかしっぱなしにしているのは誠によろしくなかった。
アドレーヌ「コラ! ちゃんと片付けなきゃダメじゃないの!」
二人を怒ると、アドレーヌは店員に謝った。
アドレーヌ「すみません、元通りに片付けますから」

早速5人でそれぞれの服を元あった場所に片付け始めた。
その途中、アカービィは何かを見つけたらしくアドレーヌを呼んだ。
アカービィ「なぁアドレーヌ、ちょっとこれ試着してくれよ」
そう言いながらアカービィが出したのは女性向けの水着だった。
アドレーヌ「…ばかぁ。 あんたねぇその性格直した方がいいわよ」

やがて全てを片づけ、残りの二人を探すことにした。
キービィ「さて、ミービィとアオービィはどこにいるかな?」
リボン「そうですよねぇ…」
アカービィ「たぶんミービィはペット売り場あたりだな」
アドレーヌ「どうして?」

アカービィが言った通り、ペット売り場にはミービィがいた。
ミービィは前から何かペットを飼いたいと言っていたのをアカービィは知っていたのだ。
ミービィ「あ、みんなも来たんだ! 見てよほら、かわいいでしょ」
そう言いながらミービィが出したのは、ハツカネズミだった。

アドレーヌ「ネネネ、ネズミいやーーーー!!」
などと言いながら突然物陰に隠れてしまったアドレーヌはおいといて、カービィ達もいろいろな動物を見ていくことにした。
アカービィはオウムを見つけるなり、なぜか言葉を覚えさせようといろいろなことを聞かせはじめた。
ところがそのオウムは突然、こんなことを言いだした。

『アカービィのバーカ、悔しかったら何かやり返してみな シャービィ』
どうやらアカービィよりシャービィのほうが一枚上手だったようだ。
アカービィ「あいつら、帰ったらぶっ飛ばしてやる…」


と、その時館内放送が流れた。
最初は聞き流そうと思ったカービィ達だったが、その放送はこう流れ出した。
『プププタウンのアドレーヌさん、お連れ様が迷子になられておりますので至急、迷子センターまでお越しください』

ミービィ「…アオービィだね」
アドレーヌ「あぁもう、恥ずかしいわ…」

保護者として来たはずなのに、みんなは勝手な行動をするしおまけに迷子まで出てしまったことをアドレーヌは反省した。
そして次来るときは別な人を保護者にさせるように言うと心に決めたのであった。


END
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