星のユービィVさんの小説

【読みきり】パービィの科学力の秘密


パービィは素晴らしい科学力を誇り、今まで数々の珍発明を繰り返してきた。
今まで作ったものとしては、さむがリングやタイムメカ、サイクロンハンマーなどである。
しかし彼の科学力はどこで学んだ物なのか? 今回はその事をお話しましょう。

それは、今から13年前。 彼が4歳だったころだ。
彼は昔から根暗で友達もおらず、いつも機械いじりばかりしていた。
親も彼のことをイマイチ理解していなかったが、ある日学校を訪れたブルブルスターの工場長は彼の才能に目をつけた。

君には才能がある、こんなところで埋もれてないで私のところに来ないか? 私が君の才能を開花させてあげよう。
そう言われたパービィは、もちろん喜んでついて行くことにした。
同級生で友人でもあるシービィに一時の別れを告げ、パービィはブルブルスターへと向かった。

ブルブルスター工場はとても大きく、数々の機械があった。
いろいろな物が作りだされ、装置もうなりをあげて働いている。
パービィにとってここは素晴らしい場所だった。

彼は工場内で働き、たくさんの知識を身につけていった。
工場長やおなじく働く仲間にも頼りにされ、彼はとても嬉しくなった。

この状態が続けば、現在の彼はあのような性格にはならなかっただろう。

3年たったある日、彼はとある部屋に入ろうとした。
そこは普段は立ち入り禁止であったのだが、この先にはきっとすごい機械があるのだろうと興味を持ちやってきたのだ。

ところが、その部屋に入った彼は目を疑った。
その部屋には不気味なものばかりだった。
巨大な水槽に入れられた生き物たちはみな不可思議な機械をつけている。
まるで兵器のようなロボットが整備されている姿も見えた。
ブルブルスターは素晴らしい科学力の集まった工場があるように思えたが、実際は人体実験や核兵器開発を行う恐ろしい場所だったのだ。

そっと耳を澄ますと工場長の話が聴こえてきた。
なんと試作品の核ミサイルが惑星を一つ滅ぼしたというのだ。
もちろんその核ミサイル開発にはパービィの手も加えてある。

なんということだろうか。
自分の才能を認められ、気に入られたかと思っていたのに、実際は宇宙侵略に手を貸していたことになっていたとは…。
この事を知ってしまった彼は大きく歪んでしまった。
今までの彼は何処かに消え、狂気に満ちた性格へと変貌してしまったのだ。

その日の真夜中、彼はまずメインコンピュータを破壊した。
続けて工場の中心部にある原子炉に時限爆弾をセットした。
この工場はあってはならない、将来宇宙に危険をもたらすと判断したからだ。
彼はすぐにブルブルスターから脱出し、故郷のポップスターへと帰っていった。

やがて、工場は跡かたもなく爆破された。
そこにいた工場長や他の技師たちはどうなったか知る者は誰ひとりとしていない。
その途中で彼は、核ミサイルで滅ぼされた星がポップスターの隣の星であったことを知った。


それから彼は故郷の星で奇妙な発明品を作ってくらした。
友人のシービィは彼の変貌ぶりに驚いたが、今まで通り友達として接することになった。

パービィは幸せだ。 ここには自分を認めてくれる友達がいるのだから…。
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