星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第11話 みんなでピッカピカさくせん


今日はプププランド全域の大掃除の日である。
みんなで町や川を掃除して、きれいにする日なのだ。

TVから、デデデ大王の声が聴こえてくる。
掃除会の開会宣言の時間が迫っているのだ。

TV「…というわけで、ここに掃除会の開会を宣言する!」
この言葉を合図に、町にいる人たちがみんな一斉に家を飛び出した。
もちろんその中にカービィ達もいることは言うまでもない。

キービィ「さぁ、久々の出番だ 嬉しいなぁ!」
アオービィ「キービィ7話から登場してなかったもんね」
カービィ「そんなことよりさぁ、アドレーヌがいないよ?」
ケケ「おかしいわねぇ、昨日電話でちゃんと誘ったのに」
デデデ「ちょっと家まで行って連れてくるか」

そこでみんなは、アドレーヌの家に向かった。
ところが、家の前にはリボンが悲しそうな顔で座っていた。

ミービィ「どーしたの?」
リボン「アドレーヌが、掃除会には絶対に行かないって…」
アカービィ「具合でも悪いのか?」
リボン「そんな様子はなかったけど…」

家のカギはかかっていなかったので、とりあえずカービィ達は(勝手に)上がり込んだ。
2階にあるアドレーヌの部屋の前に立つと、アカービィは思いっきりドアを開けた。

その瞬間、男性陣全員は一時的に星を見ることとなった。
数分後、男性陣は全員頬に手形をつけて(アカービィのみ顔面に拳の痕)目を覚ました。

アカービィ「ワリィ、まさか着替え中だとは思ってもみなかったぜ」
ワドルディ「絶対わざととのくせに…」
カービィ「アカービィのスケベのせいで僕らまでとばっちりを受けたじゃないか!」
デデデ「田舎の親父のビンタより強かったな」
男どものトークはおいておき、ケケは本題に入ることにした。

ケケ「ところで、なんで掃除会に行かないの?」

アドレーヌ「…汚れるのが嫌だから」
キービィ「え?」

アドレーヌ「忘れもしない1年前の春の掃除会、ナックルジョーはドブ掃除を私に押し付けたうえ、
おまけにアカービィとケンカのどさくさ紛れに私をドブに突き落したんだから!!
あの時の服についた臭いがキツかったのなんの、もう2度と掃除会はやらないって誓ったわ」
アカービィ(理由がくだらね〜…)

メタナイト「でもいつも絵を描くときに絵の具で汚れてませんか?」
アドレーヌ「自分の絵の具で汚れるのは平気なのよ。 泥とか雨とかそういうので汚れることが嫌いなの」
アオービィ「潔癖症ってやつね」
リボン「けっぺきしょう?」

リボンは何のことかわからず、頭にクエスチョンマークを浮かべた。
それを見逃さなかったシービィはすぐに説明を始める。
シービィ「不潔や不正を極度に嫌うことさ。 簡単に例えればアカービィみたいなやつと握手するときにも手袋をわざわざ使うみたいな感じだな」
アカービィ「えらく嫌な例えをしてくれるじゃねぇか…」

ケケ「とりあえず汚れるのが嫌なだけなんでしょ? だったら汚れないように工夫すればいいじゃない」
アドレーヌ「アカービィがいる限り絶対に汚される気がするんですけど…」
アカービィ「俺は疫病神か!」

その後、ケケの長い説得の上ようやくアドレーヌは参加することになった。
もちろんアカービィとは別の班に振り分けてある。

メタナイト「これなら問題ありませんね」
アドレーヌ「たぶんね。 まぁよほどのことがない限りは」
メタナイト「いざというときは私が盾になってでもアドレーヌさんをお守りします」
アドレーヌ「まぁ、頼もしいわね、ふふ」

アドメタコンビがイチャイチャしているころ、アカービィ達はというと…

アカービィ「あぁ〜〜〜〜〜、ツマンネェ。 退屈だー退屈だー」
アオービィ「そう言わないの」
アカービィ「だってよぉ〜…」

ふと、アカービィは足元に空き缶が落ちていることに気がついた。
手に持っている箒で打つとどのぐらい飛ぶのだろうか? それを試してみたくなった。

アカービィ(ちょっとぐらいなら大丈夫だろう)
そう考えたのがいけなかった。

カァン!!
と缶だけにいい音を出して飛んだ空き缶がケケの頭にぶつかった。
ケケ「ッ! 何するのよ!」
怒り任せにその空き缶をアカービィの方に投げ返したが、缶はアカービィをそれて歩いてくるミービィの足の下に落ちた。

もちろんミービィは缶を踏んでズッこけ、手に持っていたドブの泥をあちこちにぶちまけてしまった。
さらにそこにアドレーヌとメタナイトがゴミを拾いに来たから大変!
空き缶を踏んだアドレーヌが泥の上に転びそうになってしまったのだ。

カービィ「あ! またマズいことになりそうだよ!」
しかし、その刹那 メタナイトがアドレーヌの下敷きになり、自分が泥まみれになっていた。

シービィ(やりやがった! あいつ本当に自分が盾になりやがった!!)

その騒ぎに町の人たちもかけつけてきた。
せっかく掃除したところがまたメチャクチャになってしまったから無理もない。

泥をぶちまけたのはミービィであったため、みんなはミービィを叱り始めた。
しかしミービィは缶で転んだのであり、その缶はケケが投げたものだと弁解すると、今度はケケに矛先が向けられた。

だが…

アオービィ「ケケが投げた缶は元々アカービィが打ってケケにぶつかった缶だよ」
と言ってしまったため、アカービィは散々叱られたうえケケとミービィに復讐までされてしまっている一方、アドレーヌとメタナイトはというと…

アドレーヌ「本当に守ってくれたのね、ありがと」
メタナイト「いやぁ、当然のことをしたまでですよ!!」
相変わらずイチャイチャしているというか、前よりもカップル度がアップしているようにも思える。

リボン「恋人かぁ…、いいなぁ」
カービィ「言っておくけどね、僕はリボンちゃんとカップルだなんて思って…」
リボン「思ってくれてるの? 嬉しい!」
カービィ「違うよ! 思ってるなんて誰も言ってないから!」

太陽が西に傾き始めたころ、町の人とミービィ、ケケに追いかけまわされるアカービィや
公園のベンチに寄り添って座っているアドメタカップル、リボンにくっつかれて困っているカービィを見ながらシービィはつぶやいた。

シービィ「…今日はおかしな一日だったなぁ」
デデデ「どうだシービィ、後で一杯飲みに行かないか?」
シービィ「そうだな、じゃ行かせていただきますか」

今日もにぎやかで楽しい一日であった。

ケケ(結局今日一日で町はきれいにならなかったけどね)


END
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