星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第10話 からだのいちぶをとりかえっこ


パービィ「うおぉぉぉ!! やっとできたぜぇぇぇぇぇぇ!!!」
などと夜中に発狂しかけているパービィ。
その声が聞こえたアドレーヌは、いつも思っていることをつぶやいた。
アドレーヌ「また何かろくでもないもの作ったわね…」
以前、さむがリングのせいでひどい目に遭っている彼女はもうパービィの道具は全く信用していなかった。

そして、朝。
パービィはみんなに新しい発明品を披露した。

パービィ「これは『からだナイフ』という道具で、このナイフは体を自由に切断できるんだ! 切ったところは痛くないし、また戻すこともできる」
デデデ「えらく危険な道具じゃねぇか」
アオービィ「私は使わないわ」
ワドルディ「そうっすね、やめたほうがよさそうですよね」
パービィ(意外に悪評だな…)

しかしミービィはガッカリしたパービィが帰ろうとしたときにこっそりナイフをスり、自分が隠し持っておくことにした。
ミービィ「なかなかおもしろそうな道具だなぁ、でも何に使おう?」

ふと、ミービィは自分の足を見た。 いつも見慣れた、緑色の短い足だった。
目の前を見ると、アドレーヌが歩いていた。
アドレーヌも脚はちょっと短いが、ミービィから見ればとても長いとしか言いようがなかった。
この時ミービィは、あることを思いついた。

ミービィ「ねぇアドレーヌ、頼みがあるんだけどさ」
アドレーヌ「何? 簡単な頼みだったらきいてあげるわ」
ミービィ「じゃぁさ…」


ミービィ「ちょっとの間だけ、足を交換してくれない?」

アドレーヌ「…はぁ!? まさかあの狂ナイフ持ってるんじゃないでしょうね?」
ミービィ「持ってるよ。 ねぇちょっとだけならいいでょ?」

その後、ミービィがやたらと上手い具合に説得し、しぶしぶ承諾するアドレーヌであった。

ただアドレーヌは脚の付け根から切断しなければいけないため、スカートを履いているのはちょっと問題ありだと思った。
それにいきなり切っていては、誰かが勘違いしとんでもない事態になりそうなので、二人はデデデ城の裏山に向かった。

アドレーヌ「じゃ、今から切断するけど…、見ないでよ」
ミービィ「はいはい、オイラはアカービィとは違いますよーだ!」
本当はちょっとだけ見たいミービィなのだが、ここで見てしまってはせっかくの交渉が決裂してしまうため、がまんした。

やがて、アドレーヌは自分の脚をミービィに差し出した。
ミービィは代わりにアドレーヌに自分の短い足を渡し、受け取ったアドレーヌの脚を、自分の足があった場所に付けた。

ミービィ「やったぁ! オイラ前からこんな長い脚が欲しかったんだ!!」
アドレーヌ「あ、そう。 でもちょっとだけだから…」

ミービィ「みんなに自慢してこよーっと!!」
相変わらず人の話を聞かない連中である。

アドレーヌ「あ、ちょ… 待ちなさいよ!」
すぐにミービィを追いかけたアドレーヌだが、ミービィの短い足では到底追いつけなかった。
彼女は、とうとう泣きだしてしまった。


一方ミービィはアカービィに自分の脚の事、そしてナイフの事を自慢していた。
アカービィ「いいなぁ…、俺は長い腕が欲しいぜ」
ミービィ「じゃアドレーヌに相談してみれば?」

そして、アカービィの脅迫(?)と暴力で無理やり腕を交換させられることになったアドレーヌ。
自分の情けなさ、そして妙な容姿にもう泣きじゃくってしまっていたが、後の二人はお構いなしである。
ミービィとアカービィはそれぞれ長い腕と脚を使い、格闘ごっこを楽しんだ。

結局、ちょっとだけの約束が夕方まで長引いたのであった。

アカービィ「もぉ、そんなに泣くなよ。 悪かったって言ってるじゃないか」
アドレーヌ「だって、だってぇ…」
ミービィ「とりあえず返すからさ、機嫌なおしてよ」

アドレーヌはまだ泣いていたが承諾し、とりあえず自分の手足を切断した。
そしてミービィから脚を、アカービィから腕を受け取った時、ふと二人に仕返しをしようと思いついた。

アドレーヌ「…二人の手と足は返してあげないからね!」
アカービィ&ミービィ「えぇ!?」
アドレーヌ「だって約束を破ったからね。 私、約束を破る人はきらいなの」

アカービィは怒り任せに飛びかかった が、手がないのではケンカをすることができないことに気がついた。
足がないミービィはアドレーヌに近づくことさえできない。

ミービィ「お願いだから返してよぉ!!」
アカービィ「悪かったって言ってるじゃないか!」
今度はこの二人が泣きだしてしまった。
だが、アドレーヌはいたずらに笑うだけであった。


END
page view: 2131
この小説を評価する:                   (5)