星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第4話 イタズラがっせん


最近、アドレーヌは妙な気持ちだった。
まるで誰かに付きまとわれているかのような…。

ある日のこと、いつも通り食材の買い物をすませたアドレーヌは次の店へ向かう途中だった。

ところがもうすぐ店だというところで、突然足元の地面に穴が開いた。

アドレーヌ「キャッ!?」

そしてそのまま穴の中へと落ちてしまった。
おまけに買い物袋はひっくり返すわ、落ちた衝撃でスカートはめくれるわと派手な失態までおかしてしまっていた。

その時、カメラのシャッター音が鳴り響いた。
そしてアドレーヌの前に三人組が現れた。
?????「ヘヘヘっ、カッコ悪ぃなぁ」
????「全く、みっともない姿だ」
?????「早速撮った写真を現像しようか!」

アドレーヌもその三人組のことは知っていた。
街中で人に迷惑をかけてばかりの、自称悪戯の天才チーム「シャドーズ」だ。
リーダーのシャービィ、頭脳派のモービィ、行動派のチャービィからなるチームで今までに行った悪戯は数知れず。
最近は警察まで悪戯の調査に乗り出すということにまでなっていた。

チャービィは手に持っているポラロイドインスタントカメラから一枚の写真を取り出した。
それはたった今撮られた、カッコ悪いアドレーヌが写しだされていた。
チャービィ「けっこういい感じで撮れてるよ」
モービィ「まぁこれも俺の作戦勝ちだな」
アドレーヌ「ちょっと! どういうつもりなの?」

シャービィ「まぁ聞けよ、お前に頼みがあるんだよな。 ここに500デデンあるからさ、これで俺たちにアンパン買ってきてくれよ」

アドレーヌ「嫌よ。 なんで私があんたたちにパシられなきゃいけないのよ。 私は用事があるからもう行くわ」

付き合ってられないとばかりに帰ろうとしたアドレーヌだったが
モービィ「いいのかな〜。 この写真、コピーして街中にバラまいちゃおうかなぁ〜。
こんな写真が人目に触れたらさ、もう表を歩けないんじゃないかな〜?」

―――結局その弱みに付け込まれ、パシられたアドレーヌはカービィに助けを求めに行った。

アドレーヌ「かくかくしかじか…というわけなの」
カービィ「なるほどね、シャービィたちに恥ずかしい姿の写真を撮られ、それを種にしてパシられてると…。
何とかしよう! …で、どうする?」
リボン「カービィさんってこういう時にいつも解決策を出せませんよね」
カービィ「うるさいなぁ、だってホントにいい方法が出ないんだもん」

しばらく考えていたカービィだが、急にあることを思いついた。
カービィ「そうだ! いい方法があるぞ!」
アドレーヌ・リボン「どんな方法?」

カービィ「…アカービィに相談しよう」
この一言でアドレーヌとリボンが漫画風にずっこけたのはいうまでもない。


―――そしてアカービィの家

アカービィ「俺様に任せろ! 目には目をと行こうじゃないか!」
リボン「目には目を…?」
アドレーヌ「『目には目を』とは、簡単に言えば何かやられたら同じ方法で返せ! ということである」
カービィ(誰に説明してるの?)
読者のみなさんに説明してるんです。

早速キービィやメタナイトらいつもの仲良しメンバーをひみつきちに集め、作戦会議が開かれた。

アカービィ「いいか、やつらを上手く誘いだすんだ。 そしたらキービィが…して、アオービィは…で攻める。 後はみんなで…をすればOK!」
メタナイト「そんなに上手くいくもんかねぇ」
ミービィ「大丈夫だよ、やつらは単純だから」

そして午後、ついに作戦決行である。
商店街の屋根の上に登ったカービィたちは、シャドーズを待ち構えていた。

一方のシャドーズがのんびりと三人で歩いていると、前方にアドレーヌの姿が見えた。
またパシらせようと思ったが、そのアドレーヌは彼らを挑発し始めた。
アドレーヌ「やーい、シャドーズのろくでなし! くやしかったらここまでお〜いで!」

たったこれだけの言葉でシャービィは頭にきた。
シャービィ「ムッカ〜ッ! 頭に来たぞ、おいモービィにチャービィ、あいつを捕まえるぞ!」
モービィ・チャービィ「オッケー!」

返事をしたのち、すぐに三人は逃げるアドレーヌを追いかけ始めた。
裏路地に入りこみ、他人の庭を抜けて広場へとやってきた。
そこでアドレーヌは立ち止った。

モービィ「チャンスだ、飛びかかれー!!」
その合図で三人は飛びかかろうとしたが、足元の落とし穴に気がつかずそのまま転落してしまった。

シャービィ「お、落とし穴…?」
すると、突然穴の中に大量の泥水が流し込まれた。 アオービィの仕業である。
続けて石ころの山が投下された。 キービィだ。

最後に、カービィ達が一斉に飛びかかりチャービィが持っていた写真を奪い取った。

シャービィ「なっ、貴様ら! ハメやがったな!!」
アカービィ「ざまぁ見ろ! 目には目をだぜ」
メタナイト「今回はお前らの完敗だ」
アドレーヌ「こんな写真、捨てちゃうからね!」

上手くシャドーズを負かしたカービィ達は満足そうだったが、アカービィはあることを言いだした。

アカービィ「なぁシャービィ。 ここに1500デデンあるんだよ。
俺たち全員分のメロンパン買って来てくれないか?」
シャービィ「な、なんで俺がお前たちのためにパシリをやらなきゃいけないんだよ!?」
アカービィ「さっきのお前らの写真、撮ったぜ。 街にばらまかれたくなきゃいうこと聞きなよ」

シャービィ「あ、う、ち…チックショーー!」

これでシャドーズも懲りたろうと思いながら、アカービィは満足そうな顔をしながら一言つぶやいた。

アカービィ「目には目を だぜ!」


END
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