星のユービィVさんの小説

【〜星のカービィと愉快な仲間たち〜】第1話 ぼくらのまちであそぼう


今日ものんびりしているプププランド。
そんな中、公園のベンチに座っている二人の子どもがいた。
片方はピンクの球体、もう片方は赤いベレー帽をかぶった女の子だ。
二人とも退屈そうな顔をしている。

「やぁ、カービィとアドレーヌさん。 ずいぶん退屈そうだな」
ベンチにいる二人―カービィとアドレーヌ―に声をかけたのは仮面騎士のメタナイト。
プププランドで大王以外では一番の大金持ちだ。
カービィ「メタナイトか、僕たちさっき城を追い出されたんだよ」
メタナイト「え、またどうして…?」
メタナイトに質問され、カービィはことのしだいを話し始めた。


デデデ城の廊下にいたカービィは、なんとアドレーヌにローラースケートの練習をさせていたのだった。
アドレーヌが「練習するときは広い場所でやりたい」と言い、カービィが選んだ場所がここだった。
最初は調子よく行っていたのだが元々運動の苦手なアドレーヌ。
アッサリとバランスを崩し、そのまま厨房へと突っ込んでしまった。 
もちろん食器を割ってしまいひどく叱られたのだった……。


カービィ「…というわけなんだよ」
メタナイト「アホかお前は。 室内でローラースケートをやらせるやつがどこにいるんだ?」
カービィ「ここにいる」
アドレーヌ「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。 バランスを崩した私が悪かったのよ」
メタナイト「いや、アドレーヌさんは何も悪くない。 カービィが全て悪い」
この言葉にカチンと来たカービィは言い返そうとしたが、誰かが彼らを呼びつけたので一旦論争は止めた。
カービィたちを呼んだのは、彼の大親友のミービィだった。

ミービィ「やぁやぁ、暇そうな諸君。 オイラたちこれからサッカーするんだけど一緒にやらない?」
特にやることもないのでみんなはミービィについてサッカーをやることにした。

ところが広場に行くと不機嫌そうなアカービィたちがいた。
アドレーヌ「いったいどうしたのぉ?」
アカービィ「近くにビルを建てるんで広場が材料置き場になってるんだよ。 当分ここじゃ遊べねぇぜ!」
そういうと、アカービィは怒りながら帰って行った。
カービィ「じゃ僕らはどこで遊べばいいのさ…」


とりあえず解散した彼らは、各自家へと帰り着いた。
アドレーヌはスケート靴を物置にしまうとすぐに風呂へと向かった。
いつも何か不満があるときや考え事の際は入浴して気分を紛らわせているからだ。
アドレーヌ「こう気分が晴れないときはお風呂でさっぱりしようかなっと♪」

一方そのころカービィは、キービィと一緒に彼の家でプラモデルの家を組み立てていた。
キービィ「プラモデルは奥が深い。 作る人の気持ちや思いやりが露になるんだよ。 手を抜けば雑になる、手を入れれば精密になる」
などと呑気に自分のプラモデル談を語っているがカービィは聞く耳なしだ。
ふと、このプラモデルがかなり精密であることに気がついた。
カービィ「ねぇキービィ、このプラモデルってちょっと変わってない? 電気とかコンロがリアルというか…」
キービィ「よく気が付いたね! 僕が自分で改造したんだよ。 電気は単3電池で付くし、コンロは屋根の中にガス缶を入れれば実際に使えるよ。
結構細かい作業だったけれどね、完成すればすごく気分がいいもんさ」
カービィはキービィの話を聞いて、いいアイデアを思いついた。
カービィ「ねぇキービィ、この家ってさぁ、ミニマムになれば住めるんじゃないの?」
キービィ「たぶんね、僕の努力の結晶だから大丈夫だと思うよ。 なにしろちゃんと実際の物件も参考にして(以下長いので割愛)」
カービィ「協力してよ、これで僕らの町を作るんだ! 誰にも邪魔されない自由な町を」
こう言いながら、彼は自分のアイデアを全て話した。
キービィ「そりゃぁいい考えだ! 早速実行しよう」
二人はこう決めると、いちもくさんにキービィの家を飛び出していった。


アカービィたちはまた広場の前に集まっていた。
どっちにしろ行くところがないのでここにいただけなのだが。
そこへカービィがやってきた。
アカービィ「ん、なんだよカービィ。 俺たちが不機嫌だってのにニヤニヤしやがって」
カービィ「みんなおいでよ、僕らだけの町を作ったんだよ!」
アオービィ「嘘でしょ? 私たちだけの町なんて…」
ミービィ「オイラにそんなジョークは通用しないよ」
カービィ「ま、いいからついてらっしゃい!」
そういうとカービィは彼らを引き連れてある場所へと向かった。


その場所にはすでにアドレーヌやメタナイト、キービィも来ていた。
カービィ「みんな、僕の肩につかまって」
みんなは言われるままにカービィに従った。
すると、一瞬目がくらんだかと思えば急に大きな揺れを感じた。

そして目をあけると、彼らの前には大きな町が広がっていた。
その町には、大きな家や小さな家、ゲームセンターやレストランもあった。
アドレーヌ「すごーい!」
メタナイト「こんな町が、一体どうして?」
カービィ「ここは誰にも邪魔されない、僕らだけの町だよ! そこらでスケートしても怒られないし、ガラスを割っても叱られないんだ」
アカービィ「じゃ、思いっきり遊ぼうぜ!!」
アカービィの掛け声を合図に、みんなは一斉に遊びに向かい始めた。
アドレーヌは念願のスケートで思いっきり走り回り、カービィたちはサッカーを始めていた。
皆思いっきり自由な時間を楽しんだ。


ところが、急に周りが暗くなったかと思うと、突然大きな地響きが起きた。
カービィ「わぁっ、何だ!?」
アドレーヌ「今のは地震?」
そしてその揺れを合図にしたかのように、周りの建物がばらばらに壊され始めた。
黒い大きな足が踏みつけているように見えた。
カービィ「逃げろー!!!」
みんな大慌てで遊びを止めて、いちもくさんに町の入り口へと走り出した。

やがて町を出ると、また急に目がくらんだ。
そして後ろを振り返ると、ばらばらになった模型の家やたくさんのゴミ、そしてシービィが立っていた。
顔を見ると、ひどく怒っているようだった。
シービィ「お前たち、人の庭でこんなにプラモを並べて何をしていた!? おまけにミニマム能力の元まで使いやがって…!」
一同「いや、え〜と、その〜……」
彼らは必死に言い訳を考えるが、カービィ以外は後ずさりし始めた。
そしてシービィとカービィの一瞬の隙をついて逃げ出した。

アドレーヌ・メタナイト・アカービィ「悪いのは…」
キービィ・ミービィ・アオービィ「カービィだよ〜!!!」

カービィ「えっ!? そ、そんなのないよぉ〜〜!!」


END
page view: 3175
この小説を評価する:                   (5)