リョーマさんの小説

【BONDS OF FATE】第十話「DEPARTURE」


 バタバタバタバタ・・・。

 ジェフ「おい、起きろ!大変だぞ!」

 彗吾「何だよ・・・。」

 ジェフ「早くこっちへ来い!」

 彗吾は訳の分からないまま、ジェフに引っ張られていった。

 ジェフ「テレビを見てみろ!」

 彗吾「えーと・・・『アイレンの東部付近の門が炎上。犯人は逃走中!』?」

 ジェフ「炎上前に二人が門に入るのを目撃したんだってな。」

 彗吾「ふーん。ジェフ、牛乳どこ?」

 ジェフ「冷蔵庫の中だぞ。」

 彗吾「ほいほい。」

 彗吾は言われた通りに冷蔵庫の中を漁る。 

 ジェフ「あそこには何人か警備がいるはずなのに・・・誰がやったんだ?」

 彗吾「ああ、これやったの俺ら。」

 ジェフ「へー・・・。」

 彗吾「結構てこずったぞー。コップどこだ?」

 ジェフ「コップは棚の中だ。『真空波』とか『疾風斬』やれば楽勝じゃなかったか?」

 彗吾「あー・・・忘れてた。」

 今度は棚の中を漁る彗吾。

 ジェフ「体鈍ってんじゃねえか?」

 彗吾「かもね。皇城流剣術は森の中でやって木が片っ端から倒れて危ないから止めてたけど。」

 ジェフ「ふーん・・・もう一人のほう起こしてくるわ。」

 彗吾「お願いする。」 



 ・・・・・・・・・。



 雛織「うー・・・。」

 彗吾「さー朝飯にすっかなー。」

 ジェフ「作ったの俺だからな。」

 全員「いただきます。」

 もぐもぐもぐ・・・。

 彗吾&雛織「ご馳走様でした。」

 ジェフ「早いわっ!」

 彗吾達は五分もかからずに朝食を食い終わってしまった。

 ジェフ「・・・そういえばさ。」

 彗吾「何だ?」 

 ジェフ「あのバイクはユードロかパースで売っとけよ。」 

 彗吾「何で?」

 ジェフ「今ミヤドブリッジが封鎖中なんだわ。」

 彗吾「山越え来ましたー。」

 ジェフ「それにパースでやらかす気ならベレスカ橋も封鎖になるぞ。」

 彗吾「船ルート来ましたー。」

 雛織「・・・。」

 彗吾「船は知人にカクまで乗せてもらえるけどバンデムマウンテンはなー・・・。」

 ジェフ「あそこには『仙人』が住み着いたとかいう噂があるしな。」

 雛織「『仙人』・・・。」

 ジェフ「後は・・・レジスタンスかな。」

 彗吾「レジスタンス?」

 ジェフ「ああ・・・『キエルノート』っていうレジスタンス、平たく言えば革命軍が最近活動し始めてな。」

 彗吾「ふーーーん・・・。」

 彗吾は少しだらけているが雛織は真剣に聞いていた。

 ジェフ「そこの幹部の一人がレズスタ監獄に投獄されてるらしい。助けてみたらどうだ?」

 彗吾「確かにこれから旅を続けるには仲間が必要だな。」

 雛織「でも、二人で監獄を突破できるの?」

 ジェフ「あそこの下水道はユードロの下水道と繋がってるんだぜ。」

 雛織「なるほど・・・。」

 彗吾「繋がってるって言っても一本道じゃねえんだろ?」

 ジェフ「ユードロの下水道から下流に向かっていくと途中で四本に枝分かれだ。監獄内の四方のマンホールに繋がってる。」

 彗吾「さっきから何で知ってんだ?」

 ジェフ「昔働いてたんだよ。二年前に体壊してやめたけどな。ほれ、地図だ。」

 彗吾「ふーん・・・。」

 ジェフ「それよりも出発しなくてもいいのか?」

 彗吾「そうだな、行くぞ雛織!」

 雛織「え・・・またアレに乗るの?」

 彗吾「野宿したいのか?」

 雛織「・・・乗ればいいんでしょ?乗れば〜〜。」

 彗吾の運転したバイクの後ろがよほど嫌だったのか、雛織は拗ねてしまった。

 ジェフ「あまりいじめてやるなよ?」

 彗吾「気分次第だな。それじゃ行ってくる。」

 ジェフ「ああ、じゃあな。」 





 レズスタ監獄・・・ユードロの北西にある収容施設。帝国中の犯罪者の中でも大犯罪人を収容する監獄である。





 囚人1「出せーーー・・・、出せーーー・・・。」

 囚人2「出せーーー・・・、出せーーー・・・。」

 囚人3「出せーーー・・・、出せーーー・・・。」

 いつも監獄内ではこの声が響いている。毎日毎日飽きること無く繰り返される。

 職員1「うるせーな、毎日毎日。」

 職員2「仕方ないっすよ。収容されたら二度と出れないっすからね。」

 職員3「気が狂うのも当然か・・・。」

 職員達は毎日毎日これを聞いてうんざりしているようだった。

 職員1「・・・で、あの噂は本当なのか?どうも胡散臭くてならねえ。」

 職員2「最近っすからね、出回り始めたのは。」

 職員3「その鍵を握る女も何も喋らない・・・。」

 職員2「『食事制限』じゃ堕ちなかったらしいっすね。」

 職員3「軍属が少ないから・・・拷問出来ない。」

 職員1「よく一か月も持つもんだな。」

 職長「おい、おめーら!サボってんじゃねえぞ!」

 職員達「い、イエッサー!」

 タッタッタッタッ・・・・・・。

 ?1「やっとうるさいのがいなくなった・・・目の前で言わなくなくてもいいのに。」

 ?2「そうだね・・・。」

 ?1「貴方は何も言われないわね・・・。」

 そこでは囚人の女と男が話しているようだった。

 ?2「・・・。」

 ?1「ねえ何か喋ってよ・・・?」

 ?2「ZZZ・・・。」 

 ?1「つれないわね・・・。」

 ?2「ZZZ・・・。」

 牢屋内で話す男女。いったい何者なのだろうか・・・?
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