リョーマさんの小説

【BONDS OF FATE】第一話「AIREN」





 アイレン付近の森



 ?「ここが最期に夢見た場所・・・、俺らが殺された場所か・・・。」

 一人の少年が森の中、三つの墓を見つめていた。

 右・・・フレスト・キャスター 享年20歳

 中・・・ジョンパ・キーン  享年40歳

 左・・・絹浪 文      享年16歳

 ?「フレストさん・・・あんたはヴェレット十一軍七番隊長だった。故郷の姉妹や兄弟のことをいつも俺に話していたな。」

 ?「ジョンパさん・・・あんたはヴェレット十一軍二番隊長だった。軍で一番歳をとっていたが腕は鈍ってなかった。いつも若い奴らを気にかけてたな。」

 ?「文・・・お前はヴェレット十一軍十一番隊長だった。軍で一番若く、特攻隊長みたいでいつも戦闘を突っ切って行った。戦功も被害も桁違いだったな。」

 ?「そして・・・最後に俺、皇城彗吾はヴェレット十一軍十番隊長だった。秀でた所は無かった気がするが目立っていた、良い意味でも悪い意味でも。」

 彗吾は涙を流した、別れを惜しむかのように。

 彗吾「・・・悪いなお前ら、俺だけ生き残って。無念だったろうな・・・平和のために戦っていたのに、欲望に負けた奴らに負けてしまった。今からその無念、果たしに行ってくる。それまで待っていてくれ、・・・じゃあな。」



 アイレン ゴロツキや賊などの繁殖地。人攫いや人身販売などが頻繁に行われ、売られた者は奴隷と化する。政府は法を出すが取り締まれにくく、守られては無いようだ。



 彗吾「ここは平和になっても治安が悪いな。・・・まあ、あいつらが仕切ってるじゃ無理もねえか。」

 この町には胡散臭い雰囲気が漂う怪しい街であった。

 女「や、やめてください!」

 彗吾「・・・?」

 人攫い「騒ぐんじゃねぇ!いいからこっちに来な!」

 観衆は見て見ぬふりをしている。

 民1「また始まったか・・・。」

 彗吾「助けなくていいのか?」

 民2「とんでもない!殺されちまうよ。」

 彗吾「何でだ?」

 民1「ここいらにはな・・・。」

 民1はこの街の状況を彗吾に伝えた。

 彗吾「闇市グループがこの町の門を取り締まってんのか。」

 民1「それで奴らには近付けず、逆らえないのさ。」

 民2「門は賄賂を渡すか、奴らの傘下になって上納金を渡さねえと通ることができねえのよ。」

 彗吾「政府はどうしてる?禁止してるのではないのか?」

 民1「禁止してるのは表向きだけさ。」

 民2「むしろ薦めているという噂さえあるが・・・分からねえ、せっかく平和になったのにな。」

 彗吾「ありがとなじーさん。」

 彗吾は民の話を聞いた後、人攫いを追った。

 民1「・・・せめて目を付けられぬようにな。」



 アイレン 裏町



 人攫い「今日は上玉を連れて来ましたぜ、センプル様。」

 センプル「それはどこだ?」

 人攫い「こいつですぜ。」

 女「んー、んー!」

 センプル「これか・・・、確かに良い値がつくぜ。」

 人攫い「すぐに闇市に売り出しますかい?」 

 センプル「おー、そうだな。すぐに次の闇市開始時刻を調べろ!」

 子分1「へい、センプル様!」

 女「んー!」

 センプル「報酬は後払いだ。」

 人攫い「分かってますよ。」

 子分2「・・・!おい、お前誰だ!」

 子分2が見たのはなんなのか?
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