かにさんの小説

【リボン イン ナイトメア】stage18


リボン イン ナイトメア

第18話


私とムーンさんは信者の格好をして建物の中を歩き回りました。
そこで解った事があります。
ここにいる人たちにまともな思考の人間はいません、断言します!
具体的にどんな人達がいるのかと言うと・・・。

神棚らしきものにひたすらお祈りを続ける人。

何やらブツブツ言いながら同じ所をグルグル回っている人。

いきなり躁鬱になったかと思いきや笑い出す人・・・。

済みません、誰かこの人たちを止めてください!(泣)
本当に始末に負えません!!
こんな所にいたら、私の頭まで可笑しくなってしまいます!
「・・・リボン、気持ちは解るけどよぉ、少しは黙ってろよ・・・。」
と、後ろからムーンさんの声が・・・。
あ、ひょっとして声に出してたんですか?
辺りを見回すと、周りの人達から冷たい視線を受けている事に気が付きました。
「・・・お、おほほ、おほほほほほ・・・。」
私は笑って誤魔化しながらその場を去って生きました・・・。

「ったく、いちいち考えてる事を声に出すのはやめときな!」
ムーンさんは呆れ顔で私にそう忠告します。
たしかにお持った事をすぐ口にしてしまうのは問題があるかもしれません。
でも、そう簡単に直せるものじゃありませんよ、
私、今の今まで正直者で通ってきたのですから・・・。
「とにかく、ピッチはあのみょうちきりんな信者達のいる所には居ない様だね。」
ムーンさんはそう言います。
「・・・と、なると・・・。」
ムーンさんは目線を下に向けました。
下には地面があるだけです。
「・・・リボン!地下だ!地下への入り口を探すんだよ!
こういった怪しい組織には必ずといって言い程地下室というものがある筈さ!」
ムーンさんはそう指示を出します。
「・・・そうなんですか?」
私はそう問いかけます。
「そうなんだよ!とにかく探すんだよ!いいね!」
ムーンさんは私にそう言いました。
私はハイと返事してとりあえず地下への入り口を探し始めました。


2時間後


「・・・ホントにありましたね、地下への入り口・・・。」
私は地下へと続くであろう階段を見てそう呟きました。
「ほらな、私の言ったとおりだったろ!」
ムーンさんは自慢げにそう言いました。
「・・・でも、ホントに降りるんですか?」
私は目の前にある階段を見て不安になりました。
だって、怪しいオーラがプンプンでてるんですよ!?
ホントに何が出てくるのか怖いです!
「何言ってるんだい!例え地獄の悪魔が出てこようとも、今まで相手にしてきた不気味すぎる連中よりはましだよ!
何てったって正体がハッキリしてるからね!」
ムーンさんがそう言います。
「・・・そんなもんですかねぇ・・・。」
私はそう呟きました。
まぁ、こんな所でじっとしてても始まらない、
私とムーンさんは地下へと続く階段を下りることにしました。


本当に・・・それこそ本当に何処まで続くのか・・・?
そう思えてしまうくらい本当に長い階段がようやく終わりました。
飛んでいた私はそれ程疲れはありませんでしたが。
飛んでいても体力を消費するムーンさんは疲れ果てていました。
「はぁ、ようやく終わったんだね・・・疲れた。」
ムーンさんはそう言うとその場にへたり込んでしまいました。
「ちょっとムーンさん!こんな所でへたり込むのはやめてください!」
私はムーンさんにそう言います。
「リボン、先頭はあんたに任せたよ、あたしはしばらく後ろで見学してるよ。」
ムーンさんは私にそう言います。
本当に疲れてるようですね。
「・・・もう、解りましたよ、ちゃんとついて来て下さいね!」
私はそう言うと虹のナイフの光で洞窟を照らしました。

ボォッ・・・。

床の所々にぬかるみが出来ています。
どうやらここも自然に出来た鍾乳洞のようです。
「・・・こんな所にピッチさんはいるのでしょうか?」
私は疑問に思います。
「そんなの知らないよ、私は地下に居るかも知れないって言っただけだからね。」
ムーンさんは私にそう言いました。
そしてこう続けます。
「でもま、今は行くしかないよ、いなかったらその時はその時さ。」
それを聞いた私は何だが元気が沸いてきました。
私はハイと返事をするとムーンさんと共に洞窟の奥へと歩き始めました。


続く