かにさんの小説

【リボン イン ナイトメア】stage16


リボン イン ナイトメア

STAGE 16


さて前回謎の宗教団体に連れ去られた(というかなんと言うか)ピッチさんを追った私達ですが・・・。

「ムーンさぁん、ここ何処なんですかぁ?」

「知らないよ!(怒)」

思いっきり迷いました。(爆
取り合えず、砂浜みたいな所にいるのは解ります。
ですがどの砂浜に居るのか解らないんです。

「全く、目印くらい残して貰いたいものだね!」

ムーンさん、世の中そんなに上手くいくはず無いじゃないですか・・・。
とか言いながら私も何か目印が無いか探してます。
あぁ・・・溺れる者はワラをも掴むとはこの事なんですね・・・。

「お前ら何やっとんのじゃ?」

と、不意に横から聞き覚えのある声と・・・

お尻を怪しく撫でる触感が。

私はナイフを片手にお尻を触ってる人の首根っこを掴みナイフを突きつけました。
「う、うひゃあ!」
やっぱりその人はマドゥーさんでした。

「・・・何考えているんですかあなたは・・・!」

私はマドゥーさんにそう言い放ちます。
その時私はかなり怒りに満ちていたと思います。
「ちょ、ちょっと待て!誤るからそのナイフを離さんかい!」
マドゥーさんは顔色を真っ青にしてそう言います。
・・・反省したみたいなので私はその手を離してあげました。
「ふぅ・・・。」
マドゥーさんは一息つきます。
「・・・で?今度は何のようなんです?」
私はマドゥーさんにそう質問しました。
「いやな、この辺には怪しい宗教団体がうろついておるから気を付けろと・・・。」

・・・・・。

あたりを暫く沈黙が支配します。
「?」
マドゥーさんは『何じゃ?』といった表情です。
でも、私の心の奥に何かマグマのような物が湧き出ている事が解りました。
「どうしたのじゃ?」
マドゥーさんのこの一言がスイッチになりました。

「遅すぎでぇーす!」

スカコォーン!

マドゥーさんはフォレストロッドで遙か彼方に飛ばされました。
勿論、私の手によって・・・。

     〜◆〜

「そ、そうか・・・もうさらわれて追ったのか・・・。
そうとは知らず澄まなかった・・・。」

マドゥーさんは頭にタンコブ、あちこちに擦り傷を作って
私に誤っていました。

「いえいえ、こちらこそ頭に血が上ってつい・・・
本当にスミマセン。」

私もマドゥーさんに謝っています。

「いや、わしが無責任だったんじゃ。」 

「いえいえ、私こそ。」

「いやいや。」

「いえいえ。」

もはや誤り合戦です。
「・・・ちょっと、」
と、横からムーンさんが現れます。
「いつまでも誤ってるんじゃないよ!話が先に進まないじゃないか!」
あ、ムーンさんスミマセン・・・。
誤り合戦が終わると同時に私はどっと疲れてしまいました。
神経を使うと、ストレスが溜まるものですね・・・。

「所でさ、あんたのことだからあいつらの本拠地ぐらい知ってるんじゃない?」
おお、ムーンさんいきなりずるどい発言。
的を射抜かれ戸惑ってますよマドゥーさん。
「ほほう、結構ずるどいのアンタ。」
そしてすぐに感心します。
「確かにワシはあの宗教団体の本拠地は知っておる。」
あ、やっぱり。
「しかしあそこは・・・。」
「危険が一杯なんですよね。」
今度は私がマドゥーさんにそう発言します。
ウーン、我ながらずるどい!
「ほほう、お主も中々ずるどいの。」
そういわれて私は照れてしまいました。
「この子の言うとおり、あそこはとても危険だ。
それでも行くかね?」
マドゥーさんは私とムーンさんにそう問いかけました。

「ええ!」

「勿論!」

私たちの答えは一つでした。

―◆―

「ほれ、ココがその本拠地じゃよ。」

マドゥーさんは目の前にある崖みたいな所を指差して言いました。
崖にはいくつもの洞穴が開いており、
そこから何回も怪しい人たちが出入りしているのが解ります。

「な、何だか怪しいところですね・・・。」

私は足を震わせながら言います。
いえ、恐怖じゃありません。
一日中歩き回った所為で羽も足もガクガクなだけです

「何だい、怖いのかい?」

あ、ムーンさんが勘違いしている。

「いえ、違います。」

私はムーンさんにそう言います。

「ま、とにかく突入するよ!」

ムーンさんが叫ぶと同時に私とムーンさんは走り出しました。
「気をつけろよぉー。」
マドゥーさんの叫びを背に受けながら・・・。

続く