かにさんの小説

カービィのお誕生日!リボン、大暴走!


カービィのお誕生日!リボン、大暴走!


「ええっ!カービィさんのお誕生日ですか?」
それを聞いたリボンはせっかくカービィの為にと作っていたりんごパイを落としてしまった。
「うん、嘘だと思うならカービィの所に行ってみなよ
もうすぐ僕の誕生日なんだよーって言って回ってるから。」
アドは絵の練習をしながらそう言った。
「カービィさんの誕生日・・・こ、これは一大事ですよ!」
リボンはそう言うな否や高速で勝手に住み着いてるアドの家から出て行った。
「・・・まぁ静かになるから良いけどさ・・・。」
アドはそう言うとまた絵を描き始めた。

「やっぱり誕生日にはプレゼントですよね・・・。」
リボンはそう呟きながら商店街に向かって・・・。

いや、違いました。

伝説の洞窟、マジルテに向かっていた。
どうやら洞窟のお宝を誕生日プレゼントにするつもりのようです。
「・・・って何で僕までいるのー!?」
その後ろにはピッチが鎖でつながれて引きずられていた。
「うるさい!道具は黙って私の役に立つの!」

がぁーん!

『道具』とキッパリ言われ、ピッチはショックを受けた。
「さ、向かうは伝説の洞窟マジルテです!」
リボンは失意のピッチを引きずってマジルテへと向かいまった。


「と、言う訳でマジルテにとうちゃーく!」
リボンは大きな洞窟の前にいた。
「リボンちゃん、やめようよー。ここのお宝は偶然迷い込んだカービィさんが全部取ってッちゃったって噂だよ?」
ピッチは必死でリボンを止めようとする。
「少しくらいは残っているかもしれないでしょ?」
しかし、リボンには通用しなかった。
リボンがマジルテに入ろうとしたその時。
「あら、リボンじゃない。」
「何してるのよそんな所で。」
後ろから聞きなれた声がした。
リボンが振り向くと、そこに二人の女性がいた。
「あ、チュチュさんにフームさん!リボンさんを止めてくださいよぉー・・・。」
ピッチは二人の女性の名を呼びました。
「あら、不定形生命体とデデデ城の大臣の娘がこんな所で何してるの?」
リボンは二人を見てそう質問した。
「あ、チョット隣町まで買い物をね・・・。」
チュチュはそう言うと買い物袋を見せてくれた。
「アタシはその付き合いよ。」
フームはそう答えた。
「ふーん・・・。」
リボンはあまり興味がなさそうでしたが・・・。
その時、はっと気が付きました。
チュチュの持っている買い物袋の中身が、綺麗に梱包された上リボンまでつけた何かである事に。
「じゃあもう行くね、あたし忙しいから。」
そう言うと二人はリボンたちの目の前から去っていった。
「・・・うう、ひょっとしたらひょっとするかも知れないけど・・・。無視された?」
ピッチは涙をほろりと流した。
「ねえリボンちゃん、もう帰ろうよ・・・ってリボンちゃん?」
ピッチはリボンの方を見て思わず引いてしまいそうになった。
その表情が鬼神の様だったからだ。
「あ、あいつわざわざ隣町までカービィさんにあげるプレゼントを買いに行ったのね・・・!」
ピッチは怒りに満ちた表情でそう言いました。
「り、リボンちゃん、何でそうおも・・・。」
「買い物袋から見えたのよ、綺麗に梱包された何かが!」
ピッチが言い終わるか否かの内にリボンは叫んだ。
「アーもう!あのアメーバめ!ちゃんとニュプンて言うボーイフレンドがいるのに
ちゃっかりカービィさんにも手を出してフタマタかけてるのよ!
しかもニュプンはこの事実に気が付いてないと来たもんだ!」
リボンは何処で息継ぎしてるのか疑問に思うほどに喋りまくった。
「り、リボンちゃん・・・。」
ピッチは引いている。
リボンはハァハァと息継ぎをした後立ち上がった。
「さあ!あんな不倫女に負ける訳にはいきません!行きますよ!ペット一号!」
「り、リボンちゃん、酷い・・・。」
リボンはピッチを引っ張ってマジルテの中へと入っていった。


その日、マジルテに宝探しに行った人たちの証言。
「イヤーあの時は驚きましたよ、
カービィさんが隅から隅まで探し回ったマジルテに
まだお宝があったのですから・・・。
このときは希望を捨てなくて良かったと思いましたよ。
でももっと驚いたのはその後です。
いきなり緑色の丸い物体が飛んできて
それが、私の頭に命中しましてね。
それで気を失って、気が付いたそこにあった筈のら宝箱が無くなっていたんですから・・・。」

「私も彼と同様にまだ誰も見つけてない宝箱を見つけたんです・・・。
でもその直前何者かに刺されまして・・・。
意識を失う直前に赤い服を来た女の子を見た気がします。
どれくらいの時間気絶してたのでしょうか・・・。
目を覚ますとそこは病室で、目の前に今のだんなさんがいたんです。
何でも、後30分遅かったら命は無かったそうです。
今はこの通りすっかり健康で旦那には感謝してます・・・。」





「プレゼント確保ぉ!」
リボンは宝入りの袋を手にそう言った。
しかし、袋は血に染まっていて、何だか怖い。
その片方には血まみれのナイフが・・・。
「り、リボンちゃん酷い・・・。」
ボロボロのピッチがよたよた付いてくる。
「あ、ピッチさんありがとうございます、後で包帯送ってあげますからね。」
リボンはピッチに笑いかけてそう言った。
「そ、それだけ・・・?」
ピッチは何やら泣きたくなった。
と、その時だった。


ゴゴゴゴゴ!


暗闇の中から手と顔が現れた。
マジルテの番人、『ワムバムロック』だ。
「貴様ー、返せー、返せー!」
ワムバムロックはお宝を返すように催促する。
「アワワワワ!リボンちゃん!素直にお宝返そうよ!」
ピッチはおびえてリボンにそう言った。
「そういう訳には行きません!大丈夫、私にはこれがあります!」
リボンはそう言うと袋の中から何かを取り出した。
それは『不発弾』だった。

「!?」

ワムバムロックの表情が変わる。
「り、リボンちゃん、まさか・・・!」
ピッチが震えた声で言う。
「そぉーれぇ!」
リボンは不発弾を地面に叩きつけた。





「ねえねえ!知ってる!今度僕の誕生日なんだ!」
カービィはプププランド中を飛びまわって自分の誕生日を宣伝していた。
「絶対、お誕生会に来てねvこないと・・・。」

ずどどぉおおおおおん・・・。

遠くの山で爆弾が爆発したようなおとがした。
「?」
カービィは何だと思ったが、あまり気にしないで宣伝の続きを再開した。



で。

「カービィ、お誕生日おめでとう!」

バーン!

一同の激励の言葉と友に、クラッカーが鳴り響いた。
青空の下、カービィの誕生日の日が来たのだ。
かなりの人に自分の誕生日を言いふらした割には、いつもの面子しか来ていないが
それでもカービィは満足だった。
「カービィ、ほら、これは俺からだ。」
リックは胡桃を手渡した。
「これは俺からな。」
次はクーからシルバーの腕輪
「・・・・。」
カインは無言でタイの木彫りを手渡した。
「これはオイラからナゴ。」
ナゴはそう言ってカービィに鈴を手渡す。
「皆、ありがとう!」
カービィは全員にお礼を言った。
と、今度はチュチュがカービィに歩み寄る。
「ハイ、これは私からね。」
チュチュはカービィにネクタイを手渡した。
「これはおまけv」
そう言ってチュチュはカービィのほっぺにキスをした。
「ふっ、今回は見逃してあげるよ、でもチュチュは僕のものさv」
横でニュプンがこう言った。
(・・・でもチュチュは君の事うざいって思ってるんだよ、
それにホッペにチュ、くらい君の見てないところでは何回も・・・知ってる?)
カービィはニュプンに瞳でこう言った。
しかしニュプンはおそらく気が付いていないだろう。
幸せな男だ。
「じゃ、こんどはあたしの番ね。」
そう言ってフームは分厚い本をカービィに差し出した。
表紙には『広辞苑』と書かれている。
「これで頭を鍛えた方がいいわよ、カービィ。」
フームはそう言ってカービィに手渡した。
「・・・あれ?ピッチとリボンちゃんは?」
カービィはピッチとリボンがいないことに気が付いた。
「・・・妙だな?あいつもカービィの誕生日の事は知ってるはずなんだが・・・。」
クーが疑問に思ったその時。
「カービィさーんv」
カービィのところに飛んでくる影があった。
「あっ、リボンちゃん!」
カービィはリボンの名前を叫ぶ。
影の正体はリボンだった。
リボンはカービィの側で着地した。
「スミマセン、誕生日に送れちゃって・・・。」
リボンは息を切らしながらそう言った。
「ううん、別に構わないよ、よく来てくれたね・・・ん?」
カービィはリボンの手に紐が握られているのに気が付いた。
カービィはその紐の先を目で追ってみた。
・・・紐の先にはピッチが結ばれていた、
しかも、血まみれのボロボロ。
「う、うわあ!ピッチー!」
クーは思わず叫んた。
「た、大変だ、医者だ医者だぁー!」
会場は一転して大騒ぎ。
人が飛び交い、遠くからサイレンが聞こえてくる大惨事となった。
「あの、カービィさん。」
呆然としていたカービィはリボンに話しかけられ、正気に戻った。
「これ、私からのプレゼントです。」
リボンはそう言って恥ずかしそうにカービィに袋を差し出した。
「あの、リボンちゃん、これ、血まみれ・・・。」
カービィは返り血を浴びた袋を手に冷や汗交じりにそう言った。


ちなみにピッチは全身骨折の全治3ヶ月だったらしい・・・。


終わり