かにさんの小説

【リボン イン ナイトメア】stage14


リボン イン ナイトメア

STAGE14

「リボン!10匹ほどそっちに行ったよ!」
ええっ!?本当ですかぁ!
私はそう思いながらいやな顔をしました。
私のところに一つ目のクチバシの無いカラスみたいな化け物が10匹ほどまとめて飛んできます。
ちなみに私達はグロウマターと呼んでいます。
私は背中の翼で飛び上がると手に持ったナイフを横に振りました。

シュッ!

虹色の軌道の後に2,3匹のグロウマターが黒い液体を噴出して落下していきます。
黒い液体は少々私にもかかりましたがそれを気にする余裕は何処にもありません。
私はかまわずナイフをもう、3,4回振り回します。

ズバッ!グシャッ!スシャアッ!

ナイフを振り回す度にグロウマターは血を吹き出して落下していきます。
その度に黒い液体が私の体にかかり、私の体を染めていきます。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・。」
私が息を切らせて膝を突いたときにはグロウマターは全滅していました。
「・・・リボンちゃん、全員倒した?」
茂みからオドオドとピッチさんが出てきました。
「ええ、もう大丈夫ですよ。」
私はピッチさんに笑顔を向けてそういいました。


「・・・うええええ・・・この着替えの染み、全然落ちてません・・・。」
私は着替えについている黒いシミを見てそう言いました。
「我慢する!洗剤とかそういう物が手に入りにくいんだから!」
川で私がさっきまで来ていた服を洗っているムーンさんがそう言いました。
・・・あ、改めて自己紹介させてもらいます。
私はリボン、リップルスターの妖精です。
選択していたピンクの梟さんがムーンさん。
本当は海賊さんなんですが、訳あって一緒に旅してます。
その訳と言うのが、お宝集めなんですけど・・・。
「リボンちゃん、ムーンさん!ご飯が出来ましたよ!」
そういって私たちを読んでるのはピッチさん。
カービィさんのお友達の一人です。
今は私たちと一緒に僕として・・・じゃなくて、
パシリ・・・でもなくて、
下僕・・・アワワワワ・・・
と、とにかく一緒に冒険しています!
私、本当はカービィさんに会いにここ、ホップスターにやって来たんですけど・・・。
何故か、ホップスターはとても不気味な生き物のうごめく地獄のような星になっていて・・・。
その原因が夢の泉にあると言うのでそこに向かってるんです。
けど、これが意外と大変なのです・・・。


「・・・ピッチさん、これ、焼きすぎですよ・・・。」
私は本日のメニュー、焼きイモリを口にほうばりながら文句を言いました。
「だって、イモリの料理の仕方なんて知らないもん・・・。」
ピッチさんは泣きながらそう言います。
そりゃそうです。
私も知りたく会いませんし、出来れば知りたくなんてありません。
デモ、イモリの調理法を知らなきゃいけない程酷い環境にあるのも現実だったりします。
「ねぇリボンちゃん、いいニュースがあるよ。」
と、ムーンさんが私に話しかけてきました。
なんだろうと思い、私はイモリの尻尾を口に銜えながらムーンさんに近寄りました。
「ここから西に観光地だった町がある、人は居ないだろうけど良いもんが眠っていると思うよ。」
ムーンさんは地図を広げながらそう言いました。
あ、皆さんにも今私たちが何処にいるか説明しませんと、
今、私たちが居るのはアイスクリームリゾートと呼ばれる場所です。
元々は観光地としてなかなか賑わっていたのですが、今はさっきご覧になった通り
魔物たちの巣窟になっています。
「町ですか・・・でも泥棒なんて・・・。」
私の良心がきゅっと痛みます。
「いまさら何躊躇してんだい?あたし達、たいした物持ってないんだよ?
ここで支度を整えなきゃ、夢の泉に着く前にぶっ倒れるのは解かりきった事じゃない!」
「でも・・・。」
「デモもクレームも無いよ!アンタはあたしの部下なんだよ!解った?」
「は、ハイ!」
・・・何だか、強引に押し切られてしまいました。

「ここが観光地だった街ですか・・・。」
私は街を見て思った事。

・・・うわぁ、ブヨブヨだらけ・・・。

町中銀色のブヨブヨだらけです。
このブヨブヨはさっき私が戦ったモンスターにやられた人達の成れの果てです。
・・・だと思うのですが。
実際そういう場面を見た訳ではありませんから良くわかんないんですけどね。
「うひゃあ、そこもかしこも犠牲者だらけじゃん。」
ムーンさんはブヨブヨを突っつきながらそう言います。
ピッチさんもおそるおそる突っついています。
何となく私も突っつきたくなりましたが踏みとどまりました。
「さて、店は何処に・・・。」
私は辺りを見回しました。
すると『土産物屋』と書かれた看板が目に入りました。
私達はそこに向かいました。

「・・・何もありませんねぇ・・・。」
「そうだねぇ・・・。」
お店に入った私達は無人の店内を見渡してちょっとガッカリしました。
ペナントとか、キーホルダーとかそう言う物はありますけど、
食料とかが全くありません。
・・・と、言うよりそういう食料がおいてあったであろう棚には何もありません。
きっと、食料何かはこの街を襲ったであろうパニックのドサクサに
盗まれたのでしょう。
「あーぁ、何かガッカリだよ。」
ムーンさんはガッカリしています。
「他に何かは・・・。」
私は辺りを見回します。
・・・と、隅っこに何かのコーナーらしき物があります。
「あれは・・・?」
私はそのコーナーに近づきました。
そのコーナーにはこう書かれてありました。

『オカルトコーナー』

そのコーナーの棚にはなにやら不気味なアイテムが置いてありました。
ヤギの頭蓋骨とか、奇妙なろうそくとか・・・。
「へぇ、こんな奇妙なお土産もあるんだねぇ・・・。」
ひぃ!ムーンさんいつの間に後ろに居るんですかぁ!?
私はびっくりして後ろに居るムーンさんのほうを向きました。
「・・・そういえば聞いたことあるよ。」
あ、足元にピッチさんが。
「昔、このリゾートはある邪教団の本部だったって・・・。」
ピッチさんは震えた声で言いました。
「じゃあ、このアイテムはその名残ですかね?」
私はヤギの頭蓋骨をコン、と叩きながら言いました。
アイテム一つとってもどんな活動していたのか手にとってわかるようです・・・。
「・・・案外、まだ活動してたりして・・・。」
ち、ちょっとムーンさん!何不気味なこと言ってるのですか!
あぁー、ちょっと体が震えてるのが解ります・・・。
「冗談だよ!ただこんな世界だから言って見ただけじゃないの!」
ムーンさんはあわてて私を慰めます。
「・・・そうですよね、言ってみただけですよね・・・。」
私は少し安心しました。
・・・と、そんな私の目に歪なサイコロが目に入ります。
何だろうと思って、手にとって見ました。
「・・・このサイコロ、骨で出来てる・・・。」
私は息をゴクリと飲み干しました。
「・・・かなり昔のサイコロだねぇ、昔は何かの動物の踵の骨を使って作ったみたいだよ。」
横からムーンさんがそう説明します。
私はフーン・・と思いながらサイコロをぽっけにしまい込みました。
特に理由はありません、
ただ、何となくそう思っただけですから・・・。
「ねぇ、これなんてどうだい?」
ムーンさんは他のコーナーで品物を物色してました。
私はムーンさんの元へと向かいました。


「・・・ま、こんなもんかねぇ。」
ムーンさんはリュックに入った品物(これもここに置いてあった物です)一杯の荷物を見てそう言いました。
「これだけあれば、しばらくは困りませんよ。」
私はムーンさんにそう言います。
「さ、いくとするか、ピッチ!これもちな!」
ムーンさんはピッチさんにリュックを投げ渡しました。
ピッチさんはいやな顔をしましたが、仕方ないといった雰囲気でリュックを背負い上げました。
「私、先に行きますね。」
そういって私は店の外に出ました。
・・・そして、固まりました。
「ん?どうしたんだいリボン・・・。」
ムーンさんも店の外に出てきてその足を止めました。
「な、何だいありゃ・・・?」
ムーンさんと私が目撃したもの、それは・・・。
何か頭蓋骨とかカビ打って大名行列みたいな行進をしている、怪しい集団でした・・・。
私たちはそのまま固まってしまいました。


トゥ ビィ コンティニュウ!