かにさんの小説

【キング オブ ウィンド】第八話


キング オブ ウィンド

第8話


エアライド王国
アインディアのほぼ中央に存在する巨大都市である。
人口は優に2千万、その敷地はプププランド級に広大である。
その中央に宙に浮いた星の土台の上に作られた城がある。
この国の象徴、エアル王女の住むエアライド城です。

セツエイ、ラグラール、キービィ、リューイ、ライラック、レモン、ミーア、ふぇあ8人は
現在、エアライド城で風の騎士団の就任式の真っ最中です。

何やら物々しい雰囲気の中、就任式が薦められます。
「・・・これより、エアル王女のお言葉がある、心して聞くように!」
レイの言葉に皆緊張します。
静寂の中、セツエイ達の目の前に現れたのは・・・。

美しいとしか言いようがありませんでした。
整った顔立ち、白いローブに包まれた美しい肌、
そして、何より目を引いたのは6枚の大きな翼。
さながら神話の大天使を思わせる風貌でした。
その余りの美しさに、同じ女性であるはずのミーアやレモンまで思わず見とれてしまいます。
王女は、ゆっくりと口を開きました。

「・・・皆の物、取り合えず合格おめでとう。」

澄んだ声が、会場に響き渡ります。

「しかし、合格したからと言って気を抜くな、
これから様々な苦難が待ち受けている、心してかかれ。
以上だ。」

女王はそれだけ言うと、会場を出て行きます。

・・・こうして就任式は済み、セツエイ達は風の騎士団となりました。


「・・・はぁ〜♪女王様きれいだったなぁ〜♪」
ふぇあはご機嫌な雰囲気で歩いていきます。
「ホント、ホント、とても素敵だったのー。」
リューイはまだうっとりしてます。
「・・・でも、何か言葉が硬かったよね、何か軍人ぽかったって言うか・・・。」
セツエイがこう言います。
「気にするな、もとからアイツはああいう奴だ。」
と、セツエイの横から聞きなれた声が。
クーが壁によりかかっていました。
「く、クー隊長!今の話聞いていたんですか?」
「・・・まぁな。」
セツエイの問い掛けにクーはそう答えました。
「す、すみません!女王の陰口を言ってしまって・・・。」
セツエイは思わず謝ります。
「・・・いいさ、女王様は悪口を気にする性格じゃない。
そもそも、一隊長の呟きなんて気にする性質ではない。」
クーはそう答えました。
「それより、早速これから仕事がある、任務の説明をするからお前達は会議室に集まるように。」
クーはそう言うと、窓から何処かへ飛んでいきました。
「えぇ〜もう任務ー?面倒くさい・・・。」
ふぇあが愚痴をこぼします。
「まぁまぁ、それだけこの国が大変な事になってるって事だよ。」
セツエイがふぇあにそう言います。
「さ、いきましょ、隊長を任せる訳にはいかないわ。」
レモンはそう言いました。


さて、会議室にクーとセツエイ達が揃いました。
クーはホワイトボードの前に立っています。
「さて、今回の任務はキャスピールから栗を持ってくる事。サルでも解るほど簡単だろう?」
クーは騎士達にそう説明します。
「・・・キャスピール?」
「ココから西にある小さな村だよ、栗の栽培で有名だよ。」
ピッチがそう説明します。
「・・・なーんだ、しょぼい任務・・・。」
ラグラールが思わず愚痴ります。
「おいおい、これも大事な任務だと僕は思うよ。」
ミーアがそうフォローします。
「だってぇ〜どうせなら戦場でミサイルぶっぱなつような任務が良かったわよ・・・。」
ラグラールはそう言ってため息を付きます。
「・・・危ない人ね・・・。」
キービィがそう呟きます。
それ以前にラグラールがひとなのかどうか気になりますが。
「あ、この任務は2人で行ってもらう。
残りは俺と訓練だ、いいな。」
クーはこんな事を言いました。
「別にいいですけど・・・誰が向かうのですか?」
セツエイが質問します。
「レモンとライラックだ。」
クーがそう言うと、その場に居る全員が固まってしまいました。
「・・・ちょっと待って下さいよ!?」
真っ先に緊張が解けたのはライラックでした。
「どうして僕がこんな危ない人と一緒に行かなくちゃ行けないんですかぁ〜!?」
ライラックはクーに文句を言いました。
「・・・誰が危ない人だって・・・?」
「ヒッ!」
ほんの少し闇の人格が見え隠れしたレモンにライラックは脅えました。
それは良いとして、ライラックの文句に対するクーの答えはこうでした
「いや、ライラックの方は実戦経験を積んでもらいたいってだけだ。」
「じゃあ、アタシは?」
レモンが質問します。
「・・・とりあえず、会議室に入って真っ先に目に入ったから。」
クーはそう答えました。
「・・・要するに適当に選んだ・・・って事・・・?」
それを聞いたレモンはがっくりとうな垂れました。
「それじゃあ、明日から訓練開始だからな!
レモン、ライラックは旅支度を整えておけ!解散!」
クーはそう言うと会議室を出て行きました。
ピッチも続いて出て行きます。
他のメンバーも次々と出て行き、後に残るはレモンとライラックのみ。
「・・・私、こんな所に来て良かったのかしら・・・。」
「それは僕の台詞だよ・・・。」
2人の心は不安爆発寸前と言う所でした。

続く