かにさんの小説

【リボン イン ナイトメア】stage10


リボン イン ナイトメア

stage 10

「あつっ・・・。」
私は傷口に染みる痛みを感じました。
「我慢しな!でないと傷の治りが遅くなるよ!」
ムーンさんが包帯を巻きながらそう言いました。
あのシャウトマターを倒した後シャンデリアの部屋をふらふらながらも脱出した私達は
客室らしき所を発見しました。
で、そこで怪我の治療中です。
「それにしてもここってどんな人が使っていたんだろうね?」
全身包帯巻きのボール・・・いや、ピッチさんは部屋の様子を見てそう言いました。
内装はアンティークチック。
棚にはフランス人形が並べてあります。
「・・・そうですね、何だか古臭いと言うか・・・。」
私はそう言いながら自分の分の手当てを済ませました。
「・・・ふーん・・・ここってこの船の船長の娘さんの部屋だったのか・・・。」
・・・そう言うムーンさんの手には何時の間にかアルバムらしき物が。
「・・・ちょっと!、ムーンさん!何やってるんですか!」
私はそう言ってムーンさんからアルバムを取り上げました。
「何さ、ちょっと見てただけじゃない。それに今は誰もいないじゃない。」
ムーンさんはふて腐れました。
「・・・それもそうですけど・・・。」
私はアルバムを抱えながらそう言いました。
「ホッホッホッ、何やらまた大変だったようじゃの。」
・・・私の後ろから声が聞こえました。
恐る恐る振り向くとそこにいたのは・・・。
「・・・またアナタさんですか・・・。」
「ホッホッホッ。」
・・・マドゥーさんが相変わらず奇妙な笑い声で笑っていました・・・。


「・・・ホウホウ、また大変なことになっておったようじゃの。
じゃがそれだったらこんな所に寄り道などせずに先に進めば良いものを・・・ホッホッ。」
マドゥーさんはそう言ってまた笑いました。
「・・・でも得る物は何もなかった訳じゃあありません。
ムーンさんにも出会えたし、新しい武器もてに入ったし・・・。」
私はフォレストロッドを両手に持っていいました。
「ほうほう、おまいさんが新しい仲間のムーンさんかな?」
マドゥーさんはムーンさんの方を見ました。
・・・ムーンさんは窓から差し込む月の光を浴びて月光浴の真っ最中。
・・・本当に剥げた所から産毛が生えてます・・・。
私は不思議に思えてなりませんでした。
「・・・まぁリボンちゃんがそう思うなら仲間だね。」
ムーンはそう言うとまた月光浴を始めました。
「ふむ・・・ここに来たのもあながち無駄ではなかったようじゃの。」
マドゥーさんはそう言うと笑いました。
「さて、さっきも言ったかも知れぬがここには本当に何もない。
さっさとここを出ることをお勧めするぞ。」
マドゥーさんはそう言います。
「チョット待ちな!盗賊のアタイがおめおめと引き下がれるかい!」
すっかり羽根の生えたムーンさんがマドゥーに向かってそう言います。
「・・・やれやれ、やっぱし素直に引き下がってはくれぬか・・・。」
マドゥーさんはそう言うと何か呪文を唱え出しました。

フワリ。

「キャアッ!」
私達3人の身体は羽根も使ってないのにふわりと浮かび上がりました。
「すまんが無理矢理にでも先に進んでもらうぞ!ホレッ!」

バシュウウウウン!

私達は何処かの空間に飛ばされました。
まるで落ちるような浮いてるような特別な感覚。
どうやらワープしてるようでした。
「うわああああ!」
「キャアアアア!」
「どわああああ!」
何処と無く飛ばされる私達。
その中で私はマドゥーさんの声が聞こえた気がしました。

「・・・すまんな、ここには何もないんじゃない、来るのが早すぎるのだ。」と・・・。



トゥ ビィ コンティニュウ