かにさんの小説

【リボン イン ナイトメア】stage9


リボンインナイトメア

STAGE9

私達の目の前には巨大なシャウトマターが浮いていました。
「・・・・。」
私はしばらくの間呆然としていました。
余りの大きさに圧倒されてしまったのです。
「リボン!何ボーっとしてんだい!来るよ!」
ムーンさんの声で私ははっとしました。
シャウトマター・Bは大声を上げようとしてました。
私は逃げようとしましたが・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!

・・・何も聞こえなかった訳じゃあありません。
シャウトマターの発した声が私が聞く事が出来る声の高さを遥かに越えていたんです。
つまりは超音波です。
私はその音に吹き飛ばされ、壁に叩き付けられました。
「うっ・・・!」

ブシッ!

私は自分の耳に生暖かいものを感じました。
・・・それは自分の血です。
余りの音に耳がイカレテしまったのです。
「リボン、大ジョウ夫カイ・・・?」
ムーンさんの声がまともに聞き取れません。
私はこのままじゃあヤバイと思いました。

何とかしないと・・・。

私はそう思い、フォレストロッドを握り直しました。
私はシャウトマター・Bに向かっていきました。
「えーい!」

ガツン、ゴツン、ベシッ!

・・・しかしダメージは全然ありませんでした。
でかすぎでチョットぐらいの攻撃じゃあ聞かないのです。
「ちょっとお退き!今度はこのアタイが!」
ムーンさんはそう言うとシャウトマター・Bに体当たりをしました。

バキイッ!

・・・が、シャウトマター・Bには効きません。
その内シャウトマター・Bは口を一旦閉じました。

ギャウッ!

シャウトマター・Bはムーンさんに向かって音の塊で攻撃しました。
ムーンさんは吹き飛ばされます。
「クッ・・・。」
必死で踏ん張って空中制止をしましたがムーンさんのダメージは並ではありません。
どうしたらこの化け物を倒せるの・・・?
私はそう思いました。
と、突然真上からやな音がしました。

ぐらぐら・・・バキッ!ヒューン!

何とシャンデリアを吊るしていた金具が私の真上に落ちてきたのです!
「キャアッ!」
私は慌てて持ってたフォレストロッドで金具を打ち返しました。

カキィン!

金具はそのままシャウトマター・Bの所へ飛んでいきました。

バキイッ!

「・・・ギャアアアアア!」
!?
どんな攻撃も効かなかったシャウトマター・Bが叫び声を上げます。
・・・ひょっとしてさっきの攻撃が効いたの?
・・・試しに私は近くにあったシャンデリアから適当な飾りを失敬して
それをシャウトマターにフォレストロッドでショットしてみます。
・・・シャンデリアの飾りが不思議なオーラを放ってシャウトマターの所へと飛んでいきます。
そして・・・。

コン。

「・・・ギャアオオオオオオオオオ!」
やっぱり効いてます!
あんな軽い飾りなのにシャウトマター・Bに非常に効いているのです。
・・・これなら行けるかも!
「・・・ウオオオオオ!」
・・・でも軽い飾りでは駄目みたいです。
もっと重い物でないと・・・。
・・・私はあたりを見回します。
重い物はないか?
ロッドで打ち出すのに丁度良い大きさの物は・・・。
・・・ふと、あるものが目に入ります。
・・・でもあれを打っちゃって良いの?
・・・私は少し自問自答しました・・・。
で、出した結論は・・・。
「・・・ピッチさーん!」
「・・?」
私はシャンデリアの影で脅えていたピッチさんに声を掛けます。
「・・・チョットこっちに来て!」
「・・・?」
ピッチさんは少々やな予感がする様子でこちらに飛んできました。
「・・・どうしたのリボンちゃん・・・。」
「動かないで!」
私は狙いをシャウトマターに定めました。
ピッチさんはその間冷や汗諾々でした。
「・・・・チャー、シュー、メーーーーン!」

ガコーン!

私はフォレストロッドでピッチさんを打ち出しました。
「キャアアアア!」
ピッチさんは叫びを上げながらシャウトマター・Bに向かっていきます。

バキイッ!

ピッチさんはシャウトマター・Bの頭蓋骨を打ち砕きました!
ダメージはでかくシャウトマター・Bはよろめきます。
・・・行ける!
私はそう思いました。
・・・しばらくするとピッチさんは私の目の前に戻りました。
「・・・リボンさーん!何するのさー!」
ピッチさんは私に文句を言いますが・・・。
段々青ざめていくのが解りました。
「・・リ、リボンちゃん・・・何でそんな不気味な笑みを浮かべてるの?
まるで鬼神のお面を被った時みたいだよ・・・?」
え?私そんな顔していますか?
チョット鏡がないので解りませんけど・・・。
でも今は表情なんて気にしてる場合じゃないですよね。
「・・・すみませんけど死ぬよりはましですよね♪」
「ヒイイイイッ!」
私が二打目のピッチショットを打とうとした時にピッチさんの表情はよく覚えてます。
きっと私が鬼畜な人ならこう言うでしょうね。
「まぁ♪いい表情♪」って・・・。


連続で発射されるピッチショットにさしものシャウトマター・Bもボロボロになっていきました。
ピッチさんがシャウトマター・Bの頭蓋骨にヒットする度にどんどん砕けていきます。
何かピッチさんが「止めてえええ!」とか「ひえええ!」とか叫んでいましたが。
その時私の耳はチョット耳鳴りが酷くて良く聞き取れなかった気がします。
10打目を撃つ頃には頭蓋骨はほとんど砕けていました。
その時シャウトマター・Bはあの超音波攻撃をしようとしてました。
ピッチさんが私の目の前に戻ってきます。
私はフォレストロッドを握る手に力を込めていきます。
「・・・これで最後ね!」
私は杖を思いっきり振上げました。
「・・・いっけええええ!」

スッパーーーン!

私は渾身の一撃でピッチさんを打ち出しました。
「キャアアアアアアアア!」
ピッチさんは悲鳴と共にシャウトマター・Bが超音波をだそうと開けた大口に突っ込みました。

ガッシャーン!

ピッチさんは口の中からそのままシャウトマター・Bを貫通しました。

・・・ガラガラガラガラ・・・。

シャウトマター・Bは凄い音を立てて崩れていきました。
「ヤッタア!」
私は思いっきり万歳をしました。
・・・と、私の目の前にピッチさんが戻ってきました。
「・・・キャアアアアア!」
私は思わず悲鳴を上げました。
ピッチさんは原形をとどめてないほどボコボコになっていたんです。
「・・・酷いよリボンちゃん・・・。」
ピッチさんはそう呟きました。


続く