かにさんの小説

【キング オブ ウィンド】第一話


キングオブウィンド

第一話

ここはいつも平和なホップスター・・・・。
から上空4000m上にある雲の中
そこには不思議な浮島で構成された大陸が在りました。
その大陸の名はアインディア。
空の世界といわれる鳥達の住むもう一つ世界です。
その大陸の外れにある名もなき村の酒場。
物語はそこに一羽の梟が入って来る所から始まります。

ガチャン キィィィィッ・・・・。

酒場のドアが開きまた古臭い音を立てて閉ります。
ここは前述したとおり名もなき村の酒場。
普段から客なんていなくて閑古鳥が鳴くような所でしたが・・・・。
今日だけは違いました。
見慣れない人達が3〜4人ほど座っていました。
梟は無言でカウンターに座ります。
「・・・お客さん、注文はあるかい?」
マスターは注文を促します。
「・・・・。」
梟は無言です。
「・・・アナタ、何も飲まないつもりなんですか?」
ふと梟の横にいた少年に話し掛けます。
少年は水色がかった銀髪の髪の色で動き易い服装をしていました。
けどそれより目を引いたのはまるで絹糸のような白さを持つ翼でした。
その右手にはコーヒーが握られてます。
「僕の名前はセツエイ、クラウディパークからやってきたんです。」
セツエイと名乗った少年は自己紹介をしました。
「・・・それにしても何も頼まないとは失礼ですね・・・。さっき入ってきた2人も何も注文しませんでしたけど・・・。」
セツエイがそう言った時。
その後ろにその何も注文しなかった2人が現れました。
「・・・何も注文しなくて当たり前よ!アタチは脳みそ以外ぜーんぶ作り物なのよ!物が食べられる分けないじゃない!」
一人は目茶苦茶機械的な格好をしていました。
はみ出したエンジンらしき物が印象的です。
「私はユーレイだから何も食べなくても平気だモーん。」
もう一人は小さな竜といった感じがするのですが・・・。
良く見たら向こう側が透けてて足がありません。
「・・・そうですか、お嬢さんがたに失礼な事を言ってしまってすみません。」
セツエイは頭を下げました。・・・が。

ドコーン!

いきなりロボットの方がセツエイに向けてミサイルを発射しました。
セツエイは慌てて避けます。
いすが跡形もなく吹き飛んでしまいました。
「・・・誰がお嬢さんだー!アタチはこれでも男の子よ!ちなみに名前はラグラールなのよー!」
ロボットは怒ってる上に別にしなくてもいい自己紹介をしてしまいました。
「ちなみに私はリューイ。アイスバーグにすんでるのー。」
幽霊の方もどさくさに紛れて自己紹介をしました。
「チ、チョット、ラグラールさん、落ち着いて下さい・・・。」
セツエイは興奮状態のラグラールを落ち着かせます。
「そうだよ、ケンカは良くないよ。」
と、後ろから猫が現れました。
「・・・アナタ、誰ですか?」
セツエイは突然現れた猫に話し掛けます。
「あ、僕はキャッツドラゴンのミーア。ある事情でキャンディ山からラインディアへやってきたんだ。」
「ある事情?」
セツエイがその言葉に反応します。
「そうだよ、このチラシを見てやってきたんだ。」
ミーアはチラシを取り出しました。
チラシにはこう書かれていました。

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団員募集

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いつもただ空を飛ぶのに飽き飽きしている君。
空の軍隊に入りませんか?
入りたい方は名も無き村の酒場まで!

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「僕は面白そうだからここにやってきたんだ。」
ミーアはそう言うと散らしを配りました。
そのチラシを見たラグラールはこう言いました。
「・・・へぇ、じゃあ君も同じ目的でここに来たんだ。」
その言葉にミーアは「え?」と思いました。
「アタチも同じ目的よ。」
ラグナールは口からチラシの写しを吐き出しました。
「あ、私も。」
リューイは何処からとも無くチラシを召喚しました。
「へえ!奇遇ですね!実は僕もなんです!」
セツエイもチラシを出しました。
「なーんだ、ここにいる人達はみんな同じ目的でやってきたんですね。」
ミーアは楽しそうな顔をしました。
「同じ目的の物同志、仲良くしましょうよ!」
ミーアは握手を求めました。
「・・・そうだね。」
「仲間は多い方が良いのー。」
「気に入らないけど仲良くするのよ。」
3人はそれぞれ握手しました。
その様子を梟は無言で見ていました。


「・・・それにしても・・・。」
セツエイは辺りを見回します。
「チラシにはここに集合って書いてあったけど・・・ここで何をするんだろ?」
セツエイはチラシを見ながら言います。
「そういえばそうね。」
「こんな便秘な所で本当に何するんだろ。」
「あたしは好きだけどね、この雰囲気。」
幽霊であるリューイはこういう雰囲気は居心地が良いようです。
「・・・入隊テストだよ。」
不意に、梟が喋りました。
「・・・え?」
セツエイは梟の方を向きました。
梟がいつのまにか立ち上がっていました。
「・・・空の軍隊は一応エリート軍隊なんでな、一応は入隊テストする事になっているそうだ。」
梟は4人に近づきながら話します。
「・・・あの・・・アナタは誰なの?」
梟は4人の方を向きました。
「・・・申し遅れたな。俺はクー。クー・アドラディスだ。空の軍隊の隊長を務める事になった。」

クー

その名を聞いた時全員が驚愕を覚えました。
かつて虹の島々の異変が起きた時星の英雄と呼ばれるカービィとともに戦った空の英雄。
クーはそれほど有名なのでした。
「・・・クーって・・・。」
「あの空の英雄じゃない!」
「しかも隊長って・・・。」
「僕達空の英雄の部下になるって事!?」
みんなが愚痴愚痴に喋ります。
「おいおい、そんなにパニックになるなよ、さ、行くぞ。」
クーは酒場を出ようとします。
「あ、あの・・クーさん何処へ行くんですか?」
セツエイがクーに質問します。
「何処って・・・入隊テストの会場に決まってるだろ?ぐずぐずしてると置いてくぞ!」
そう言うとクーは凄い勢いで飛んで行きました。
「あ、待って下さい!」
「ちょっと待つのよ!」
「まってー。」
「あわわわわ・・・。」
4人は訳の解らないままクーの後を追いかけました。


続く