かにさんの小説

【リボン イン ナイトメア】stage1


リボン イン ナイトメア


「カービィさん元気かな?」
私はホップスターに向かっている宇宙船に乗りながらそんなことばかり考えていました。
宇宙船のモニターはいろいろな星を映し出しています。
そしてモニターの中心には星がフラブープしたような形の星が写っています
あれが宇宙船の向かっている星ホップスターです。
カービィさんはあの星にすんでいる何でも吸い込む星の人なんです。

あ、申し遅れました。私、リボンっていいます。
リップルスターに住んでいる妖精の女の子です。
今、ホップスターに遊びにいく所なんです。
実を言うと前にホップスターの人にお世話になりました。
その人がカービィさんなのです。
「あのとき以来あっていないからなぁ・・・。カービィさん、元気にしてるかな
ぁ・・・。」私はそんなことを考えながらホップスターに目線を向けました。
船はもうすぐホップスターに到着のようです。
「もうすぐかぁ・・・楽しみですね。」
でもこのとき私は思ってもみませんでした。
あんなことが起きるなんて・・・。


「・・・ここはどこなの?」
ホップスターに着いた私の最初の言葉がそれでした。
ホップスターは緑が豊かな美しい星です。
でもここは・・・。
枯れ果てた木々、荒れ果てた大地、濁った湖、よどんだ空気・・・。
そしてあたりに立ちこめる邪悪な雰囲気。
あまりの酷さにここはホップスターじゃナインじゃないの?と思ったほどでした。
でもしばらく歩いていくと朽ち果てた看板が落ちていましたその看板には・・・。

「ようこそプププランドへ!ゆっくりしていってね。」

と書いてありました。
・・・信じたくありませんがどうやらここはホップスターのようです。
「・・・何が起きたのかしら?」
私は何がなんだかわけの解らないまま先へ進んで行きました。


しばらく進んでいくと何か建物が見えてきました。
どうやら誰かの家みたいです。
私は近づいて表札を見てみました。


「カービィの家」

カービィさんの家?こんな所に合ったんですか!
私はすぐにドアをノックしました。
「カービィさん、私です、リボンです!返事してください!」

・・・・しーん・・・。

返事がありません。でもドアノブに手をかけると鍵がかかってないのが解りました。
「・・・ちょっと失礼シマース・・・。」
私は家の中に入って行きました。


・・・電気は点いていました。部屋は散らかっています。
そして誰もいないような雰囲気でした。
「・・・みんな何処に行っちゃったのぉ・・・。」
私は泣きそうになったその時。
「・・・あら、なんの音なの?」
何処からか小鳥のさえずりみたいな音が聞こえました。
「・・・あっちかな?」
音のする方に近寄るとそこには毛布の塊が在ったんです。
そしてそれはブルブルと震えていました。
私は毛布にそっと触りました。
すると・・・。

「ウワァァァァァァァァァァ!」

「キャアァァァアァァァァァァ!」

突然の悲鳴に私も思わず悲鳴を上げてしまいました。
その後少しの間パニックになっていましたけど、私の方はすぐに正気に戻りました。
で、冷静になって声のした方を見て見ると・・・・。
「・・・小鳥さん?」
そこには小さな鳥・・・もっとも私と同じくらいの大きさでしたが・・・が震えていました。
さっきの悲鳴はこの小鳥さんのようです。
私は小鳥さんに近づきました。
「・・・・私はリボン、あなたは?」
私がこう言うと小鳥さんは震えを止めて私の方を見ました。
すると小鳥さんは私の姿を見て安心したようです。
すぐに立ち上がり、こう言いました。
「・・・僕はピッチ、君、この星の人じゃないね、一体何処から来たの?」
「私はカービィさんにあいにリップルスターから来たのよ。」
「え、君、カービィさんの知り合い?」
どうやらピッチって言う小鳥もカービィさんを知ってるみたい。
「ええ、そうよ。ピッチさんはカービィさんが何処に行ったか知ってますか?」
「カービィさんなら・・・。」


回想

「じゃあ行ってくるぞ。」
「ピッチ、留守番は頼んだよ。」
「うん、任せて!」
ピッチがそう言うとカービィ達を乗せたワープスターが浮き出しました。
「ワープスター、Go!」
ワープスターは遥か上空に飛んで行きました。

「・・・と、言う訳です。8月頃まで帰ってこないようです。」
ピッチの台詞に私はちょっとショックを受けました。
「そうか、カービィさんはいないんだ・・・。」
私は少しがっくりしました。
「・・・じゃあこの状況はどういう訳?」
「それは・・・・3日前の事です。その日はもう昼間なのに真っ暗だったんです。」
「それで?」
「おかしいなぁと思って外に出たら・・・何か解らないけど空が真っ黒で変な水が流れてて・・・。」
「・・・じゃああなたは何が怒ったか知らない訳ですね。」
「・・・(コクン)。」
ピッチはうなづきました。
何だか知らないけどどうやらホップスターに異変が起きたのだけは確かなようです。
「・・・ピッチ、街に行きましょう!ここにいたって何も始まりませんよ。」
「・・・でも、恐くて街なんてとても。」
「あなたは男の子でしょう?怖がってちゃ何も始まらないですよ!さあ!」
私はピッチさんをつかむと街に向かって走り出しました。



「・・・・ここがプププランドの街?」
私は言葉を失いました。
人気が無いのです。何処に行っても人っ子一人いない・・・。
代わりにいくつかの銀色の謎の塊があるだけです。
「・・・何かしらこれ・・・。」
私は銀色の塊に触りました・・・・。
多分その感触は一生記憶に残るでしょう・・・。
「・・・・ぷにっ?」
ぷにぷにしてました。
ええ、もうゼリーの如く。
「・・・何これ?」
「さあ、何かの塊なのは解るんだけど・・・。」
私にもピッチにもこの時はこれが何なのか全然解りませんでした。


私達はその後街を一回りしましたが、
たくさんの銀色ぷにぷにな物体があるだけで、人どころか生物と呼べる物も一人も見つかりませ
んでした。
私とピッチはどうしようと考えました。
いま、カービィさん達はいないのにプププランドがこんなことになってるなんて・・・。
「・・・・私達はどうしたらいいの?」
「そんなの知らないよぉ・・・・。」
ピッチもどうしようって言う顔になったその時。
「おい、お前達は誰だ?」
背後から突然声がしたので驚いて振り向いて見ると・・・。
「・・・・カービィ・・さん?」
私はそのシルエットが余りにもカービィさんに似ていたのでそう呼びました。
「・・・カービィ?私はそんな名前じゃない。」
「・・・じゃあ君は誰なの?」
「私はメタナイト、仮面の騎士メタナイトだ。」
確かに体型はカービィさんと同じですが仮面を被っていてその素顔は解りません。
「・・・・あの、私はリボンといいます。」
「僕、ピッチって言うの。」
私達はメタナイトさんに自己紹介をしました。
「・・・リボンとピッチか・・・リボン、お前はここでは見ない顔だな。」
「あ、私リップルスターからカービィさんに会いに来ました。」
「・・・お前、カービィに会いに来たのか?」
「はい!」
私がそう言うと、メタナイトは黙り込みました。
「あの、メタナイトさん、プププランドに何が起きたのですか?」
ピッチさんはおずおずとメタナイトさんに質問しました。
「・・・・私にも解らない、だが3日前・・・。」


回想

新型バルバード、テスト飛行中・・・
「ここは夢の泉か・・・ん?」
夢の泉から何か黒い物が吹き出しています。
「何だあれは?」
黒い物、凄い勢いでプププランドを包み込み出す。
「うわっ!」
メタナイト、衝撃でバルバードから落ちる。


回想終了

「気が付いたらこのありさまだ。」
夢の泉?何だかよく分かりません。
「じゃあ、その夢の泉に行けば何が起きたのか分かるのですね。」
ピッチは知っているみたいです。
「ああ、そうだが。」
「じゃあ早速行きましょう!このままじゃあカービィさん達が悲しみます!」
私は大声でそう言いました。
「・・・私もそうしたいのだが・・・。しかし・・・。」
メタナイトさんは何か言いかけると後ろを振り向きました。
「・・・・!ちっ!まいたとおもったのだがな・・・おい、貴様ら走れるか?」
「え?は、ハイ!」
「なら私に付いてこい!」
メタナイトさんは凄い速さで走り出しました。
私達も訳が分からず走り出しました。



いつのまにか私達はででで大王さんの住んでいた城まで来てしまいました。
ここにも人気はなく、例の銀色ぷにぷにの物体があるだけです。
「・・・・ちぃ、付いて来てしまったか・・。」
メタナイトさんは窓から外の様子を見ていました。
「・・・・あの・・・何から逃げていたのですか?」
私は小声でメタナイトさんに質問しました。
「・・・窓の外を見ろ。」
私は言われた通りに窓の外を見てみます・・・。
「・・・・ダークマター!?」
・・・・私は思わず大声を叫んでしまいました。
メタナイトさんが私の口を塞ぎます。
・・・ダークマターは辺りをきょろきょろ見回しましたがすぐに周りをうろつくだけになりました。
そうしたらメタナイトさんは私の口塞ぎをときました。
「・・・・大声を出すな!」
「す、すみません。」
私は誤りました、そして窓の外を見ます。
サイズは前にアドさんやデデデ大王さんに取り付いたものと同じです。
ただ、彼等には手足がありました。
手足を使って地面を歩いてるんです。
「・・・・あれは?」
「何だか知らないがあいつには普通の攻撃は効かない。」
「え?」
「メタナイツも向かっていったがやられて銀色のぷにぷにな変な物にされてしまった。」
「・・・何それ?」
「だから解らないんだ。あいつらが何者なのかは良く分からん。」
どうやらメタナイトさんの話からすると銀色ぷにぷにな物体は元々はプププランドの住人だったみ
たいです。
「・・・・どうするの?」
「・・取り合えずあれをどうにかしない事には・・・。」
「リボンさん、メタナイトさん、これを見て!」
ピッチが何かを発見したようです。
「どうした?」
「ほら、ここ動くみたいだよ!」
ピッチさんの言うとおり床板の一部が外れて地下に続く階段が現れていました。
「・・・・こんなもの発見してどうするんだ?」
「・・・・とりあえず隠れられるよ!」
ピッチさんのその台詞に私とメタナイトさんはこけてしまいました。
「・・・・あほかー!」
メタナイトさんは凄い声で怒鳴りました。
「あ、メタナイトさん!そんな大声で・・・。」
言わんこっちゃ無い!さっきの手足の生えたダークマターみたいな生き物がこっちに向かってきて
る音が聞こえます!。
「やばい気付かれた!」
「皆さん、この地下室に隠れましょう!」
私達は地下室に逃げ込みました。

「・・・・暗いな、誰か明かりを持ってないか?」
メタナイトさんの言う通りそこは真っ暗でした。
しかし私達は明かりなんて持っていません。
「うーん・・・電灯とかないのかな・・・あれ?」
私は部屋の真ん中がぼやっと光ってるのを見つけました。
「何かしら・・・・。」
光に近づくとそこに日記が在るのが分かりました。
「・・・何でこんな所に日記があるのかしら。」
「読んで見ろ。」
メタナイトさんの言う通り私は日記のページを開きました。
日記はぼろぼろで字が汚くて読めませんでしたが・・・・最後の方は何とかよむことがで来ました。


・・・・ついに虹のしずくの加工に成功。
一個の虹のしずくから一本のナイフを作り出す。
このナイフなら世界中の邪悪な物体を切り裂く事が出来るはずだ。
・・・・でも作ってからプププランドに邪悪な物なんていない事に気付く。
だからこれをたまたまここに通りすがった何処かの誰かにたくす。


「・・・・誰が好き好んでこんな所をたまたま通りかかるんだ?」
この日記の製作者は少しオオボケだったようです。
「・・・ナイフ?」
私は光っている物を見ました。
それは虹色に光るナイフだったのです。
「・・・・そういえばカービィさんが言っていたなぁ・・・。」
ピッチが何かを思い出したようです。
「前にダークマターが虹の島を支配しようとした時虹のしずくが集まって出来た虹の剣で
ダークマターを追い払ったって・・・・。」
「・・・・じゃあこのナイフも・・・。」
「・・・・多分虹の剣と同じ物ですよ。」
「それが本当ならこのナイフで邪悪な魔物に対抗するぐらいは出来るのではないか?」
「ふーん・・・・。」
私はもう一度ナイフを見ました。虹色の光が奇麗に輝いています。
私はその時何を思ったんでしょう・・・・。
私はナイフの柄をその手で掴み力を入れて引きました。

スポッ。

ナイフはあっさりと抜けました。
「・・・リボンさん?」
「・・・・それをどうする気だ?」
ナイフを手にした私に二人は問い掛けました。
「・・・とりあえず。」


一方上ではさっきの手足のはえたダークマターがうろついてました。
多分私達を捜していたんだと思います。
そこへ私は出てきました。さっきのナイフを持って。
「ワドルマターさん、私が相手よ!」
私はナイフを構えました。
あ、ちなみにワドルマターって言うのは私が勝手につけた敵の名前です。
理由は何となくワドルディさんに似てたからです。
ワドルマターは私に飛び掛かってきました。
「エイッ!」
私はナイフを横に振ります。
ナイフに触れたワドルマターは2匹とも吹っ飛んで行きました。
「やった!」
「・・・・あの娘も無茶な事をする。」
地下室からピッチさんとメタナイトさんの二人が様子を見ていました。
ワドルマターの一匹が起き上がり私に飛び込んできます。
「えーい!」
私はナイフを縦に振り下ろしました。

ザシュッ!

手応えがありました。ワドルマターは真っ二つになっちゃいました。
そして黒い液体を吹き出して倒れてしまいました。
「やった・・・」
私は少し安心しました。
でも安心してる暇はありません。
私はもう一匹いたワドルマターに押し倒されてしまいました。
そして私の首を締め付けてきました。
「くっ・・・。」
息苦しくなって意識がドンドン薄れて行きます、でも私はナイフを両手で逆さに持つと。
「ここで・・・負ける訳には!」
ナイフを赤い大きな目に力の限り突き刺しました。

ぶしっ!

首を絞めていた手の力が弱まったかと思うとワドルマターは苦しみだしました。
ナイフを突き刺した所からさっきと同じ黒い液体を吹き出してワドルマターは消滅して行きました。
「やった・・・・。」
私は黒い液体が付いたナイフを拾うと少しの間勝利の余韻に浸りました。
「・・・リボンちゃん、ちょっと恐かったね。」
「・・・・そうだな。」
今思うとこの二人が助けてくれればもっと楽に勝てたかもしれません・・・。



「・・・じゃあメタナイトさんは虹の島に行くんですね。」
ピッチの質問にメタナイトはこう答えました。
「ああ、そのナイフがあの怪物に聞いたって事は虹の剣も怪物に聞くはずだ。
だから虹のしずくとやらを集めに今から虹の島へ向かうつもりだ。」
メタナイトさんはそう言うとカッコ良くマントを翻しました。
「じゃあな、お互い銀色のぷにぷにした物にならないように気を付けてな!また会おう!」
メタナイトさんはいつのまにか消えていました。
「・・・さあ、ピッチ!私達は夢の泉へと向かうわよ!」
「うん!」
私達は夢の泉へと向かいます。
そして私は歩きながら虹のナイフ(そう名づけました、虹のしずくと言う物で出来ているみたいです
ので。)をじっと見つめました。
そして私は小さな決心をしました。


ーこのプププランドをきっと元に戻して見せる、前にカービィさんが、私の星を元どおりにしてくれ
た・・・・・今度は私の番だ。ー


・・・と。



とぅびぃこんていにゅう!


どうでしたか? 感想下さい。