後書き。 この話書き終わって、結構時間たってますが、今更矛盾点やら詰めの甘かった点やらがぼろぼろとあるので、その言い訳でも。 1.メタナイトが今回の決起を思い立った理由 オリジナル作中では、恐らく夢の泉における敗北という汚点を返上するため、改めてカービィに勝負を挑むために決起にいたったと思われるこの話。私のドリー夢視点からかなり脚色を加えて小説にしてみたわけですが、なんつか何も考えないで話を書き始めたのがわかる一品になってしまいましたな。ぐへ〜 もともとはこの話、メタナイトのことを実の兄貴だと思い込んでいたカービィが、事の真実を追究する、という内容でした。ええ、まぁSDXが発売されてすぐにノートにそんな感じの小説を書き散らしていたわけです。それを元に、主眼点を変えてリメイクしてみたはいいが、ただの自己満足的小説になってしまって、とても萎え〜。 海賊団ブルータスがプププランドに対して侵攻を行うことにより、民衆の危機感をあおる事が一番の目的だった、とクラッコがラストのほうで言っています。クラッコは自分で怪しい宗教団体を主宰していますから、常に危険と背中合わせという意識を民衆に植え付けることにより、信者を増やすことができるというメリットがあるわけですな。が!が、ですよ。コレは後ほど触れるけど、あんなにあっさりカービィによってハルバードが撃墜されたら、かえって逆効果では?かのブルータスも大したことがない!という意識を植えつける結果になったのではないのだろうか?と。ハルバードは積極的にプププランドに対して攻撃を行っていないわけで、特に犠牲者も出ることなくメタナイトたちは引き下がってしまったわけで。 カービィ様バンザーイ!というカービィ信仰だけが浸透したのではなかろうか。 メタナイトサイドから見た今回の決起のメリット。 ないです(ぉ 少なくとも、悪者になってしまったブルータスサイドにとってのメリットは何もなかったはず。メタナイト個人的な話になれば、カービィとの再戦を果たし自分は満足、といったところだと思いますが。あんなにでかい空中戦艦を海の藻屑にしてしまったわけだから、財政的なダメージも大きかったはず… メタナイトのスタンスも中途半端でしたね。コレは本当に失敗した思う点ですが、もっとメタナイトはカービィとの再戦に固執してもよかったと思う。もちろんうわべは多くの人の上に立つ人間としての振る舞いはしつつも、内面ではカービィへの確執で燃えていた、という人物にすればよかったかなぁ。 うちのメタナイト、ぱっと見はかっこいいけどやってることは相当中途半端。全然いさぎ悪いです。いやはや… 2.この物語における時間の推移 ゲームのテンポのよさを再現したかったがために、時間の推移をまったく考えていなかったこの小説。ハルバードは飛び立ってから、どのくらいで撃墜されてしまったのだろうか? 飛び立ってその日のうちに撃墜されたというのが、最有力候補だけどそれはいくらなんでも悲しすぎる…でもそれが事実なんだろうなぁ…とか。 もちろん、前準備で散々いろいろな悪さをしておいて、最後にハルバードが出てきたというシチュエーションならばまた話も変わろうぞ。でもそうではない。今回はハルバード登場にスポットを当てたといえばそうなんだろうけど、物語冒頭部分で侵攻声明を出している以上、この話で語られている以上のことはしていないと見るのが妥当。 と断言してしまうのはちょっと硬すぎるかなぁ。 ハルバード建設に相当時間も手間もかけているようだから、あの侵攻声明をもっと早い段階で表沙汰にして大々的に攻撃を行っていたということにするか、小説ではわからないけどハルバードの撃墜までに相当時間がかかった、ということになるか… 3.どうでもいいまとめ 今から書き直すのであれば、原作とは相当かけ離れてしまうけど、 ●1度カービィがハルバードに乗り込み、いきなりメタナイトと戦って敗北する。 ●再戦を誓い、カービィは一時期撤退。その間にメタナイトがグレープガーデンを掌握 ●ある程度ブランクをおき、再びカービィ始動。今度はメタナイトを撃破し、グレープガーデンを開放する という時間の流れを取り入れて小説を書きたいな。無論、この小説の冒頭部分を書き直せば上記のときの流れを再現することは出来る。だけど、それはあえてしないことにします。この小説を書いていた頃の自分の実力は所詮この程度だったんだな〜、とまた1年後に見直してせせら笑う材料にでもします。 メタ逆小説、終了するまでに2000年〜2001年とほぼ2年かかりました。ちょっとでも私の成長のほどを垣間見て頂けると幸いです。 |
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