tateさんの小説

【世界迷作劇場】赤カービィちゃん:その1


あるところにカービィチャンが住んでおりました。
カービィチャンは、ワドルドゥママと2人(…人?)で森の近くに暮らしています。

ある日、ワドルドゥママはカービィチャンにこう言いました。

「森の向こうのおばあちゃんの家へお見舞いに行っといで」

そうです、カービィチャンのおばあさんであるワドルディおばあさんは、最近の奇行…じゃなかった、気候の変化についていけず、風邪で寝込んでいたのです。
カービィチャンはワドルドゥママの作ったお料理とワインをバスケットにつめ、早速大好きなワドルディおばあさんの家へと向かうことにしました。

「行ってきまーす!!」
「途中でお料理、食べちゃダメよ」
「…ギク……」
とか言うことがあったトカなかったトカ。

さてさて、そんなカービィチャンの様子をこっそりと見ていた人物(…だから人じゃないって)が約2名、おりました。1人は乗っ取られ魔神、デデデ狼さんです。デデデ狼さんは、カービィチャンの最大のライバルです…と、本人だけが思っています。
「ふふふ…今日こそはカービィチャンをギャフンと言わせてやろう!そしてあの料理はいただきさ!!」
相変わらずの食い意地ップリです。

カービィチャンがラブリー畑(…何も言うな)に差し掛かったころ、デデデ狼さんが姿を現わしました。
「やぁ!デデデ大王。今日はお使いの途中だから、君のわがままに付き合っていられないんだ」
カービィチャンは牽制球を投げました。
う゛、と思いつつ、デデデ狼さんはこう言いました。
「カービィチャン、おばあちゃんのお見舞いに行くのかい?それならここに咲き乱れているラブリーを摘んでいったらどうだい?」
「…なんで僕がおばあちゃんの家に行くことを知ってんの?」
カービィチャンの鋭い突っ込みがはいります。
デデデ狼さん、思わず失言です。
「まぁいいや。お花持っていくのね。それもいいかも」
そういうと、カービィチャンは ずごーーーー とラブリーを吸い込み始めました。
そんなカービィチャンを尻目にデデデ狼さんはその場を後にしました。

さてさて、こちらは森の向こうにあります、ワドルディおばあさんの家。
ベッドの上に、ワドルディおばあさんが寝ています。

「けほこほ」

咳き込んでいて、かなり辛そうです。

ばんっ

突然、家のドアが無遠慮に開きました。そこに立っていたのは、カービィチャン…とは似ても似つかない、デデデ狼さんでした。ワドルディおばあさんは慌てて飛び起きてデデデ狼さんに、傍にあった椅子を勧めました。
デデデ狼さんは、そんなワドルディおばあさんを手で制しました。
「デデデ大王さま…」
「ワドルディ、ここではオレ様たちの上下関係は無しだっ!!」
なんと美しい主従関係(違います)。
しかし、デデデ狼さんはうるうるっとしたワドルディおばあさんをあっさり吸い込みました。
「きゃー!!」
ごくりと飲み込み、自分はおもむろにベッドにもぐりこみました。
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