tateさんの小説

【メタナイトの逆襲:サイドストーリー】Zapping of 00: 始まりの始まり


CounterAttack of Metaknight alternative...

 デスクに向かいペンを走らせている男が一人。
 メタナイトである。
 誰かに宛てて書簡を書いているようだ。

 ふと、彼が顔を上げると部屋の中ほどに女性が一人、立っている。
 メタナイトは書きあがった書簡を几帳面に折りたたみ、封をする。
「これをデデデに届けろ」
 女性は無言で書簡を受け取った。
 大事そうに書簡を胸元にしまいこむ。メタナイトに対し、一礼をする。
 そしてそのまま彼の目の前でテレポートをした。


 メタナイトが自室から出ると、男が一人待っていた。
「セツエイか、何か用か?」
「ハガカって呼んでくださいよ、メタナイト様。」
 一見、何の特徴もなさそうな男はぬけぬけとメタナイトに言い放った。
 メタナイトは少し眉を寄せ、目の前の男の思惟を読もうとする、がすぐに目をそらせた。
「電気系統のメンテナンスの方を手伝ってもらおうか。アックス一人では大変だろうからな」
「ラジャーです。メンテナンスですね、電気系統の」
「そうだ」

 セツエイ、ことハガカは今回の決起に当たり、臨時で雇い入れたメカニックの一人である。
 もともと文明の発達が遅れているプププランドではメカニックという職業の人間自体が希少である。
 加えてハガカは非常に有能なメカニックであるが故、素性も知れぬ新入りをメタナイトはしばしば使わざるを得ない状況になっているのであった。
「……バックを調べておくか……」
 メタナイトはそう一人ごち、ハルバードのブリッジへ向かった。

   ◆

「ディがおらへんようになったんや! 大王様、奴がどこ行ったか知らへんか?」
 デデデ山にあるデデデ上の一室では、ポピーブロスJr.が蒼い顔をしてデデデにいちゃもんを付けている。
「何で俺様がワドルディが何をしているかまで把握していないといけないんだ?」
 そっけない口調でデデデが応える。
 頬杖を付いて、足を組んでいかに〜もやる気なさげなポーズだ。
 ポピーブロスJr.はそんなデデデの態度にはお構い無しで言葉を続ける。
「奴が行きそうなところは全部あたったんや。
 でもどこにもおらへん。うちに何も言わんと出てったし……
 心配……」
 ポピーブロスJr.はうなだれて立ち尽くしている。
 デデデはめんどくさいなぁ、という表情で言った。
「カービィのところじゃないのか? ワドルディはカービィと仲がいいだろ?」
「……カービィのとこにも行ったで、大王様。
 おらへんかった。」
 しばし、沈黙。
「じゃぁお手上げだな。Jr.が知らないワドルディの行動パターンを俺様が知っているはずがないだろう。
 そんなに心配しないでもそのうち戻ってくるさ」
 と、紅茶をすする。
 ポピーブロスJr.は、それしかないだろうなぁ……と不安そうな顔をしながらもデデデの言葉に従うことにしたようだ。

 と、そこへ。

「失礼致します」
 女性が一人現れた。
 扉から入ってきたのではなく、言葉どおり現れたのだ。
「テレポートか、不躾な女だな」
 デデデは容赦なく罵詈雑言を吐きまくる。
 女性はそんなデデデの様子に気を悪くすることもなく、書簡を懐から取り出した。
「はい、どうぞ」
「ん? 何だ」
 デデデは警戒しながらも白い封筒を受け取った。
 ポピーブロスJr.は先程のうなだれた様子などどこに置いて来たのか、興味津々と言った顔つきで女性とデデデを見つめている。
「確かに渡しましたから。じゃ」
 女性はきびすを返すと、今度は扉から出て行こうとした。
「おい、何者だ?」
 女性はデデデのほうを振り返る。
「書簡を書かれた方ですか? 署名が入っていると思いますよ」
「違う、お前は誰だ?」
 女性はデデデに一瞥を投げ、意味ありげな笑みを浮かべて出て行った。


 デデデは女の姿が消えたのを確認して、書簡の封を切った。
 無言で字を追っている。
「大王様? なんて書いてあるん?ソレ」
 ポピーブロスJr.の問いかけを無視して、デデデはこう言った。
「バードンかワドルドゥはいないか?
 カービィの元へ知らせて欲しいことが出来た」



                   To be continued...

                   2001Feb12 written by A.Tateshina
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